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文化を創造するPARCO!

皆さん、おはようございます!
人の数だけ織り成す営みがあり、それが折り重なるようにして文化を醸し出す。
そのような人間臭さにも似た温もりの上に私たちの生活は成り立っています。
必ずしも割り切れない経験の中にこそ明日への活力が秘められているのでしょう。



PARCO(=パルコ)は自社の店舗に出店するテナントのブランドを集めたネット通販ビジネス(=パルコ オンライン ストア)も行っていることは意外と知られていないかもしれません。そのオンラインストアで、実際の店舗に出店していないブランドの取り扱いを始めるそうです。


例えば、日本茶専門店や石鹸専門店など、パルコに出店できない様な小規模なブランドを扱う店舗でも、オンラインストアでは出店できる様にするということです。
最近のパルコは、クラウドファンディングで新たなブランドを発掘をしたりしており、新しいブランドの育成にも力を入れている様に見えます。


パルコは経営理念である「訪れる人々を楽しませ、テナントを成功に導く、先見的、独創的、かつホスピタリティあふれる商業空間の創造」の下、創業以来、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」を通じて、都市生活者に対しファッションを軸とした文化事業や新しいライフスタイルを提案することによって、刺激創造をおこなっています。


パルコの本業は商業施設の不動産開発と運営という商業施設ディベロッパーと位置付けることが出来ます。商業施設を街とみなして、周辺地域や店舗内を一体的にプロモーションすることにより文化を発信してきたと言えます。その意味では、一般的な不動産会社とは
異なり、ただ単に建物を建てて運営するのみならず、創造的な会社だと思います。


パルコの歴史を遡りますと、文化を創造するセゾングループの専門店施設の運営事業を司る企業として西武百貨店より派生的に誕生しています。セゾングループ消滅後、現在は大丸百貨店や松坂屋を傘下に持つJフロントリテーリングの傘下に入っています。
いま思えば、グループ創業者である堤清二の手腕には先見性があったと思います。


不動産事業でありながら、ファッション業界をリードする情報発信力、それらブランドのインキュベーション力、そして文化を醸し出す街づくりという、業界の枠組みの中に納まりきれない業態を何と呼んで良いのか分かりません。その曖昧さの中にも、上場会社としてきちんと企業価値を創出している所に古くて新しいこれからの企業像を感じます。


創業当初に比べて随分と普通の企業化、店舗の個性が失われて来たと言われていますが、創業50周年を目の前にして第二の創業を目指しており、原点回帰しようとしていることが伝わって来ます。時代の変化にあわせ、情報技術なども取り入れながら進化しているのではないでしょうか。


オンラインストアやクラウドファンディングなどは、情報技術を活用したバーチャルなブランドの発掘であり、店舗という街づくりへの布石だと思います。そこで見い出したブランドをインキュベーション(=事業孵化、育成)しながら、リアルな店舗出店へと繋げて行くバリューチェーンを構築しています。


今の時代、論理力、分析力、フレームワーク(=標準化)といった割り切れるもの(=形式知)だけを咀嚼する社会になっていますが、人間はもっとファジーで曖昧なものがないと息が詰まってしまいます。むしろ、そういった割り切れるものというのは人間の営みの氷山の一角であり、割り切れないものを拠り所として生活をしているものでしょう。


今日の企業は形式知により説明のできる概念だけで演繹的にコミュニケーションを図って事業を運営しているところが多数を占めていると思います。その様な経営をしていると非常に無機質で形式的な企業となってしまい、時代の変革期の中にあって自らを変容させて行くことが難しくなってしまうのではないでしょうか。


言葉で上手く説明できないが的を得ている(=暗黙知)、そういうもどかしい経験は誰にもあると思います。そのもどかしさを他の人に伝えて行くプロセスが大切であり、共感した時にはじめて社会に新たな考えやアイディアを創出したことになるのではないでしょうか。そういう思いが織り成されることが文化なんだと思います。


いまの社会は、暗黙知が黙殺されてしまい、形式知ばかりを研ぎ澄ませている様に見受けます。大切なのは、人間が本来深層にもっている感覚や経験から得られる暗黙の知識を顕在化させる人間関係を醸成して行くことだと思います。その様な社会の課題に対してプラットフォームを提供しようとするパルコに期待したいと思います。


今日もありがとうございます!
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