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Wood Job!

皆さん、おはようございます!
今朝も天気が良くて気持ちがいいですね。
昨日などは歩いていると汗ばんでくる陽気でしたね。
今日は更に気温が上昇して初夏を思わせる陽気になるようです。



森林の伐採と言えば、いままでは森林組合が行うのが相場でしたが、最近では民間の林業会社が頑張っており、各々の会社が凌ぎを削っています。最近の林業従事者(=俗にいう「樵=きこり」)は絵本の中の世界とは異なり、明るい艶やかな色の服装に身を固め、映画「Wood Job」ではありませんが格好良くさえ見えます。


先日、機会がありまして地元の林業会社の現場を半日ほど視察させて頂きました。樹木の伐採には大きく二つありまして、樹木の販売を目的に山林を所有されている方の施業計画に基づく伐採と、必ずしも施業を目的としてはいないが、生い茂る樹木を整備する目的で行うテンポラリーな伐採です。


一昔前の高度経済成長時代までは、海外からの輸入木材が自由化されておらず、いまほど樹木の価格が低下していなかった為、伐採すれば高い価格で売れていました。今は伐採費用を賄えないほどに樹木の価格が低迷しています。質の良い樹木を育てるためには定期的な枝打ちや間伐を行わなければなりませんが、ままならない現状があります。


こうした状況の中で、樹木伐採の目的にもよりますが、山林の健全な育成と管理を目的とする伐採には林野庁から伐採に際して補助金が支給されています。それでも補助金と伐採した樹木の販売価格を合わせて、ようやく伐採費用が賄えるというのが現実です。補助金が出ない樹木の伐採では、山林所有者が費用を負担しなければなりません。


この様な状況の中で、林業会社も経営的にも大変に厳しい状況にある訳です。こちらも一昔前の様に潤沢な利益を稼げる訳ではありません。施業前に綿密に施業プランを立案して、施業に掛かる原価管理を精緻に行っています。如何にしたら効率よく樹木の伐採と搬出ができるかを考えるのがプロたる所以だと思います。


効率的な要員配置とフォワーダー、ヤーダー等の重機の配置をどの様に考えるか。伐り出した樹木をどうすれば効率よく搬出できるかを計画し、見積原価計算によりシミュレーションしながら施業プランを確定させて行きます。私も、様々な業界を見て来ましたが扱う金額の単位は、一般消費財を製造するメーカーと変わらないものと思います。


もう一つ、林業会社として他の一般的な産業と異なるのは、1次産業ということもあり自然を相手にした産業であるということです。欧米各国では、比較的山林がなだらかということもあり伐採の機械化が進んでいますが、日本の場合は丘陵が厳しいことと業界自体の採算性が思わしくないことから機械化が非常に遅れていると言わざるを得ません。


そうするとチェーンソー片手にマンパワーで樹木を倒して行くことになります。急斜面での作業もあれば、樹木に登って高所で作業することもあります。一人の人間が自然を相手に自らの技術で挑む姿というのは野生的な猛々しい格好の良さもあるのですが、方や安全との隣り合わせで精神的に研ぎ澄まされる慎重さも持ち合わせてなければなりません。


この安全性については、企業として一番留意しなければならない力を入れている所です。
効率を高めるがゆえに安全性が疎かになってはいけません。今回、この林業会社を視察させて頂いて、企業として社員の方々のコミュニケーション、チームワークの醸成に一番力を入れられてことに目が留まりました。


ここまで自然界に対峙して誠実に仕事を為されている林業会社、林業界をどの様にすれば再興させることが出来るのでしょうか。これは都会に住む我々にとっても他人事ではないはずです。山林が荒れてしまえば、自然災害として被害を被るのは私たち生活者です。年々スギ花粉が増えて、この時期になるとマスクが手離せない方も増えています。


樹木の販路というと、大方が住宅向けの建材利用ではないでしょうか。それも工業化住宅の供給が圧倒的に占めていますので、最終消費者が直接購入し、木に触れることが無くなっているのが現実ではないでしょうか。最近では、街なかの大工さんであっても、木材商社から機を購入する為、樹木のことをあまり理解していないのが実情です。


昔であれば、棟梁が山林まで行って、樹木の伐採から製材までを行っていたと聞きます。木に対する目利きが出来た訳ですね。これからの林業を考える時に、この川上と川下の連携を取り戻しつつ、情報技術等も活用しながら経営の近代化を進めて行く必要があると思います。それと同時に最終消費者も「木」に対する意識を高める必要であるでしょう。


今日もありがとうございます!
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