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デジタル社会の企業連携!

皆さん、おはようございます!
いままでの規模を求める経営から協業する経営へと変わりつつあるように思います。
規模の経済から規模の不経済へ。時代の変革期の中で、新たなことを生み出して行くためには、共に手を携えて希少な資源を有効に活用していくことが必要なのでしょう。



最近、これまでなら考えられなかった企業連携が相次いでいます。
トヨタ自動車とソフトバンクグループ、三菱UFJ銀行と三井住友銀行、KDDIと楽天です。いずれも互いに凌ぎを削るライバル関係にある企業同士の協業であり、これからのデジタル化社会における一つの流れであるように思えます。


従来のアナログ社会の考え方であれば、全てを自前主義で整えていき他社企業との競争を通して会社を強くして行くという考えであったと思います。その結果、企業の規模はスケールメリットを追求するため拡大の一途を辿り、縦割りとなった組織を助長するのみならず、社会の仕組みまでも縦割りとしてしまっています。


シェアリングエコノミー(=共有経済)が興隆し始めたデジタル社会においては、生活者個人のみならず企業も必要な経営資源を共有することにより効率を追い求める方が、経済合理性に叶っていると考えられます。結果、社会の希少な資源を効率良く再配分することができ、翻って持続可能な社会を実現することに繋がるのではないでしょうか。


トヨタ自動車とソフトバンクグループは、異業種でありながら共に次世代のMaaS(=モビリティ・アズ・ア・サービス、サービスとしての移動)への参入を目指し、CASE(=つながるクルマ、自動運転車、カーシェアリング、電気自動車)への取り組みを急いでいます。この動きは世界の潮流となっています。


次世代のモーターで走るクルマは、従来のエンジンで走るクルマとは似て非なるものであり、走る情報端末と言い換えても良いと思います。トヨタ自動車は従来のクルマの設計、開発力は培って来ていますが、情報技術については不足していると言えるでしょう。
ソフトバンクは情報技術を培って来ていますが、メーカーではありません。


互いに持たざる技術を持ち寄って、新たなモビリティを開発し、その後のシームレスな移動サービスを展開して行くことは自然な流れではないでしょうか。各々が別々に事業化を行っても、新たに開発する事業資源が重複するだけでなく、社会インフラ整備のために必要な巨額な投資を区々で行う無駄が発生してしまいます。


三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、ATMを相互に無料で利用できるようにするそうです。その狙いは、一義的にはお客様の利便性の向上にあるのでしょうが、その実、ゼロ金利政策とキャッシュレス化の動きの中で銀行の収益構造が変容している中で、採算性を改善して行きたいとの思惑がある様に思います。


そもそも銀行の店舗は同じ地域に軒を連ねていることが多く、ATMへの投資、維持コストを考えますと、無駄にATMを並べることなく相互に利用できた方が効率が良い訳です。また、何れかの銀行が出店していない地域への新たな拠点獲得にも繋がります。お客様から見ても、看板の色が違うだけで、別にどこの銀行であっても構わない訳です。


新たな携帯事業に参入しようとする楽天にとって全国に基地局を設置するコストは効率が悪いため、KDDIから借りる見返りとして、非通信事業への事業拡大を目指すKDDIへ決済事業や物流基盤の提供を果たすものです。新しいモバイルサービスを展開しようとする楽天にとっては、設備よりも機能を確保できれば良い訳です。


デジタル社会は、クルマ、ATM、基地局といったハードウエアとしての社会インフラそのものを如何に活用して付加価値の高いサービスを生活者に提供するかが問われる世の中です。そのハードウエアとしての社会インフラを各々の企業が個別に整えて行くよりも、それを活用しようとする企業が連携して整える方が生産性が高まります。


また、情報端末としてのそれら社会インフラは、これまでの企業が保有していた生産設備などとは異なり、情報技術により共用することが可能です。これが、これからの時代のシェアリングエコノミーだと思います。今後、生産設備のIoTが進めば、工場を競合企業同士が共用するということが起きるかもしれません。


実物経済と金融経済とが乖離しだして資本主義経済が踊り場を迎えていると言われる今日において、未だ次なる経済がどの様な体制となるのか見通せない中で、このシェアリングエコノミー(=共有経済)が次代の鍵となる予感がします。次なる時代は、もっと人間と人間が協力し合って社会の課題を解決する協働社会になるのではないでしょうか。


今日もありがとうございます!
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