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MUFGと朝日信金の融資姿勢!

皆さん、おはようございます!
急に春が訪れ、暖かい健やかな陽気が続き心弾みますね。
外を歩いていても、自然と足取りが軽やかになります。
思わずローカル列車に揺られて、車窓からの景色を楽しみたくなります。



三菱UFJ銀行が、AIを活用して創業期の企業への融資を出来る様にするそうです。
同行といえば、普通預金の開設すらも融資審査と同じ様に厳しく、なかなか口座を持たせてもらえないことで有名です。直近の決算書まで求められるのですから。。そんな三菱UFJ銀行でも創業期企業への融資が出来ていないことを疑問視してたのですね。


今までは直近3ヶ年の決算書を提出することが最低限の融資条件であったのですが、創業間もない企業にはそもそも無理な話しです。それが、創業企業の入出金などのデータに基づいて、AIを活用した融資審査モデルを開発することにより実現するようです。
これは創業間もない資金需要が多い企業にとっては朗報でしょう。


具体的には、優良企業との取引が安定して伸びている、期日通りに支払いが行われている、預金の増加が売上の積み上げによるものか等を融資の実行可否や設定する金利水準の判断に活用するそうです。これもある意味形式的な基準であり、それらが事業の実態全てを示すものではありませんが、決算書3期分による審査よりは前進だと思います。



朝日信用金庫では、社)民間都市開発推進機構と連携して、下町風情が残る谷中・根津・千駄木(=通称「谷根千」)地域の街づくりを支援する1億円のファンドを創設したそうです。地域内の古民家再生や街並みの保存のために活用する計画で、既に古民家レストランを計画する事業者に1千万円を出資するそうです。


谷根千といえば、古民家である点在する古いアパートを旅館にリノベーションした「HAGISO」が有名ですね。銭湯や食堂などの街の機能を旅館の機能として連携させながら
地域全体として宿泊施設が成り立っている斬新なアイディアです。居住宅と商業施設が斑模様に混在しており、訪れた人たちにとってなかなか趣きがあります。


この様な地域に特化したファンドを創設し、創業企業に資金を提供する取り組みは、地域にとっても、事業者にとってもメリットがあります。朝日信金では、単独では取り組めないリスクを民都機構と連携することにより、そのリスクを軽減して実現しています。地域に密着した金融機関として街づくりに積極的に関わって行くことを表明しています。


これからの時代、情報技術の進展にともないAI技術も飛躍的に発展することでしょう。
AIの機能を最大限発揮する為には、膨大な量の情報を蓄積する必要があります。
その情報量の中から、近似値や因果関係を統計的に導き出し、一つの推計を図って行くのがAIだと思います。


例え、企業の倒産確率を創業間もない企業の資金推移から導き出したとしても、それは飽くまでも結果にしか過ぎません。事業に必要なのは、創業者の自ら遣ろうとしている事業に対する熱意や創造力、そして経験としての何らかの技術力であるはずです。
この人間的な部分の理解はAIが一番不得手とするところだと思います。


谷根千の様な地域に古民家を活用したレストランを創業するなんていう発想は、日本人的な美意識がなければ出来ないことだと思います。日本人が持つ繊細さ、緻密さ、丁寧さ、簡潔さといった心技が一体となって事業とは成長するものです。あとは、それをどの様に支援するかという仕組みが必要なんだと思います。


今回の三菱UFJ銀行の創業企業向けAI審査や朝日信用金庫の古民家再生ファンドを見て思いますのは、同じ資金の出し手であり金融工学の考え方を活用しながらも、そのアプローチ方法が異なるため、社会にもたらす結果が異なると思います。私は、事業とはより人々の暮らしに密接しているものだと考えています。


その意味では、創業企業の理念や事業の目的は創業者の思いを概念化し表現する、事業の根底を支える一番大切な部分だと思います。この部分をどの様に解釈して理解するかは、人間でなければ出来ない部分です。資金の提供者側にも、それを理解する審美眼がなければ本当の意味での「審査」が出来ないのではないでしょうか。


金融機関も規模の経済を追うあまり、融資業務を標準化させる道を辿って来ています。資金の出し手としての全人格的な目利き力を養うことによって、はじめてより良い豊かな社会を創造することが出来るのではないでしょうか。事業の三大要素であるヒト、モノ、カネのうち、このマネーの力が社会を変えることも充分に認識すべきであると思います。


今日もありがとうございます。
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