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タクシー配車サービス!

皆さん、おはようございます!
情報技術は、いままでの産業別に形づくられた社会の仕組みを飛び越えて、新たな秩序を生み出して行くようです。提供するモノそのものが目的ではなく、そのモノを利用してどの様な付加価値を生み出せるかに重点が移っているからです。



DeNAは、タクシー運賃を広告主が負担する「0円タクシー」の配車サービスを期間限定で都内ではじめています。日清食品がスポンサーとなり、即席麺の広告を車内外に掲載するタクシーを都心部で50台運行しています。タクシー運賃は、広告主である日清食品やDeNAが負担する仕組みとなっています。


DeNAがこの様な0円タクシーを始めた理由は、MOV(=モブ)というタクシー配車アプリの会員獲得のためです。タクシー配車アプリは、利用者がこのアプリを通じてタクシーを呼ぶと、近くを走る提携するタクシーに連絡が行き、タクシーが利用者の元に向かう仕組みです。既に数十万人規模の会員を獲得しているそうです。


日の丸自動車、第一交通産業、東都自動車、神奈川県タクシー協会といった東京と神奈川のタクシー会社と提携し、車両台数9500台の配車が可能となっています。タクシー会社から見て、効率良く乗客を確保できるメリットがあり、0円タクシーでは乗客を降ろした3秒後に配車依頼が来る盛況ぶりだそうです。


このタクシー配車サービスは、3年前に日本交通の子会社であるジャパンタクシーが日本で初めて手掛けたものであり、全国47都道府県のタクシー会社と提携しており車両台数7万台(=全国タクシー車両台数の1/3を占める)にも達しています。今では、トヨタ自動車、NTTドコモまでもが出資をしている程です。


その他にも、ソニーが東京都内のタクシ会社5社(=車両台数1万台)と「みんなのタクシー」という新会社を立ち上げている他、ソフトバンクグループが出資をする米ウーバーテクノロジーズや中国滴滴出行が国内タクシー会社と提携して配車サービスを行っています。配車アプリ戦国時代の様相を呈しているのは何故でしょうか?


それは、タクシー会社側からしますと、運転手にAIによる需要予測サービスを提供し、時間帯やイベント、天候などから乗客数を予測して最適な走行ルートを提供するなど、タクシーの稼働率向上に役立つからです。タクシー会社は、タクシーの車両とそれを運転する運転手の稼働率を高めることが収益に与えるインパクトが大きいと言えます。


また、乗客側から見ますと、将来的にはこのタクシー配車アプリを様々な業種と連携させて利便性を高めることが可能です。例えばお客様が飲食店を予約すると、その予約管理アプリと配車アプリを連動させることにより、予定に合わせてタクシーを配車するといったサービスを展開することも可能となります。


この様なサービスを総称してMaaS(=モビリティ・アズ・ア・サービス)と言います。単に配車サービスを行うに留まらず、様々な業界と繋がることにより無限の自動サービスが可能となります。このMaaSの市場規模は、2030年までに米国、欧州、中国の3地域で約160兆円に達する大きな成長が期待されています。


MaaSでは、利用者の情報や運行実績といったビッグデータをAI(=人工知能)で解析することにより様々なサービスを提供することが出来ます。今まではクルマ自体が移動に便利なものとして捉えられていましたが、これからは配車サービスというプラットフォームが価値を生み出す時代になるといっても過言ではありません。


特に自動運転技術が間もなく普及し始めるようになりますと、将来的にタクシーは無人運転となり、これら配車アプリと連動することになります。一方で、カーシェアリングやライドシェアといった新しいクルマの利用方法も普及し、自動運転が可能となれば、やがてこの配車アプリに組み込まれて行くことになるでしょう。


お客様の側からみれば、タクシーもカーシェアリングもライドシェアも、自らクルマを所有することなく利用できる移動手段(=モビリティ)として、利便性が飛躍的に向上すると言えます。その時、クルマは個々人が所有するものではなく、社会の共有財産としてシェアするものという概念に変容していくかもしれません。


日本のタクシー業界の市場規模は1兆7千億円と言われていますが、これからは古くて新しい産業として進化する可能性を多分に秘めていると言えます。一方で、時間貸し駐車場大手のパーク24は着実にカーシェアリング事業を伸ばしています。いまは異業種であるこの企業同士が競合関係となる時代が、もうそこまで遣ってきているのです。


今日もありがとうございます!
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