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CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

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イノベーション社会!

皆さん、おはようございます!
いまの日本社会は、企業を中心とする行き過ぎた規模の経済を追求する考え方に偏り過ぎていると思います。誰しもが個性豊かに思いおもいの創造力を発揮できる社会になってこそ、豊かな暮らしを実感できるのではないでしょうか。



任天堂の家庭用ゲーム機器「Wii」が爆発的なヒットを飛ばしてから12年が経とうとしています。明治22年にトランプ、花札、カルタなど玩具メーカーとして創業した同社は、これまでにスーパーマリオブラザーズを搭載したファミコンやゲームボーイで一世風靡し、数々の電子ゲーム機器を世に送り出してきたイノベーション企業と言えます。


既に売上高も1兆円を超えている、押しも押されぬ巨大企業に成長しています。しかし、その任天堂からWii以来、新たなヒット商品が生まれていないようです。同社の強みは大企業でありながらにして、商品開発における独創性にあると言われています。カリスマによる経営から役割分担による集団指導体制への移行が作用しているのでしょうか。


Wiiの販売に際しては、競合であるソニーのプレイステーション(=PSP)、マイクロソフトのXboxがありました。見た目は同じゲーム機器であるのに、なぜWiiが一人勝ちすることが出来たのでしょうか。それは、ビジネスモデルが他の二つのゲーム機器と全く異なっていたからです。


PSPとXboxが想定するお客様をマニアックなユーザーとしたのに比べ、Wiiはその様な子供たちが家にこもってゲームと睨めっこしている毎日を過ごす姿に、気持ち良く思わない母親の心理に焦点を当てています。母親からしてみれば、もっと家族がともに楽しめるカジュアルなゲームを志向するのは自然なことです。


そして、ゲーム機としてコンパクトで音がうるさくないこともニーズとしてあったようです。そこに目を付けた任天堂は、ゲーム機器としては高機能でなくとも、安価で手にとり易い、老若男女家族で楽しめる体験型のゲーム、Wiiスポーツ、Wiiミュージック、Wiiフィットの開発に至った訳です。


PSPとXboxは、ゲーム機本体の機能が高性能過ぎて製造コストが高いものとなっています。その製造コストを上回る価格で販売しては売れなくなることから、製造コストを割り込む価格で販売をして、その代わりに矢継ぎ早にゲームソフトを世に送り出すことによって、ソフトウエアーの利益でハードウエアーの製造コストを回収する仕組みです。


これに対して、Wiiの本体は決して先端技術ではなく、むしろ世の中に出回っている汎用的な技術を使用して製造コストを下げて、機器本体の販売でもしっかりと利益を出しています。ソニー、マイクロソフトの様に技術先行型の製品開発ではなく、お客様のニーズを充分に理解した上での商品開発であったことから為し得た成功事例だと思います。


最近、オンラインゲームのDeNAが「0円タクシー」を街中で走らせていることが話題となっています。配車アプリ事業への進出にともない、日清製粉がスポンサーとなり提携するタクシーの車内外に即席麺の広告を掲載する掲載料を運賃として負担するというものです。50台に限定した宣伝を兼ねたタクシーですが、示唆に富んだものがあります。


DeNAからみれば、自らの本業であるオンラインゲームやSNSにおいて行っているアフィリエイト(=Webサイトなどに企業サイトへリンクを張り、閲覧者がそのリンクを経由して商品を買ったりするとその広告がクリックされることでリンク元サイトの主催者に報酬が支払われる)の仕組みをタクシーというリアルに応用したものと言えます。


Web事業でのビジネスモデルを会員獲得のための期間限定でタクシー配車事業に転用している訳ですが、 このビジネスモデルはこれからの時代のシェアリングエコノミー(=共有経済)で多様できるのではないでしょうか。その意味では、DeNAとしては大いなる実証実験でありイノベーションでもあると思います。


イノベーションと聞きますと、なにか途轍もないアイディアを白地のキャンパスに描いて、それをビジネスに繋げていかなければならないものとして身構えてしまうと思います。しかし、実際には既にある知識やアイディアの蓄積を一捻りして応用して行くのがイノベーションだと思います。先行研究を基礎におく学術論文も同じだと思います。


閃きの瞬間というものは、自らの内面にある暗黙知が既知の知識やアイディアにより触発されることなんです。イノベーション社会にして行く為には、個性豊かな様々な人々が自然と交わる環境が必要な理由がここにあります。自らの経験と先人の知識の融合。その為にも、企業は硬直的な階層組織からフラットな組織に変えていく必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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