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より良い暮らしを創造しよう!

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人に優しい社会!

皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します!
年も改まり、いよいよ2019年も幕開けです。
思いおもい、今年の抱負を心の中に描かれているのではないでしょうか。



北欧の人々のように、個々人の個性と創造力を大切にし、それを人々が求める暮しに結び 
つけて社会を豊かにしていく。人間主体の持続可能な優しい社会に共感を覚えます。
日本もそんな知識創造社会に転換すべく、個々人のアイデアを容易に実現できる社会の仕組みを創出して行きたいと思います。


専門分化し縦割りとなった社会の仕組みを、生活シーンに焦点をあてて再編集し、生活者主体のより良い暮らしを実感できる社会を現実のものとして行きたいと思います。
そのためには、企業が主体となった社会の仕組みを改め、個々人が自由に事業(=生業)を構想できる枠組みが不可欠となるでしょう。


5年ほど前に描いた抱負を顧みて、いまも変わらぬ思いに少しばかり驚きます。
もう少し書き足すとしたら「日本人の自然を慈しむ美意識と精神性を拠り所として」という言葉をどこかに散りばめたいと思います。この高い精神性が北欧諸国の人々と似ているようです。歴史を振り返ると、互いの文化に少なからず影響し合ってもいるようです。


今の日本の社会は、世界でも高い美意識を持つ、精神性が豊かな国民であるにも関わらず、行き過ぎた経済合理性を追求するあまり、企業が主体となった社会システムが助長されているところに問題の本質があるものと思います。企業社会も私たちの手で作り上げてきたものですが、その企業社会の矛盾に疑問を持つに至っているのではないでしょうか。


歴史を振り返れば、明治維新以降、欧米諸国に後れを取って近代社会に追いつくべく、海外の文化や技術を積極的に採り入れ、工業化への道を歩んできました。当時としては、最良の選択であり、その結果として、私たちは150年という歴史の中で物質的な豊かさを手に入れ、なに不自由ない暮らしが出来るようになっています。


しかし、工業国としての変遷は、産業革命による英国で発祥し、米国、日本へと続き、今では中国や東南アジア諸国へと移り変わっています。確かに、日本は世界でも有数の品質技術力で名を馳せましたが、工業社会は地政学的な相対関係で決定付けられるものだと思います。その意味で、日本が再び工業立国になるという幻想は拭い去らねばなりません。


世界に先駆けて人口減少という未知の世界に足を踏み入れるわが国は、どの様な国へ転換していくのか海外諸国からも注目されていると思います。その様な中で、内需を基調とした持続可能な社会システムへシフトして行くべきだと考えます。いまの産業構造は、必ずしもこれから日本が迎える様々な社会の課題に応えるものとはなっていません。


それらの課題を事業を通して解決して行くことにより、精神的な豊かさを享受できる社会へ変えていく歩みを速めるべきでしょう。その時にキーワードとなるのが情報技術の活用でしょう。モビリティサービス、カスタムメードなど、情報技術抜きには考えられません。それは、イノベーション力の強化ということになると思います。


イノベーションと申しますと、何やら技術革新と同義語のように捉えられがちですが、折角、先端技術が生まれて来ましても、それをどの様に事業の場面で生かして行くかという創造力がなければイノベーションは実現することが出来ません。いま、イノベーションが日本における一つの大きな課題となっている理由といっても良いでしょう。


イノベーションの本質は、独り頭を悩ましアイディアを創出することではなく、個人の言葉で表すことのできない経験知、感覚知(=暗黙知)と社会に蓄積されて来た知識(=形式知)を融合することに他なりません。その為には、人々が組織の歯車として囚われることなく、組織の垣根を越えて自由に交流して行くことが不可欠です。


それから、イノベーションは大手企業の専売特許ではなく、地域ちいきに暮す生活者も重要な役割を担っているということを忘れてはいけません。地方経済の衰退という様なことが言われていますが、それは日本が工業化社会において経済成長している時に、地方経済が中央経済に従属する関係にあったことから、起きてしまったシステム上の問題です。


いま工業化社会から知識創造社会へと変容していく中で、従来の地域産業の仕組みを再編集し、エコシステムを創出して行かなければなりません。これは地域の企業に任せれば良いのではなく、地域に住まわれる方々自らも生業的な発想で新たな事業のアイディアを創出していく必要がるでしょう。企業の働き手=暮し手であるからです。


今日もありがとうございます!
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