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これからの時代の経営とは!

皆さん、おはようございます!
GWをいかがお過ごしでしょうか。二日目の今日も真夏日の様な陽気になるようです。
昨日はゆっくりと骨休めをしましたが、今日は少し車で遠出をしてみようと思います。
渋滞に巻き込まれない様に早めに出て、早く帰って来る予定です。



武田薬品によるアイルランド製薬大手シャイアーの7兆円による買収に関する話題に事欠かないくらい、毎日のように報道がなされています。
交渉の焦点はシャイアーの株主を納得させられる買収価格を提示できるか。武田薬品の時価総額を遥かに超える買収金額による財務リスクをどの様に回避するのかにあります。


武田薬品としてはシャイアーを買収することにより、同社が持つ希少疾病向け医薬品を補完できることと、高収益財務基盤を取り込むことが出来るとしています。
また、両社の売上高を合計すると各々18位と19位であった世界ランキングが、一気に8位にランクインされることになるそうです。


確かに医薬品会社にとっては、一つの新薬を開発するのに莫大な開発費用がかかると言われています。しかし、その様な理由からM&Aを行うのは1990年代に米製薬大手ファイザー社により行われた経営手法(=ファイザーモデルという異名までついている)であり、規模の経済を追求する従来からの経営手法であるとも言えます。


武田薬品の7兆円もの買収について財務的な観点から見てみますと、矛盾があるように思えます。シャイアーの高い収益力を取り込むとは言いましても、その収益力を遥かに上回る資本還元(=買収価格)した金額で買収をしようとしていますので、その時点で投資対効果が見込めない取り引きということになります。


武田薬品にとっては、それは織り込み済みと言わんばかりに銀行借入金に頼った財務テクニック(=負債によるレバレッジを効かせて株価を高めること)を使用しているところを見ますと、報道発表されている買収目的とは異なるところに真意がある様に思えてなりません。ここまで行きますと資本の論理により突き動かされているように見えます。


最近の製薬会社の動向は、幅広い新薬を持つのではなく、専門特化した分野の新薬に傾注する為、バイオベンチャーを傘下に納めることが、一つの潮流になっているようです。
武田薬品も今までに随分と企業買収を続けていますので、それら買収時の暖簾代の時価が簿価を下回ってでもいるのでしょうか。


もう一つ、資本の論理で規模の経済を追求している報道に目が留まりました。セブンイレブンが東海地域、中国地域、四国地域の電力の調達先を其々東京電力、中国電力、四国電力から関西電力に変更し、一括で安く仕入れるそうです。確かに、長年売電地域が限定されてきた電力業界が自由に競争することは消費者にとってメリットがあり良いことです。


しかしながら、関西電力が電気料を安く卸売り出来る理由が、新たに原子力発電所が稼働し始め、余剰電力が生まれたことと発電コスト低減を源泉としているそうです。
電力自由化とはいいましても、今回のセブンイレブンによる電力会社変更の件は、なにか本質的なことを忘れている様に思えるのは気のせいでしょうか。


一方、東京電力では、地域内の各家庭に売電を行っていながら、電力使用量の検針以外に消費者との接点が無いことを省みて、各家庭の家電機器やガス機器の修理をするサポート体制を整えて行くとあります。今後のIoT(=モノとインターネットの融合)社会の到来を見据えて、お客様との直接の接点を増やしていく計画を持っているようです。


これは「規模の経済」とは対照的な「範囲の経済(=共有経済ともいう)」であり、これからの社会において採るべき経営方針だと思います。
各家庭に電線が張り巡らされている状況において、その延長線上にある家電機器に目を付けて新たなビジネスの機会を得ようとするものです。


消費者にとっても、家電機器がメーカーによってサポート窓口が異なる不便さを、電気の大元である電力会社に一括してサポートを頼めるのなら、こんなに安心で便利なことはありません。各々の家電機器がインターネットと融合する時代において、将来的にはそれも併せて東京電力がサポートを任せられることにも繋がります。


製薬業界も同じことが言えると思います。これからの時代はバイオテクノロジーの進展により、オーダーメード創薬の時代になることが確実視されています。そこを目指してAIをはじめとするIT企業群と連携を図る方が、よほど企業価値を高めることになると思いますが、如何でしょうか。


今日もありがとうございます。
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