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シェアリング・エコノミー!

皆さん、おはようございます!
新たな経済の枠組みは情報技術革新によりもたらされるものと思います。
縦割りとなった社会がシームレスに繋ぎあわされて行くばかりか、私たちのライフスタイルを大きく変えゆくでしょう。行き過ぎた金融経済に歯止めがかかることを期待します。



今の資本主義経済は、1980年代までの実物経済と金融経済が両輪となり互いに補完し合いながら経済成長を達成してきたメカニズムとは異なり、1990年代後半の金融自由化から金融経済のみが自らの利潤を追い求め自由にグローバルに資金が移動するようになっています。自由主義経済の帰結ということができると思います。


実物経済は、先進国内での市場が飽和しており、いずれもグローバル社会の名の下、新興国の市場を獲得すべく外へ向けた遠心力が高まるばかりです。滞留した資本が新たな利潤を獲得すべく一斉に新興国市場に流れ出ていますが、新興国においては過剰な設備投資となっており、いずれ調整局面を迎えるのではないでしょうか。


中長期的な視点でみれば、やはり中国経済の減速・バブル経済の崩壊を契機にリーマンショック以上の打撃を世界経済に与えるものと思われます。また、アジア諸国、アフリカ諸国の人口が爆発的に増加していますので、原油価格が高騰するトレンドは避けて通れませんので、資源を持たない日本経済への影響は多大だと思います。


資本主義経済は、新たなフロンティアを求めて外へ外へと資本が移動して行きますが、地球上のフロンティアは有限ですので、いずれその歩みが止まることになります。
現在の経済の動向を見ていますと、それを見越すかの様に資本主義経済の歪が現れ始めている様に見受けます。


2008年に起きたリーマンショックは記憶に新しいと思います。そもそもサブプライムローンがことの発端ですが、金融経済が米国の中産階層に必要以上の住宅購入を煽り、その過剰な住宅ローンの返済が滞ったが為に起きた金融危機です。日本でも地方銀行によるアパート建設資金の過剰な融資が問題となりはじめています。


これらは実物経済ではなく、経済の金融化により助長されていることが否めません。
過剰なまでのM&Aは、企業が金融経済の中で株価を上げ続けなければならないという宿命によるものと思います。毎年、継続的に利益を増やして行かなければならず、結果として一心不乱に規模の経済を追求していると言えるでしょう。


本来、手段であるはずの金融や資本が目的化してしまっている現在の経済に対して警鐘を鳴らす必要があるのではないでしょうか。人類の暮らしの豊かさを実現するために創り上げた資本主義社会が、それによって社会を不安定にし格差問題まで惹き起しています。実物経済が右肩上がりに成長している時には上手く機能してたはずです。


歴史を振り返ると、中世から近代へ移行する時にも同じ様な混迷を極める期間があり、産業革命を通じた社会の枠組みの変化を通して、資本主義社会が確立したと言えます。情報技術革新という時代の変革期を通じて、社会の枠組みが大きく変わろうとしています。今後の経済体制は、今までの延長で行くのか、それとも大きく変容するのでしょうか。


資本主義自体が失われることはありませんが、実物経済が変容することによりその内容を異にするのではないかと思います。やはり情報技術が人類の生活様式、行動パターンを大きく変容させると思います。一言で申しますと、共有経済(=シェアリングエコノミー)が一つのキーワードになる様に思います。


現在は、米Uberやメルカリなどのシェアリングビジネスが緒についたばかりですが、これからは企業が事業活動を行うにあたり本格的に共有経済を採り入れて来る様に思えてなりません。例えば、トヨタ自動車とソフトバンクグループの提携、三菱UFJ銀行と三井住友銀行の提携、KDDIと楽天の提携などです。


企業も事業活動を行うにあたり、今まででしたら必要な事業資源を全て自前主義で整え、競合他社に比べて優位なポジションを築こうというのが定石であったと思います。
しかし、情報技術革新により、これだけ生活者の意識も変わる中で新たなビジネスを切り拓かなければならない状況においては、企業単独ではリスクも高まります。


また、事業資源を共用した方がコストメリットも大きく、持続可能な社会を築き上げていく為にも不可欠であることに企業も気付きはじめたものと思います。どの位の時間を要するか分かりませんが、建設的な競争がある中でも互いに連携、協調、協働、調和しあう新たな経済の枠組みが情報技術革新によって到来するのではないでしょうか。


今日もありがとうございます!
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