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ホラクラシー組織!

皆さん、おはようございます!
この年代になりますと、歳をひとつ重ねても意識的にはあまり関係ない様に思います。
既に第二の人生を自分の思うがままに生きているせいか、最終的にどこに向かっているのか未だ自分でも分からないというのが正直なところでしょうか。



最近、上司や部下も、命令の階層もない企業がにわかに増え始めているのをご存知でしょうか。誰からも指示を受けず自分で考え、自分で動く自律型のワークスタイルです。
この様な組織スタイルを「ホラクラシー組織」というそうですが、非公開企業のみならず、株式を上場している会社の中にも幾つか現れ始めているそうです。


ホラクラシー組織とは「上司と部下、肩書などにもとづく一般的なピラミッド型のヒエラルキー組織とは異なる上下関係のないフラットな組織で、経営情報などをすべてオープンにするのが特徴。意思決定はチームや個人に任され、管理しない経営とも呼ばれる。全員での情報共有が前提なので、比較的小さな組織に適している」と定義付けられています。


米民泊仲介のエアビーアンドビーが採用して注目されていますが、日本の上場会社の中でも求人サイト運営事業を手掛けるアトラエ、コンサルティング事業を手掛けるシグマクシス、ネット広告やゲーム配信事業を手掛けるカヤックなど、いずれも異彩を放つ個性的な企業がホラクラシー組織をデザインし、その名を連ねています。


今までの企業運営の常識であれば、トップダウンとヒエラルキーがあたり前だったと思います。工業化社会の中で規模の経済を追求する企業であれば、ピラミッド型の組織こそがもっとも効率的に組織を運営できると考えられているからです。経営に必要な情報を全てピラミッドの上層部に集められ、指揮命令系統が明確だからです。


しかし、良く考えてみますと、これは情報技術革新が起きる前のフェーストゥフェースの情報交換(=コミュニケーション)を前提としています。確かに情報伝達ツールがない世界では、ピラミッド型組織でなければ巨大な組織の意思決定や決定事項の周知徹底を行うことが出来ないものと思われます。


一方でその様なピラミッド型のヒエラルキー組織が弊害をもたらしているとも言われる様になっています。経営をとりまく環境がますます早まって行く中で、そのスピードについていけなくなっていること。規模の拡大による組織細分化により、その末端階層を担う社員が全体観をもって自らの業務を遂行することが難しくなっていること。


更には、企業不祥事問題を惹き起したり、組織内の派閥問題など枚挙にいとまがありません。また、時代の変革期において、いま企業に求められているのはイノベーションであるにも拘わらず、なかなか自律的に企業組織を変革し、新たな事業を創出していくことが難しくなっていいるのは誰しもが感ずることだと思います。


ヒエラルキー組織は決まったことをその通りに遂行していくには効率的だと言えますが、そのヒエラルキーがしっかりとしていればいるほど、その裏腹として組織としての柔軟性に欠けるということが出来ます。だからといって軽々しく全ての企業がホラクラシー組織に変革すべきだとは申しませんが、参考にすべき点が多いと思います。


ホラクラシー組織では、そこで働く者が誰からの指示を待つことなく自分で考え、自分で動く自律型のワークスタイルとなります。組織間の壁がないため、自由に社内で人間関係を作りながら自らミッションを遂行していくことが出来ます。それだけ、創造力を発揮しやすい組織運営体制でありイノベーションが生まれやすいということが出来ます。


いま社会が求めていることは、この150年あまり続いた大量生産大量消費の追求を前提としたモノづくりに適したシステムをもっと人間側に近付けることではないでしょうか。
それは供給者の立場としての働き方、消費者の立場としての暮らし方をもっと私たちが精神的にこころ豊かに感じられるように変えていくべきなのでしょう。


企業組織は規模の経済を追求するあまり巨大化してしまいましたが、これからの時代、人口が減少していくのに、そんなに大きな供給システムは必要ないはずです。企業をある一定の適切な事業領域ごとにミニマム化して、そこで働く人々が自律的に仕事が出来る様にホラクラシー組織の良い部分を採り入れても良いのではないでしょうか。


ホラクラシー組織は役員であっても上下関係を持たないという意味においては一種の協働体ということが出来ます。企業という営利組織のみならず、コミュニティ(≒非営利事業)においても、このホラクラシー組織の様な運営が望まれるのではないでしょうか。
人間は自律的に行動している時こそパフォーマンスを発揮するからでしょう。


今日もありがとうございます!
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