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ユビキタス社会とアート!

皆さん、おはようございます!
東京は天気の良い、穏やかな朝を迎えています。
昼間の時間がどんどん伸びていることが実感できる今日この頃ですね。
早2月も後半に差し掛かり、春の訪れに逸る気持ちを少々抑えて行きたいと思います。



この時期、日銀、経団連、大手企業のトップ人事が目白押しですね。
各々に共通しているのは、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年以降の経済政策が見え難い中で、どの様なビジョンを描いて行くか、そこを見据えた役割を託された人事であるように思えます。


各々の後継トップから発せられる言葉は、AI(=人工知能)とIoT(=あらゆるモノがインターネットに繋がる)により経済成長を加速させるというものです。
現在の情報社会がWeb上でのSNSや閲覧履歴等のデータに留まっているのに対して、これからの世界はリアルなものがネットに繋がり利便性の向上が実現して行きます。


工場での生産プロセス、クルマをはじめとする移動手段、建物や公共空間等の社会基盤など様々な領域の情報がIoTにより情報収集され、それをAIにより解析を行う。そして、その情報を現実の世界にフィードバックすることにより効率的で利便性の高い社会を実現して行こうとするものです。


20年くらい前からユビキタス社会と言われていたものが、いま正に実現しようとしている訳です。人類の歴史は、技術革新により生産性を高め、人間の生活を物質的にも時間的にも豊かにすることを追い求めてきたものと言えます。特に産業革命以降、日本では明治維新以降、それが加速しているように思えます。


この1年間、定期的に松本を訪問するようになっています。
松本市は人口20万人のアルプスの山々に囲まれた自然の美しい城下町です。
音楽、山岳、学問が盛んなため、楽都、岳都、学都の三つのガクをとって「三ガク都」などと呼ばれています。自然から文化までがコンパクトに収まった街と言えます。


そんな環境に育まれた人々と接していますと、非常に自然体で伸びやかな人柄に魅力を感じます。一次産業から三次産業に至るまでが頃合い良く、市街地も全国チェーンの看板が少なく、地場商店が頑張っているところを見ると、市内でヒト、モノ、カネが上手く循環している様に感じます。


確かに先端技術を活用してユビキタス社会を創って行くことも必要なのですが、主役は人間ですので、それが地に足が付いていなければいけないと思います。
今の社会が非常に高度にシステム化しているので、その中に埋没しがちとなってしまい、自分が暮らしている社会を俯瞰し難くなっている現実があります。


歴史を紐解けば、もともとは大自然と人間が対峙する中から、アートや技術といった文化が育まれてきた潮流があるはずです。その時には、社会が人間の手の中にあったと思います。それが、いつの間にか肥大化した社会の中に人間が埋没するようになっています。
ユビキタス社会になりますと、それが更に顕著にならないでしょうか。


科学が森羅万象の全てを解明している様な錯覚になりがちですが、実は科学の力により理解できることは、ほんの一部だと言われています。
技術の力により社会を豊かにしていくことも大切ですが、それ以前に人間というのは目に見えない自然の摂理の中で活かされていることも充分に認識すべきだと思います。


それを視座として、いまの社会の仕組みを俯瞰する視点がいまの社会には欠落している様に思えます。経済成長させていくことは勿論大切ですが、それ自体、経済学という科学の
一つの考え方に過ぎない側面があります。人間にとっての幸福は、必ずしも経済成長率だけで図れるものではないはずです。


基本にあるのは、個々の人々が日々の営みの中で豊かさを実感することでしょう。
それは必ずしも金銭的な豊かさだけではないと思います。
いまの社会は科学的に説明できないことは棄却されてしまう風潮がありますが、実は人間には論理的に説明できないことも瞬時に理解する直観力が備わっていると思います。


その様な暗黙的な直観力を否定することなく、大切に活かしていくこともこれからの利便性が高まる社会においては必要なのではないでしょうか。
人間の経験の全てを言葉で現わすことが出来るものではありません。個々人が自分の得手とする方法で、どの様に自己表現して行くかが大切な社会なのでしょう。


今日も、ありがとうございます。
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