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企業不祥事の根底にあるもの!

皆さん、おはようございます!
中小企業の財務支援を行っていますと様々な会社に出会います。事業基盤が築けずに慢性的に実質的に利益が出ていない会社など。企業として存続させて行くために一生懸命であるが故、取引先との信頼関係という脇が甘くならないよう、時として助言も必要です。



油圧機器メーカーKYBが国の定めた基準に適合しない免振装置の検査データを改ざんして製品を出荷、建物に設置していたことが明らかになりました。社員による内部告発により明るみに出た訳ですが、その理由が納期に間に合わせるための様ですね。納期に間に合わなくなれば、ペナルティを課せられますし、次回からの入札から除外されます。


そんな背景から、企業として、また企業内の部門としてセクショナリズムが働いたことが推測されます。最近、自動車会社などでも立て続けに検査データの改ざんが明るみになっていますが、企業や取り扱っている製品が異なれど、不祥事が起きた背景は似たり寄ったりではないでしょうか。モノづくり日本の名誉に傷が付いているのは間違いありません。


もしかすると、昔から往々に存在した問題かもしれませんが、企業の形振り構わない対応へ社会の眼が厳しくなっていること、情報化社会によってその不正事実情報が企業内部から伝わり易くなっているのかもしれません。それ以前の問題として、その不正が行われている部署で働いている社員の審美眼が企業に対する忠誠心に勝ったからとも言えます。


これらの企業不祥事の根底には、企業も社会市民として信頼関係の中で事業を営んでいるという意識の欠如があると思います。いまの社会を見ていますと、以前にも増して個々人が社会の中で信頼関係に基づいて日々の生活を営んでいるという意識が強まっている様に見受けられます。


一昔前でしたら、戦後の企業主体、特に製造業を保護育成する政策を背景として、生活者より企業に重点を置いた社会の構造であったと思います。バブル経済崩壊後、情報化社会に移行した辺りから、生活者主体の社会へと少しずつ移行している様に思えます。それが、生活者個々人の信頼関係という「絆」を再認識するに至らしめているのでしょう。


企業も自らの将来に対する方向性が不透明な時代おいて、競争の厳しい既存事業で屋台骨を支えて行かなければならない閉塞感がある中で、日々の事業活動は大変だと思います。
そこで働く人々に自分の会社を守るというお家意識が残っていても不思議はありませんが、それも徐々に薄れつつあるのではないでしょうか。


それこそ新卒一括採用かつ終身雇用を前提としてその会社に入社している社員が大方を占めていると思います。その会社に教育されて育ってきた社員の会社に対する帰属意識は無意識のうちに高まってしまうものと思います。それでも、中途採用の社員が増えてきたり、様々な情報を容易に入手できる社会の中では、その意識も徐々に薄れて行きます。


これからの時代、人財の流動化が高まって行きますので、むしろ社員個々人の価値観と企業の価値観が共有されることが、社員がその企業で働く拠り所となると考えられます。
ただ単に糧を得るための場所としての会社だけではなく、そこに社員個々人が所属する大義名分と言いますか、意味性を見い出せることが必要だと思います。


これが情報化社会におけるパーソナル化(=個性化)の持つ意味だと思います。個々人が自らの価値観やライフスタイルを大切にし、そして他者が持つ価値観やライフスタイルを理解し互いに認め合うこと。情報技術革新によるハード面ばかりに目を奪われがちですが、これが信頼関係に繋がって行く「絆社会」なのではないかと思います。


情報技術革新によるソフト面の変化が信頼関係や絆社会であると言いましても、時代の変革期に入りはじめたばかりで、未だ実感が湧かないかもしれません。ただ、そこに向けた現象は様々なところで起き始めています。経団連による新卒一括採用における就活ルールの廃止は、終身雇用を前提とした雇用慣行に一石を投じているといえます。


企業としても、無垢の人財に教育を施しようにも、将来に対する戦略が明確に描き切れないなかで、そこまでする余裕がなくなっているのが現実ではないでしょうか。新卒一括採用がなくなる訳ではありませんが、人財供給源の大方は即戦力の中途採用となりますので、これからの日本は人財の流動化が高まって来ると思います。


そうなると、社員の企業に対する盲目的な帰属意識から、ますます価値を共有する方向へと進んで行くと思います。企業と社員は、主従関係ではなく、イコールパートナー関係であるべきです。企業と社員の雇用関係が柔軟になってきた時、互いに審美眼を拠り所にすることが大切であり、それを高めるためには芸術、アート感覚を高めるべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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