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ITビッグ5!

皆さん、おはようございます!
今朝は4時に寝床から起き出して慌ただしく出かける準備をしています。
これから凍てつくような寒さの松本へ向けて出発です。
こうやって毎月の様に行っていますと松本の四季も楽しみになってきます。


米IT企業の時価総額上位5社にアップル79兆円、アルファベット(=グーグル持ち株会社)72兆円、マイクロソフト67兆円、アマゾン・ドット・コム64兆円、フェイスブック51兆円と、日本の時価総額首位トヨタ自動車の24兆円を大きく上回っています。このITビッグ5だけで時価総額の333兆円に達するので驚きます。



このITビッグ5が今までに買収してきた企業が600社、時価総額で20兆円という圧倒的な強さを誇っています。これだけを見ても、これからの時代は情報化社会であることが揺るぎないものとして見てとれます。これらの企業は、他の業界をも圧倒する情報、資金、人材という資源を基盤に事業を展開しています。


一方、これとは裏腹に、米国におけるベンチャー企業等の開業率が大きく低下しており、競争阻害の懸念が強まっているといいます。2015年時点で創業1年未満の若い企業が41万社に登るそうですが、それでもピークである2006年当時から比べますと26%減っているそうです。


本来、このITビッグ5を揺り動かす様な新たな企業が生まれてきて市場の新陳代謝が図られるべきであるところ、有望であると思われる創業企業ほど、これらの巨大企業に買収されてしまい、ますますビッグ5の巨大化に手を貸す状況となり、結果としてスタートアップ企業の競争条件が更に厳しくなるという状況を招いているようです。


機械化に向かう産業革命においては、巨大な設備を必要としたために、経営資源のうち資本力の有無が事業の優劣を左右する大きな決め手であったと思います。そこでは規模の追求を行い、単位あたりの生産コストを低減し、大量に販売することで、家庭内での労力の機械化への置き換え消費がされる時代でもありました。


スケールメリットを追求すればするほど限界効用が低減し、誰でも手軽な価格で購入できるため消費者の裾野が広がるという好循環をもたらしてきました。そのプロセスの過程でファクトリーオートメーション化が進み、現在の情報革命へと繋がって来たと言えます。
そして、消費者もモノの充足率が高まり、情報消費が伸びている今日だと思います。


消費者個人にとっての情報手段発展の歴史を振り返ってみますと、基本はフェースツーフェースのコミュニケーションですが、その次に手紙、電話、一方的な情報入手手段としてラジオ、テレビ、そして双方向の携帯電話、インターネットへと辿っています。この流れを見ると、より高次の人間の欲求を満たす形で移り変わっているのが見てとれます。


これらを満たしながら、人間の動向もよりパーソナル化に向けて変容してきている様に思えます。今後、AIが本格化し、人間の活動がより人とのコミュニケーションにシフトし新たな知識(=情報)を創出して行くと、それがまたITビッグ5の様な情報を事業の基盤とする企業に蓄えられ行くことになると思います。


これからの時代は、資本力に代わり、情報力が企業力の源泉になる時代だと思います。それは、情報を蓄積することにより様々な事業機会に繋げることが出来るからです。
人々の標準化された仕事は、コンピュータに置き換えられて行くことになると思います。その身軽になった時間を使って、人々は何処へ向かうのでしょうか。


今に至る近代化の過程の中で、人間にとって心地良いはずの多くの伝統が切り捨てられてきています。人間にとって合理性だけが暮らしに欠かせないものではないはずですが。
人間とは、もっと感覚的なアノマリーな動物だと思います。そうでないと合理性だけでは息が詰まってしまいます。


ITビッグ5が世界を席巻しようとするなかで、人間の暮らしを楽しもうとする部分とどの様に折り合いをつけて行くかは、人間が選択することだと思います。あるところはAIに代替して貰い、ある部分は人間の直観力に頼る、そんなメリハリが大切な時代なんだと思います。より良い精神的に豊かな暮らしを創造するために。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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