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旅する心で働き方改革!

皆さん、おはようございます!
松本もいよいよハイシーズンです。街を歩きますとインバウンドのお客様の多さに驚かされます。小洒落た洋食屋さんに欧米人と思しき老夫婦が、窓越しに通り過ぎる人々を見つめながらワイングラスを傾けています。


松本をベースにすれば、白馬、上高地、安曇野等々、日本を代表する明光風靡な観光地へ自由に移動することが出来ます。
いつも東京と松本の往復ばかりですが、たまには観光目的にこの街へ訪れてみたいものです。そう言えば、明日からGWです、少し足を伸ばして見ますか。



大手旅行会社のHISが正社員5500人を対象に大胆な働き方改革を実施する様です。
在宅勤務制度、副業の解禁、フレックスタイム制度、ならびに再雇用制度を採り入れるとあります。これだけの人事制度を一度に導入する企業は珍しいのではないでしょうか。
旅行業界の風雲児がここへきてベンチャースピリッツを更に発揮したという感じです。


副業については、入社1年以上の正社員が対象であり、就業時間外に個人の技能を活かして業務委託や個人事業主として働くことを認めるそうです。インバウンド向けの通訳ガイドなどに就いてもらうことを想定しており、本業でのサービス向上の効果も期待しているとのことです。


旅行会社の社員といえば、ホスピタリティ精神に溢れる旅好きの人たちが集まっていると言われています。日頃、旅に思いを馳せるお客様を相手に、自らの旅する気持ちで包み込みながら応対する姿が目に浮かびます。もともと視野の広い社員達が、従来からの会社の枠組みから解き放たれ、自律的に行動することを許される訳です。


きっと、社内の活気が一気に高まっていることでしょう。
これからの情報化社会は、ヒエラルキー型の組織体制で規模の経済を追求する取り組みとは異なり、個人個人が暗黙の組織の壁を意識することなく自律的に自由に如何なく自らの能力を発揮する時代です。働き方改革の本来の狙いはその意識を変える事にある筈です。


ところが現在の政策論議では、法律改正を前提とした議論であるため、働き方改革の本当の目的が論じられることがないのが残念です。
単に残業時間を減らすとか、正規雇用とか非正規雇用、裁量労働制といった、法律論議をするまえに、分かりやすく主旨を説明すべきだと思います。


もともとHISは、創業者で現社長の澤田秀雄氏が武者修行で海外各国を旅して廻った経験として、国際線の格安航空券を販売し始めたのが創業事業であったと思います。
その後、1990年代後半には現在のLCCの元祖とでも言う格安航空会社「スカイマーク」を立ち上げて話題を呼びました。


バブル経済崩壊後は、ハウステンボスやバス会社をはじめとする観光資源に関わる事業会社の会社再建を手掛け、今では「変なホテル」という人工ロボットを駆使した低運営コストホテルを実現して、全国チェーン展開をはじめるに至っています。
これだけ改革に真正面から取り組む企業もなかなかあるものではありません。


その澤田氏自身、今年は半年間の休暇を採り、見聞を広げるために海外への旅へ出るといいますから恐れ入ります。もの事の捉え方が大局的で、社会が抱える問題点が良く見えていらっしゃるのでしょう。ご本人が旅へ出る前に、自らの会社の働き方も大胆に変えてしまうところは思わず脱帽ですね。


オーナー経営者でなければ出来ない大胆さではありますが、こうやって現実のものとして改革を一つずつ行っていくことにより、他の企業も追随し世の中が少しずつ変わって行くのでしょう。澤田社長が海外での旅を終えて戻られた後に、どの様な新たな改革に取り組まれるのか興味深く拝見させて頂きたいものです。


今日もありがとうございます。
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