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「丸亀製麺」の香港・中華麺店買収価格

皆さん、こんばんは!
昨夜、突然の号外でしたが眞子さまがご結婚なさるのですね。
現天皇は早ければ来年には退位されるようですが、
世代交代を感じますね。


私の長男も先日、岐阜から嫁に来て頂き、結婚したばかりです。
私の結婚のタイミングには秋篠宮さまが成婚され、
親の代には現天皇が。。
巡り合わせというか、私自身も世代交代を強く感じる歳となりました。。


先日、日本郵政による野村不動産買収計画について注目しました。
その後、直近のM&Aの記事を振り返っていて、丸亀製麺を運営するトリドールが香港の中華麺チェーンを運営するジョインテッド・ハート・ケイタリング・ホールディング(以下、ジョインテッド社とします)を150億円で経営権を取得する案件に目が留まりました。


3ヶ月位前に、一風堂がマザースに上場しイギリス展開を本格化するという動きもありました。外食産業も、国内では少子高齢化等で、内需だけではなく市場成長が著しい海外展開をする時代なんですね。今回のトリドールの記事は買収価格の根拠が明確に記載されており、目に留まったものです。


ジョインテッド社は売上高100億円で、M&Aで買収価格を決定する際に重要なEBITDA(利払い・税引前・償却前利益)が20億円とのこと。ここから読み取れるのは、EBITDAベースで対売上利益率が20%。買収価格がEBITDAの7.5倍、利回り換算しても13%程度で回ることになります。


トリドールと同じ規模の上場外食チェーンのPERが20数倍(1株あたりの利益に対して株価が何倍になっているかの指標)であることを考えると、今回のEBITDA7.5倍という買収価格は健全な様に思えます。トリドールは今回の買収を足がかりに、中国市場への展開を狙いとしているとのことです。


海外企業を買収する場合には、カントリーリスクや為替リスク等も考慮に入れなければいけません。一方、一般的な金融取引(=海外株式投資等)に対して、経営権を取得できるメリットがあります。経営権を取得できれば、自由に事業が出来る利益としてのリターンがありますので、双方を相殺しても非常に堅実的であることに交換が持てます。


最近、大手企業の海外企業買収を見ていますと、想定ですがEBITDAの30-50倍何て言うM&A案件を見受けますが、買収対象企業もそこそこの企業なので競合企業との買収合戦で価格が吊りあがってしまうことも垣間見れますね。こう言うのを金融ではゲーム理論というのですが、出来る事なら渦の中に巻き込まれずに冷静に出来たら幸せですね。


一度行った投資は、二度とやり直しが効きませんので、その後の暖簾償却の負担を冷静に考えて自嘲しながら交渉のテーブルに着くのが丁度良いくらいでしょう。仮に暖簾を焼却せず減損評価することであっても、むしろそちらの方がボディーブローが大きいかもしれない事を充分に認識するべきでしょう。


一方、昨日の新聞には、長野県のサンクゼールという助撫養ワインを製造する会社がオレゴンの同業者ペリー・ノワールの農地と工場を取得したとの記事が出ていました。米国の高級スーパーへの販売で3年後には10億円の売上を目指すそうです。地産地消のさしずめ農業の6次産業化を地で行くというきめ細かさを感じる素晴らしい取引かと思います。


M&Aを行うには金額の大小にかかわらず要する手間は一緒です。自社のビジョンに基づき、そのビジョン実現に必要な事業の機能だけを取得し、リスクを最小限に抑えながら、経営努力により最大の果実を得る、こんなM&Aが私は好きです。両者の事業にはその事業を運営する方々の顔が見えると思いませんか。


単に事業の表面的な数値を見て、財務的に指数分析をしたところで事業の本質は見えて来ません。数字が経済事象や経済行為の結果として追随的に表現されるものであるのなら、その実績が示す数字が何を語っているのかを想像しなければ、更にはその想像し得たものを踏まえた未来を夢見なければ、本当の意味でのM&Aは出来ないと思います。


ある日本のM&A業界の草分けの代表が、「心のM&A」と言っていました。私も、世代交代の年代を迎えて、やっとその意味が少しだけ分かるようになったと思います。人がいて、事業が興きて、その結果として財務会計がありますが、その逆はありません。
私が目指す財務戦略は心の財務なのかもしれません。


事業や人に少しでも近付きたいという、飽くなき思いだけは忘れずにいたいと思います。




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