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松本にて思うこと!

皆さん、おはようございます!
今日は松本で朝を迎え、パソコンのキーボードを触っています。
月に一度の松本ですが、最近は市内にも詳しくなり地図がなくとも自由に歩き回れるようになってきた様に感じます。いつ来ても、コンパクトな良い街だと思います。



日々、様々なニュースが迷い込んできますね。
世の中が混沌としているように思います。次の時代への胎動なのでしょうか。
なかでも目に留まりましたのが、1991年から現在に至るまでの株価騰落率です。
株価を上げることが企業の目的ではありませんが、一つの尺度として参考になります。


株価が上がった上位5社を見ますと、ニトリ、日本電産、ヤマダ電機、ユニチャームで28~78倍も株価が上がっています。
これらの企業群に共通しているのは、概ね創業者といわれる経営者がいるところですね。それから創業が東京ではないという共通点もあると思います。


ニトリは自主企画開発する工場を持たないメーカーとしてあらゆる生活シーンを提供する様になっています。ヤマダ電機は、家電量販店からリフォーム、住宅販売と住まいに関わるコーディネーターとして変容を遂げています。日本電産は、工業用モーターについて、国内外のあらゆる種類のモーターを取り扱うソリューション力が強みとなっています。


それに対して、株価が下がった企業群を見て行きますと、地方銀行、電力会社が軒並み株価を半減させています。これらの企業群に共通していますのは、規制業種だということです。裏を介せば、政策的にお上の指導の下、戦後長らく護送船団方式といわれる方法で官民一体となり産業を支えてきた基盤となる企業群です。


当然にこれら企業群の経営者には、官庁OBが多数天下りをしています。個々の企業自身が市場環境を踏まえて自らビジョンを描いて企業運営を進めて行くというよりも、政策に従って、民間としてそれを具現化してきたとも言えると思います。最近では、官の方が時代の移り変わりを先読みし、これら企業群に変革を促がしているようですが。


しかし、戦後経済の復興期においてはその様な政策に基づく、これら企業群の存在が日本の経済を支えてきたことは事実であり、それ自体を否定するものではありません。
今後は、地方銀行でしたら地域に密着する地の利を活かして、本業である銀行業務以外の観点から地域経済を再興して行く必要があると思います。


必ずしも事業者に融資を行うだけが提供するサービスではないと思います。これからの地域の企業にとって必要なのは、自らが持つ事業資源について、固定観念に捉われず、新たな用途を開発すべく、国内外の他の事業者と連携しながら再構築して行く必要があります。そこに地方銀行としての役割が見い出せると思います。


電力会社は、技術革新によりスマートグリット(=「これまでの電力ネットワークを抜本的に 見直し、IT技術や新しい発電方法を組み合わせ、まったく新しい電力網と再生可能な エネルギーを推進すること。」)が次世代のあるべき姿だと言われています。地域毎に発電と利用が自己完結する新たな電力網ですね。


これからの時代の社会は中央集権ではなく多様性が求められる時代です。必ずしも企業規模が大きければ安泰ではなく、中小でもキラリと光る元気の良い企業が日本の経済を支えて行くのではないでしょうか。その様な企業には、心で社会を見渡しながら自らの企業のビジョンを描いて行ける経営者がいるものです。


まったく新しい事業をゼロから立ち上げるというよりも、既存の事業に関わる資源を再び紡ぎ直して、新たな事業の意味を見い出して行くことが求められる時代とも思えます。
その為には、より良い豊かな暮らしを創造するという視点が不可欠でしょう。
今日も、ありがとうございます!


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