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副業を新規事業創出に繋げる!

皆さん、おはようございます!
今朝は松本で清々しい朝を迎えております。
朝からゆっくりと散歩を楽しんでいますが、ほんとうに空気が美味しいですね。
山々に囲まれた松本の天気ももの凄く良く、歩いていますと紫外線が肌に刺さります。



最近、社員の副業を認める企業が確実に増えている様です。
ソフトバンク、コニカミノルタ、ユニ・チャーム、エイチ・アイ・エスなどの大手企業が副業を認めています。多くの会社では、本業への影響を考えて副業を認めてきませんでしたが、時代の要請なのでしょうか確実に潮目が変わってきていると言えるでしょう。


副業は働き手からみると、新しいスキルを身につける機会にも繋がり、定年後の備えや起業の準備がしやすくなるメリットがあります。定型化された本業での業務を続けていますと、客観的に自らの仕事を俯瞰することが難しくなりますが、副業を持つことにより絶えず自らのスキルを客観視できる様になるメリットもあると思います。


企業にとっては、副業での経験を新規事業の創出や既存事業のテコ入れに役立てて欲しいという期待があると思います。人間の創造力は異文化(=異分野)体験により触発され新たな発想に至るものです。社員が副業で培った人脈を生かして外部との連携を進め、新しい製品やサービスを創造しやすくなるメリットがあります。


日本の雇用制度は、長年、新卒採用の新人を企業内で部門をローテーションさせながらゼネラリストを育て上げるという人事方針をとって来ています。この様な労働環境の下では、どうしても画一的な人材しか育てることが出来ません。今までの経済成長下に規模の経済を追求する経営方針であれば非常に効率良く機能すると思います。


しかしながら、いま企業に求められているのは、新たな事業を創出する人材、既存の事業を新たなカタチに置き換えられる人材です。そこには人間の持つ創造力を発揮することが不可欠です。創造力とは、白地のキャンパスに色を置いて行くのではなく、既知の経験や知識に新たな考え方を付け加え、新たな意味を見い出す行為だと言えます。


その為には、企業内の環境も同質的な人材ばかりが集まっても新たな異質な経験や知識を採り入れる機会が限られてしまいますので、多種多様な異質な人材を融合させていく必要があります。その意味で、新卒採用の門戸を30歳まで広げることや、副業を認めることはこれからの企業にとって必然なことでしょう。


先日、米サンフランシスコで世界から集まったスタートアップ企業が事業計画を競う「スタートアップワールドカップ」が開催されたそうです。
27ヶ国の地域で予選を勝ち抜いた起業家たちが投資家に自分たちの新しいビジネスのアイディアを披露し競い合ったようです。


スタートアップ企業の創業者達もやはり、自らが培った経験や知識が基盤にあり、そこへ外部からの触発があって新たなアイディアを内燃的に自己増殖させ新たな事業へと結び付けるプロセスを辿っていると思います。その事業の核となる部分が新たに発見された技術であったり、製品であったり、ビジネスモデルである訳です。


それを事業として定着させて行くためには、資金が必要であり、販路が必要であり、それを実現して行くための人材も必要であり、3次元的にバランス良く事業の環境を整えて行く必要があります。これを自助努力のみで行っていくには相当のハードルがあることは否めないと思います。やはりある程度のメンターや支援者と出会う機会も必要でしょう。


大手企業には、既に資金、販路、人材が整っています。大手企業が新規事業を創出する為には、本業とは治外法権の特区の様なエリア内で企業内起業家の思うまま、企業が持つ資源を存分に活用しながら自由に活動を行えるお膳立てが必要だと思います。そこに一足飛びで行く前に、画一的な企業文化を多様化することも必要かもしれません。


企業と働き手の関係をもう少しフラットにする必要もあるでしょう。企業の目的を達成する為に働き手のベクトルを内側に向けることも大切ですが、時代が変わりつつある中で、働き手の自律性により遠心力を働かせる必要もあるでしょう。求心力と遠心力のバランスをとりベクトルを一定の方向に向かわせるのがマネジメントだと思います。


最近の企業を見ていますと、企業の目的に対して一糸乱れぬ結束力が強すぎて、逆に働き手個人の活力が失われている様な気がしてなりません。
新たな事業に優劣はありません。単なる事業計画の品評会に留まることなく、現実の事業として少しでも多くの新たな事業を創出して行くことを考えて行くべきでしょう。


今日もありがとうございます。
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