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平成維新です!

皆さん、おはようございます!
2018年元旦はいかがお過ごしでしたでしょうか。。
天気にも恵まれ、初日の出をご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
我が家は、毎年恒例の実家への年始の挨拶ではじまりました。


平成維新。数十年後に歴史を振り返った時に、その様に教科書に綴られるのではないでしょうか。情報技術が、それまでの明治維新後に培ってきた蒸気機関の発明に端を発する工業化による中央集権システムを地域分散システムへと変革させ、企業に終身雇用される古き働き方から個人個人が事業者として協業する働き方へと変容させた、と。


そして100年という最長の寿命を誇る日本は世界から注目されるようになります。
いまこの世の中にある哲学、教義、慣習といった社会の仕組みを形づくっている前提は、人生が50~60年だった当時の方々が考え出したものです。仮に、その当時に寿命が100年であったとしたら、いまの世の中はもっと異なったものになっていたはずです。



明治維新は、世界の列強諸国が産業化により国力を高めて行く中で、鎖国と全国の諸大名を参勤交代により治世を納める、中央集権と地域分散というバランスのとれた政治構造によって維持されてきた江戸時代に限界が訪れた歴史の事実です。江戸幕府300年の安定した東アジアの島国社会に産業革命が情報として伝播し、世の中を動かしたのです。


日本も近代化して行かないと、諸外国に対して後れをとってしまうと一部の有識者の危機感が幕末を迎えさせ、富国強兵という新しい世の中の概念を形成して行ったものと思います。それまでの安定した社会の常識を覆すエネルギーは凄まじいものがあると思いますが、それを成し遂げたのもまた人であった訳です。


いまの日本は民主主義ですから、各人が思い思いの主義主張で自己表現して行くことが可能です。幕末のように隠密な政治的動き方をしなくとも、個々人がビジネスを通して表現することも、それこそSNSを活用して言論の自由を享受することも可能です。情報化社会がいとも容易く世の中を変容させる力を持っている様に思います。


日本は敗戦のモノがない時代を経験していますから、長らく工業化社会の成功体験を謳歌してこれたものと思います。それだけ安定した産業構造が日本という国を支えてきた訳です。規模の経済を追求した産業構造の完成度は世界にも誇れるのではないでしょうか。
ところが、世界を見渡すと、どうも工業化社会は終焉を迎えている様に思えます。


製造業が無くなる訳ではありませんが、それ以上に情報技術の進展とともに情報産業が興隆していることに疑う余地がありません。物質的な豊かさを実現した世の中ですから、人間が次に向かうのは精神的な豊かさであることも事実であり、自らの暮らしやライフスタイルを大切にする様になります。人生が100年になれば尚更ですよね。


その様な社会では、単にモノの機能性や効率性だけではなく、モノと自分の関係において何らかの意味が伴っている必要があります。感性消費という方もいらっしゃいます。
そうなると今までの製造業の様に、ある製品を大量に造り続けるというシステムが通用しなくなります。多品種少量生産をしなければなりません。


それを実現するためには、情報技術に頼るざるを得なくなります。大きな工場で大量に製造することが必ずしも効率の良いことではなくなります(=規模の不経済)。
極論ですが、モノの意味性をきちんと消費者に伝えられれば、むしろ中小製造業の方が生産規模という観点ではこれからの時代に適しているとも言える訳です。


その時、中小企業は必ずしも情報化が進んでいる訳ではありませんので、この点を改善してもっと積極的に情報発信を行えれば、直接消費者に受け入れられる様になると思います。中小企業の方が生産者のモノに込めた思いを伝えやすいので、消費者としてもコトに対する意味を理解しやすいからです。


平成維新は、明治維新と異なり歴史上の著名な登場人物が社会を動かすというよりも、皆の総意として、少しずつ世の中を動かして行くものと思います。それを実現する媒体が情報技術でもあります。暮らしの中で思う、世の中にある常識の不思議を不思議と思い、それを情報として発信するだけで世の中は変わるのではないでしょうか。


同じ考え方を持つ人々のコミュニティが形成され、やがてそれが社会の常識となって行くものと思います。その常識も、その個人の置かれた地域によっても変わって来ますので、その意味では地域ごとの多様性を認め合わなければなりません。いま世界で起きている地域問題というのは、その様な一端を示すものであると思います。


人間の価値観を一つの方向に向かわせるのは、情報が閉鎖された社会において為し得るものであり、これだけ情報がオープンな世の中では多様な価値観があって不思議なことはありません。その様な中でも、人間として変わらない本質があることにも留意が必要だと思います。これが平成維新の全容だと思います。


より良い社会を創造していくためには、個人個人がより良い豊かな暮らしを創造することであると、つくづく思います。それは物質的な欲求ではなく、精神的な欲求を満たすものでしょう。今日もご覧いただきまして、ありがとうございます!
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