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高齢化社会のシニアの役割!

皆さん、おはようございます!
月曜日に実父が他界しまして、昨日、滞りなく告別式を終えることが出来ました。
気持ちが高揚している中で、あれやこれやと故人の身辺整理をしたり、段取りを決めたりと何かと密度の濃い一週間だったと思います。


享年83才で人生を全うしたと思います。新潟の地方銀行に勤めた後、転勤で来た東京支店勤務で脱サラをして、日本橋で20年程度中華レストランの経営に携わっていました。
高度経済成長下を駆け抜けて来た世代で、何事に対してもハングリーであったと思います。60歳目の前で引退しましたので、長い老後生活であったと思います。



人生100年時代、私たち世代の寿命がどの位延びるか分かりませんが、何も大きな病気をしなければ、90才近くまで生きることになるのでしょう。
日本の生産年齢人口(15~64才)が絶対数でも、人口構成比でも減少するという「人口オーナス」が進行中だそうです。


人口オーナスは人手不足をもたらし、社会保障制度の持続可能性を脅かし、地域を衰退させます。この解決策として考えられるのが、高齢者の就業促進です。成熟した日本の経済の中で、定年退職後の高齢者家計の将来に対する不安が、日本の経済を更に萎縮させないようにする必要があります。


高齢者の就業が増えますと、人手不足が緩和され、高齢者家計の所得が増えるから、年金の支給開始年齢を引き上げることができ、医療費の削減にも寄与(=高齢者の労働参加率が高い地域の高齢者一人当たり医療費は少ない)すると考えられています。現実に、高齢者の就業が増えているようですが、課題もあるようです。


それは、高齢者の就業が定年退職後の同一企業内での就業促進になっていることです。
必ずしも、長年培ってきた自らの経験や能力を活かすことのできる職場が提供されるとは限らず、定年退職後の高齢者は新たな制度の中で雇用されることになるため、必ずしも自らの経験や能力に対する適切な報酬を得ることが出来るとは言えないからです。


本来であれば、高齢者の就業においても、もっと人財が流動化して行くべきだと考えます。一生涯一つの企業に働き続けた方は、自らが勤め上げて来た企業に強い愛着を持っており、賃金が大きく下がっても今まで自分を育ててくれた会社に対する恩返し的な考えを持つことが多いのではないでしょうか。


もう少し広い視野を持ち、円熟なシニアとしてそれまでの経験や能力を社会の為に還元するという視点を持っても良いものと思います。自らの経験や能力を最大限に活かせる仕事に携わることが、ご本人にとっても、社会にとってもプラスでしょう。その為には、人生100年時代を見越して、若い時からそれなりの準備をしておくことも必要です。


労働市場の中で、自らの経験や能力の価値を知り、その価値を高めて行くことが不可欠です。その為には、企業も社員に対して「副業」を認め、働き手も広く社会に通用する経験、能力を意識的に培って行くことが必要です。兎角、企業内の仕事は、業務が標準化されており、同一の職種でも企業が変われば遣り方も異なるものです。


言い方を変えますと、阿吽の呼吸で業務を廻して行くくらい効率化が進んでいますから、自らが持つ経験や能力が何処へ行っても通用する位に汎用化させておく必要があります。
このことはコミュニケーション能力を高めることにも通ずると思います。どの様な環境でもパフォーマンスを最大限発揮させる柔軟性が必要なんだと思います。


これからの時代、情報技術が進展し、ますます人と人の新たに出会う機会が増えて行くものと思います。人と人が出会い交わることによって、新たな考え方が創りだされる機会も増えて行きます。企業というのは自らの事業目的の範囲内で様々な事業課題を解決して行くものですが、その事業目的から逸脱しない仕組みとなっています。


広く世の中を見渡してみますと、企業活動を通して解決する社会問題というのは、実は一握りの事象であり、もっと企業が手を付けていない問題を解決していなければならないと思います。そのことを理解している経験豊富なシニアがもう少し、企業という枠組みから視野を外に向けることで、異なった高齢化社会に変容させることが可能でしょう。


その為には、労働を提供する側と仕事を提供する側が、もっと効率よく出会うマッチングの機会を整えて行く必要もあると思います。企業というのは労働の一側面にしか過ぎません。企業を通して社会を見るのではなく、自らの直接的な視点で社会を見つめることが必要なのではないでしょうか。


今日もありがとうございます。
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