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煉瓦造りルネサンス建築!

皆さん、おはようございます!
札幌の街を歩き、ようやく信号機に付いている交差点名(=地番)の意味が分かるようになりました。碁盤目に道筋が整えられた街並みは、開拓史時代の名残なのでしょうか。
自らの位置する方角さえ理解していれば、非常に機能的な仕組みだと思います。


ホテルから札幌駅までの道すがら、少し大廻りをしてサッポロファクトリーと赤レンガ庁舎(=北海道庁旧本庁舎)に立ち寄ってみました。もうこの時期は、降りしきる小雨がいまにも雪に変わりそうなくらい凍てつく寒さです。庭士たちが、街路樹にいつ雪が積もってもいいように冬支度を急いでいます。観光シーズンは既に終わっているようです。



サッポロファクトリーは、1876(=明治9)年に開拓使によって作られた、日本人の手による初のビール工場「開拓使麦酒醸造所(=サッポロビールの前身)」の跡地に立つ複合商業施設です。いまだ明治後期に建てられたビール工場(=工場というより工房といった方が正しいかもしれません)ではビールを醸造しています。


札幌第一工場として使用していた跡地を昔の面影をそのまま残しながら、ショッピングセンター、ホテル、シネマ、フィットネスクラブなどが入居する商業施設として再開発したものです。当時、私も某流通グループの不動産開発会社で複合商業施設開発に携わっていたこともあり、一度は見てみたい商業施設だったのを良く覚えています。


25年経った今も、煉瓦造りの佇まいが色褪せることなく明治時代の面影を残しており、なんとも言えない味わいを醸し出しています。施設の中に入りますと、ガラス張りの近代的な大規模アトリウム(=吹き抜け)が一面に広がり、その歴史性と近代性が微妙に交り合ったモダンな温もりを醸し出しています。


都会の商業施設の様な賑わいはありませんが、それでも近隣のビジネスマン達がランチに立ち寄ったり、地元の奥様たちがティーカップを片手に談笑に花を咲かせています。
店舗を見ますと、全国各地どこの商業施設にも入居しているアパレルブランドのテナントばかりで残念でしたが、それだけ地元に密着した施設となっているのでしょう。



片や赤レンガ庁舎は、これがまた明治6年に建築された煉瓦造りのルネサンス建築(=正しくはアメリカ風ネオ・バロック様式という)です。1969年に国の重要文化財として指定されています。私も知らなかったのですが、北海道自体、「北海道」と命名されて150年にあたるそうですから、明治時代と時を同じくしているのですね。


当時の建物のまま保存されていますので、その重厚感は建物のハードウエアとしての威厳のみならず、歴史を積み重ねてきた重みと相まって、神秘的で静粛な気持ちにさせられます。内装は北海道で採れるカラ松を使用しているのでしょうか、歩くと軋む音がする床、部屋毎についた大きな扉、長い階段には格式を感ます。


150年前に利用されていた建物の同じ場所に自分が佇んでいると思うと、自分がタイムトリップした様な不思議な気持ちになります。当時の人々の営みの結果として、いまという時代がある訳ですね。私たちも、いまを精一杯生きながら将来に向けた歴史づくりに携わっていますが、日々の生活の中でその様に感じることはないと思います。


西洋文明に生きる方々であれば、歴史は積極的に自らの手で立ち向かって行くものと捉えるのものかもしれません。ただし、私たちはもっと大きな自然界の輪廻転生に抱かれており、その摂理の中で育まれているのではないかという気持ちにさせられます。
驕ることなく、謙虚な気持ちで歴史を刻んで行くべきなのでしょう。


その意味では、大きな流れに身を任せながら、日々の素朴な疑問や矛盾を解決していくべきと感じます。私たちは、今という時代を後世に託して行かなければなりません。150年後に今を振り返った時に、どの様な時代であったと言われるのかは分かりませんが、情報技術革新により社会が大きく変容する只中にいることは間違いないでしょう。


もしかすると、明治維新にも引けを取らない時代に遭遇しているのかもしれません。
今を生きる個々人が素朴な疑問や矛盾を真摯に受け止め、自分なりの解答を見い出して行こうとするプロセスこそが、より良い次なる時代を創って行くことになるのでしょう。
始めて訪れる地は、様々なことを語りかけてくれるものです。


今日もありがとうございます!
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