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中小企業金融のあり方!

皆さん、おはようございます!
関東地方も雪の予報が出ていますが、いよいよ春が到来する前の冬の嵐でしょうか。
日の出も時計が6時半を回る頃から徐々に外が明るくなってきます。
柔らかくて暖かい日差しの春が待ち遠しいですね。。


商工組合中央金庫(=商工中金)をご存知でしょうか。
もちろん金融機関なのですが、経済産業省が管轄している政府系の銀行です。
中小企業の育成、発展を目的としており、組合と名が付いている通り、取引先であるお客様が出資している相互互助的な運営形態を採っています。



昨年から、組織ぐるみで国民のお金を原資とする「危機対応融資」を悪用して、地方銀行のビジネスチャンスを奪ってきたことで、綱紀粛正、民営化の議論にまで至っています。
以前、融資取引をさせて頂いたことがありますが、金庫内の社風は地方銀行内で融資量トップを目指すだけあって、営業ノルマの厳しい金融機関であると感じていました。


今のご時世に珍しくヒエラルキーの上下関係が明確になっており、初回取引時の融資審査は厳しいですが、一度、取り引きが始まりますと結構、強気に貸し込んで来る先であるという印象があります。今回の不祥事で合点が行ったのですが、比較的業績の良い中小企業に集中的に融資拡大を行っていたからなんでしょうか。


その融資スタイルは優良企業を対象顧客とする地方銀行と似ている所があります。本来は少し融資リスクは高いけれど地方経済や中小企業育成の観点から、もっと資金に困っている中小企業に融資を行わなければならない事業のはずですが、その様になっていない所に業界としての課題が内在しています。政府系金融機関であれば尚更のことです。


地方銀行も、今回の商工中金の不祥事を批判ばかりしていないで、自らのビジネスモデルを変えて行くべきタイミングではないかと思います。同じ銀行業であっても、大手企業を顧客層とするメガバンクとは似て非なるものです。同じビジネスモデルを目指すと、自ずと対象となるお客様の間口を狭めることになりますので、無理があります。


中小企業には固有の金融需要がありますので、それに応えて行かなければいけないのではないでしょうか。具体的には、担保に依存しない事業評価に基づく融資審査。事業再生支援、事業承継・M&A支援、メザニンファイナンス(=疑似資本。融資と出資の中間のミドルリスク資金供与。)などです。


メガバンクのビジネスモデルは、もともと株式を公開する様な企業群を主要顧客としますので融資リスクが低くて当たり前です。どちらかといいますと決済性資金提供と付帯サービスによる手数料ビジネスに近い形態だと言えます。情報技術の進展により、メガバンクはメガバンクで新たなビジネスモデルを構築しなければいけない局面にあると思います。


それに対して地方銀行、信用金庫等の中小企業を主要顧客とする銀行のビジネスモデルは、地域の優良企業ばかりを顧客とするのではなく、創業企業をはじめ中小企業の育成と発展に資するべきです。当然に大手企業に比べて中小企業は倒産リスクが高まりますので、そうならない為の支援と担保に依存しない事業性を評価した資金提供が必要です。


銀行業の事業構造は、個人をはじめとするお客様から預金という資金を調達して、その資金を企業に融資して利鞘を稼いでいるビジネスです。ミドルリスクの事業に融資を行うのであれば、そのリスクに応分のリターンである金利を収受することと、金融付帯サービスにより収益力を高める必要があります。


どの様な大手企業も最初は中小企業だったと思います。中小企業こそ、その成長過程で外部資金への依存度が高まりますので、その事業性を真正面から評価することにより、事業そのものに融資を行うべきだと考えます。事業リスクが認められるのなら、それを中小企業に伝え是正して行くことで、中小企業もまた成長していくものでしょう。


今の金融機関は、事業評価の方法をスコアリングという評点性にしてしまい、事業の表面しか見ていないと思います。事業経験がないのでやむを得ない部分もあると思いますが、もっとお客様の事業をも勉強すべきでしょう。その為には、営業担当者が担当するお客様の数を減らし、密度の濃い関係を醸成すべきだとも思います。


当然に、事業を行っていますと業況の良い企業ばかりではありません。その様な企業に対しては事業の再生支援を行うことも考えられます。また、少子高齢化時代、後継者のいない高齢化した中小企業が事業承継を必要としています。その様なお客様のニーズに応えるには、じっくりとお客様と向きあうことではないでしょうか。


時代が大きく変わり行く中で、銀行業界も横並び意識のまま事業を続けるのではなく、もっとミドルリスクミドルリターンに長けた個性あるビジネスモデルで差別化を図る金融機関が出てきても良いのではないでしょうか。まずは社会基盤である、金融機関自らが変わって行かないと、ビジネスも育たなくなってしまいます。


今回の商工中金の件で、同行自らがその様な新しい金融機関に生まれ変わって行くことで、地方銀行各行も良い意味での競争を行い追随して行って頂きたいものです。
今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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