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パーク24の事業構造!

皆さん、おはようございます!
今朝は、東京も台風の影響でしょうか、風雨が強く感じられます。
そして今日は金曜日。今週も一週間早かったですね。
今週はPCで資料を作成する仕事が多く、あっという間に時間が過ぎました。



事業構造はシンプルですが、将来楽しみな会社としてパーク24を挙げたいと思います。
今期第3四半期までの業績も、猛暑でクルマを利用した外出者が増えた要因などで、売上高は13%、経常利益は6%増加したそうです。特に商業施設やホテルなどに併設されたタイムズ駐車場の利用が好調とのことです。


時間貸し駐車場事業をはじめた時は、市街地にある遊休不動産の有効活用で所有者に借地料で固定資産税相当分が賄えることを謳い文句に全国にタイムズ24を展開していました。それが気が付けば、オフィス、商業施設、ホテルなどの建物内にある時間貸し駐車場まで、パーク24が管理を請け負う様になっています。


パーク24の創業当初は、現社長の先代が立て看板を製造する板金業を営んでいたと言いますから驚かされます。その後、駐車場関連機器の製造、設計施工、販売を手掛けるようになり、自社有地にあった駐車場管理事業を独立させたのが発祥とのことです。時にして1985年ですので、創業して33年が経過しているわけです。


コインパーキングの運営管理という分かり易い事業ですが、モーターリゼーションの波に乗って、それまで駐車場といいますと月極めと相場が決まっており、時間貸し駐車場といいますと数に限りがあった記憶しかありません。その様な時代的な背景を上手く拾い上げ、確実に拠点を拡大してきています。


それが今や国内だけに留まらず、2017年1月にはオーストラリアの駐車場運営会社から同国を含む5ヶ国の事業を買収し、更に同年8月にはイギリスの同業最大手を相次いで買収しています。クルマ社会の駐車場というインフラに着目し、今では「快適なクル社会」を経営理念として掲げる様になっています。


コインパーキング事業に留まらず、拠点である時間貸し駐車場にシェアリングカーを配置するまでになり、既にカーシェアリング事業の会員数が100万人を超えているそうです。しかも、カーシェアリング事業においては、トヨタ自動車と提携し、次世代CASEの開発にまで協働で乗り出している状況です。


自動車産業においては、CASE(C=つながるクルマ、A=自動運転のクルマ、S=カーシェアリング、E=電気で走るクルマ)という言葉で例えられるように、来るべき次世代のクルマは今までのガソリン車やディーゼル車とは全く異なる概念、機構で動くクルマになると言われています。


CASEが本格的に普及しますと、世界各国の乗用車の保有台数が減少すると言われています。カーシェアリングもその理由ですが、自動運転車がタクシーの様に街中を巡回していますと、そもそも自分でクルマを持つ必要がなくなっていくのではないでしょう。
カーシェアリングと自動運転車が融合しますとタクシーとの垣根も低くなります。


そんな次世代のクルマの開発にトヨタ自動車と乗り出すとは、正しく「快適なクルマ社会」を実現する方向で歩みを進めている様に思えます。
当初、コインパーキングが社会に出現した時には不動産事業の一形態であり、正直、それまでの賃貸住宅の派生形かなとしか受け止めていませんでした。


でも、コインパーキングをいまの時代の経済用語で説明しますと、これもシェアリングエコノミーの一形態なので驚きます。時代の流れに無理なく乗っていると思いますが、西五反田の自社所有の時間貸し駐車場を経営していた時に、利用者のニーズを的確に掴んでいたのでしょう。そうでなければ海外展開まで出来ないと思います。


そして、その拡大した駐車場という拠点が、カーシェアリング事業、更にはCASEにまで繋がっています。次世代CASEにまで至りますと、都市インフラとしての駐車場の役割も今とは異なったものになるのではないでしょうか。カーシェアリングが普及して行きますと、当該クルマをプールしておく場所も必要になります。


パーク24が躍進しているのは、その都度、事業をシンプルに捉え、遣るべきことをきちんとやり遂げているから、次なるステージが巡って来た時に、それを掴むことが出来るんだと思います。それから、駐車場を単なる駐車場という固定観念にみることなく、時代に合わせて柔軟にその意味を捉え直していることにあると思います。


今日もありがとうございます!
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