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日本郵政の成長戦略を考える!

皆さん、おはようございます!
今週も金曜日、一週間が早いですね。
今日は、給料日の方も多いのではないでしょうか。
早めに仕事を切り上げて、ショッピング、グルメを楽しむのも良いでしょう。



民営化して10年余りの日本郵政グループが明確な成長戦略を描けずに迷走しているようです。先日の決算発表時に、潤沢な内部資金を企業買収に向けて、郵便貯金に次ぐ第2の柱を築き上げるとコメントしたばかりです。果たして、郵便貯金、かんぽ生命、日本郵便の各事業の成長戦略を描くことなく、企業買収を成功させることができるのでしょうか。


日本郵政グループは3つの事業分野において、各々のリーディングカンパニーを遥かに超える事業規模を誇っています。金融事業においては預貯金量が179兆円にも上り、三菱UFJ銀行の145兆円を遥かに凌駕しています。保険事業は日本生命の契約数2979万件を超える3040万件に達しています。


日本郵便の店舗数2万4395店は、セブンイレブンの店舗数2万286店よりも多いといえます。これだけの事業資源を持ちながら、なぜ新たな事業を見い出せないでいるのか不思議ですが、昔は郵政省の現業部門であったことを考えますと、仕事のあり方が業務を恙なく進める、いわゆる行政的な習慣が今でも残っているからではないでしょうか。


新たな事業を考えるとき、まずは自らが持つ事業資源を様々な角度から見渡して、現在の利用方法とは異なる派生的(=ストレッチ)な活用方法はないかと思いを巡らすべきだと思います。例えば、郵便局の店舗を郵便局という固定観念に捉われずに、その地域における立地機能として見れば、当然にコンビニエンスストアがベンチマークとなる訳です。


昨日のブログでコンビニエンスストアをテーマに取り上げました。もともと地域に密着した小売店でスタートしたコンビニですが、今ではATM、公共料金の収納、民泊のチェックインといった時代の要請による新たなサービスを付加する様になっています。これは、コンビニエンスストアを地域の利便機能と再定義し直すことにより実現しています。


郵便局も同じ様に、地域の郵便、貯金、保険といった旧郵政拠点から、地域の利便機能として捉え直せば、様々なサービスが生まれて来ると思います。それこそ民泊と連携することも出来ますし、地域内の空き家が増えて来るのであれば、それらの有効活用を考えても良いと思います。高齢者向けにリバースモゲージ商品を提供することも考えられます。


この既存の事業資源を再定義して、今までとは異なった事業に転用することを規模の経済に対して範囲の経済といいます。これからの時代は、自前主義で個社独自で新たな事業を創出するのは効率が良くありませんので、その事業資源を他の会社と連携して有効に活用して行く。これが共有経済ということになります。


この範囲の経済や共有経済の取り込みで上手いなと思わせる会社があります。皆さんも良くご存じのパーク24です。決算発表で、業績が上ブレしているようですが。
時間貸駐車場事業を国内外で展開していますが、その全国に張り巡らされた立地の良い拠点を活かして、カーシェアリング事業へ進出して大成功しています。


モーターリゼーションのインフラを支えることを理念として掲げる同社は、駐車場という事業資源を転用して、クルマ社会を支える利便拠点として再定義しています。カーシェアリング以外にも、その駐車場を基点とした地域の情報をWebで配信しているのをご存知でしょうか。更にはシェアリングカーの運転状況をモニタリングする迄になっています。


今までの企業は、ある業界といわれる領域に属し、その業界を表象するモノを効率良く造り続けることを生業としてきました。モノが不足する時代は、その様な産業形態をとることが非常に効率が良かった訳です。しかし、社会にモノが行き渡り、社会が成熟化してきたいま、自らの会社の意義を再定義して新たな形態に変容して行くことが求められます。


それを見い出すためには、縦割りとなった産業社会の構造の手の届いていない部分に焦点を充てることだと思います。よく縦割りを横割りにする等と言ったりしますが、暮しの中の生活シーンに併せて面で捉えて行く必要があると思います。ちょうど縦割りとなった社会を面で捉えて繋ぎ合わせて行く様なイメージだと思います。


これが新たな範囲の経済ということになります。今までにもあった概念ですが、これからは、この範囲の経済の考え方が重要になって来ると思います。この範囲の経済が情報技術と結び付くことにより、共有経済(=シェアリングエコノミー)や生産消費者(=プロシューマ)という新たな社会の仕組みを見い出せるのでしょう。


今日もありがとうございます。
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