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トヨタのつながるクルマ!

皆さん、おはようございます!
昨晩、東京へ戻り、久しぶりに自分の布団で熟睡ができました。
出張中は、ホテルのベッドと糊の効いたシーツが苦手で、なかなか熟睡が出来ないのが玉に瑕です。どうして日本のビジネスホテルはどこも同じ様な寝具を使うのでしょう。



トヨタ自動車は国内高級セダン「クラウン」と世界戦略車「カローラ」の新型発売を皮切りに順次、年間150万台規模の国内新車をほぼ全て「コネクテッドカー(=つながるクルマ)」にすると発表しました。パソコンや携帯電話に起きたイノベーションが自動車産業にも迫り、IT大手とのサービス競争も激しさを増しています。


2020年までに日米で販売するほぼ全ての新車に「車載通信機」を標準搭載する計画です。豊田章男社長は、クルマをつくる会社から世界中の移動に関わるあらゆるサービスを提供するモビリティカンパニーにビジネスモデルを転換すると発表しています。それを実現する為には投資が嵩むため、異業種との連携を進めて行くそうです。


新型車は人工知能(=AI)での音声操作、遠隔でクルマの安全性を確認でき、対話アプリLINEで事前に目的地の登録などが出来るそうです。また、事故時には自動でオペレーターを通じて消防などに連絡が入る仕組みや、スマホをクルマの鍵として使いトランクの宅配ボックス化やカーシェアリングなどのサービスも提供するようです。


自動車産業の今後の戦略はCASE(=コネクテッド、自動運転車、カーシェアリング、電気自動車)という言葉に集約されると言われています。情報端末でつながるクルマの運転データ、車両状態データなどを車載無線通信装置を通してプラットフォームに蓄積し、そこでのビッグデータをAIにより解析する仕組みが考えられています。


そこでのデータを自動運転の技術開発に繋げて行くため、各国の自動車メーカーはIT大手企業との連携を進めています。グーグルやアップルは、スマートフォンを車載システムと連携し、個人の好みのアプリを車内で体感できるサービスに力を入れています。対するトヨタ自動車はプラットフォーム化に関して、自前主義に拘っているようです。


一方、保険、タクシーなどデータを活用した付加サービスについては、様々な事業者と連携する戦略を採っています。また、走行データや故障の情報は新型車などの開発や販売店にもフィードバックし、自動運転、電気自動車の研究、開発期間の短縮化に活かして行くそうです。


ウーバーの空飛ぶタクシーやテスラの地下を高速で走る電気自動車などの超未来的な構想も各々ロサンゼルス市やシカゴ市から実証実験の認可を受けて、新たな新交通システムの研究が始まるそうです。実現性がどうかというよりも、ベンチャー企業が取り組む事業構想としてはCASEの先を行き、そのスケールの大きさに驚かされます。


この点がユニコーン企業が米中に比べて日本はけた違いに少ない理由なんだと思います。
アメリカンドリームではありませんが、将来のあるべき姿を描きそれを実現していこうとするエネルギーには目を見張るものがあります。また、その様な実現できるかどうか分からない破天荒な事業に投資家がお金を付けること自体素晴らしいと思います。


日本でしたら、そんなリスクの高い資金を投資するのはソフトバンクの孫正義氏以外に考えられないと思います。投資採算の悪い官民ファンドを再編しようという動きがありますが、本来なら一民間企業では出せないこの様なスケールの大きな投資案件にこそ官民ファンドが投資すべきです。ユニコーン企業を増やしたい政府の矛盾が見え隠れします。


それどころか、官民ファンドはベンチャーキャピタル以上に投資審査が厳しいと言われています。また、政策と合致しない事業構想は投資審査の遡上にすら乗って来ません。
日本の将来像を政策として描き切れないのであれば、それを民間の英知に委ねても良いと思います。謂わば、新規事業に政府が介入してくる姿は健全とは言えないと思います。


トヨタ自動車も一歩を踏み出し、自動車をつくる会社からモビリティカンパニーへビジネスモデルを転換する意思決定をされたことについては称賛に値すると思います。
ただし、モビリティカンパニーとは新たな交通システムを創造していくインフラストラクチャーを構築して行く公共性の高い事業であるとも言えます。


今までのようなクルマづくりにおける自前主義に拘っていては、各国の自動車産業がIT大手企業との連携を進めて行く中で、後塵を拝することにならないか充分に検討をすべきかと思います。モビリティというネットワーク社会のインフラを一企業が掌握することには限界があると思いますし、社会倫理的に議論が必要な様に思えます。


今日もありがとうございます。
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