誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

Cafe'の歴史

皆さん、おはようございます!
昨日の雨も夕方から薄日がさして、
今週末は天気が持ち直すようですね。
想像するに梅雨前線がまたまた南下しているようですね。


先週土曜日に図書館で借りてきたCafe'の2冊の本を
久しぶりに食い入るように読み進めています。
どうやらCafe'はその歴史的な背景からの必然として
フランスで発祥しています。


時代は1800年代後半、産業革命による家内制手工業から工場での機械生産への移行が緒についた頃であり、その頃、勃興した名声を得る前のモネ、セザンヌ、藤田嗣治他の印象派の画家達が誰に気兼ねすることなく自らの画風に思いを馳せた場所が、フランスのCafe'であったことを知り少しばかり驚いております。


ちょうど近代社会の胎動時期で、
蒸気機関なるものが生活者のそれまでの暮らしを一変し、
どの様な社会になるか分からない不安感と期待とが入り交ざった心理状態の中で、
目に見えないものを掴もうとした中から印象派が生じていました。


恐らく、中世の名残と新たな時代が入り混じった混沌とした状況の中で、お金を持たないアーティスト達が集い、語らい自己のアイデンティティを研ぎ澄ませたた場所がCafe'であったことが想像されます。世の中の仕組みも、社会的な慣習も大きく変わる中で、何からも押しつけられることのない気ままなコミュニティ空間だったのでしょう。


技術革新が時代を大きく変容するとは、皆さんも歴史の授業で学んだ記憶があると思います。技術の力によって生活様式が一変してしまう力を持っています。その変化の速度によっては、受け止める人間の心理状態にも、動物的にも物理的にも個人差があり、ものごとの考え方も玉石混合で心的な摩擦係数の高い世の中であったのではないでしょうか。


一方、足下を見てみますと、日々の生活の中では感じないかもしれませんが、
我々現代人も情報技術革新による変革期の真っただ中にいるのではないでしょうか。
1900年代後半10年で急速にパソコンなるものが世の中に出現し、いま正にIot、AIなど生活の中に本格的に情報技術が普及する入口に立っている様に思います。


世の中を見渡しますと、
今までの工業生産を前提とする社会の仕組みに矛盾を感じているのは私だけではないと思います。社会現象を見ても、働き方、旧態依然とした教育体制他、
至る所にある矛盾が社会問題として顕在化しつつあります。


企業内でも日増しに殺伐とした階層社会に我慢する社員、いや経営者であっても満足感はないのではないでしょうか。人間が創った組織であるはずなのに、
まるでその組織が意思を持つ法人として働く人々に疎外感を与えている様に見えます。
その結果として、企業の不祥事が露見している様にも見えます。


この様な時代には、今まで人々が暗黙の了解として従ってきた慣習や考え方が、
今後も必ずしも規範として正しいとは言えません。
情報技術によって新たに生み出される社会に合わせて、
新たな社会の仕組み、それ以前に暮らし方を模索しなければいけません。


今までは、企業が提供する商製品の機能性が重視されていましたが、
最近はその商製品の機能だけではなく、
それを使う人々にとっての意味性が強く求められているという話が、
あらゆるメディアで伝えられるようになっています。


今までの価値観がこれからも通じる時代では無くなっているのは誰しもが感じていることだと思います。その様な時代では、暫くは生活をする個々人が自らのあり方を模索する時代になり、次世代、次々世代になる頃に改めて社会の共通の考え方というものが芽生えて来るのではないでしょうか。情報化社会ですからそのタイミングは早いかもしれません。


むしろ情報化社会だからこそ、産業革命の時よりも一層、個々人の考え方というものが大切な世の中なのかもしれません。フランスでCafe'が生まれたのも、ちょうど今の時代と同じ様な状況下であったのか等と考え馳せてみました。いま日本でもパソコンが普及して行ったタイミングと同じ軌跡でCafe'に関心を寄せられているのも偶然ではないでしょう。


今を自己の責任において精一杯生きることが後世をより良くすることになるのでしょう!

×

非ログインユーザーとして返信する