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アマゾンを迎え撃つイオン、ユニクロ、CCC

皆さん、おはようございます!
師走も半ばに入り、今年もいよいよ大詰めですね。
私も今月一番の忙しい一週間を乗り切り、
来週は来年に向けてやり残したことをじっくりと片付けて行こうと思います。


先日、日本経済新聞に3つの面白い記事が掲載されていました。
一つは、TSUTAYAでお馴染みのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が中堅出版社の主婦の友社を買収するという話しです。徳間書店や美術出版社に続く、3つ目の出版社を手中に収めたことになります。


二つ目は、小売事業のAEONが新中期経営計画を発表する場で、今後の投資計画の中でリアル店舗への投資を控え、IT・デジタル投資に5000億円を振り向け、ネット通販を強化するという話しです。
三つ目は、ユニクロのファーストリテイリングが「情報」製造小売業を目指す話しです。


各社に共通する戦略の背景には、実は米アマゾン・ドット・コム(以下、アマゾン)への対抗する狙いがあります。アマゾンといえば、書籍のネット通販で創業し、そこから取り扱う商品をあらゆる分野に広げ、今では生鮮食品販売強化の必要から大手スーパーの買収によりリアル店舗まで経営する様になっています。


迎え撃つ三社に共通しているのは、取り扱う商品は異なりますが、ともにリアル店舗で事業を営む小売業であること。各社の特徴を列挙しますと、CCCは書籍を紙という媒体として捉え、そこに収められているコンテンツを取り揃え強化し、実店舗、書籍、インターネット、映画等の様々な媒体で販売する戦略であることが明らかです。


AEONは消費者に商品を届ける方法としてネット通販という手法が台頭してきていることに気付き、この分野を強化して行く考えです。同社は8兆円にも上る売上高を背景に、PB商品の販売も強化しており、商品開発におけるメーカーに対する優位な立場を活かし、将来的には直接メーカーから消費者に商品を届けることも可能でしょう。


ユニクロは今まで製造小売業(=SPA)と言われる衣料分野で自ら商品企画開発を行う小売業者であることを標榜しグローバル展開を果たしてきています。そして、そこに情報という言葉を冠し、単にネット通販を強化するのみならず、生産まで掌握している強みを活かして、情報技術を活用してセミカスタマイズ商品の提供を行おうとしている。


何れにも言えることは、単にネット販売のプラットフォームを提供して取扱高を増やすことに留まらず、消費者の要望に応える形で自らが扱う商品という名のコンテンツを情報技術を活用してオーダーメードで提供できる体制を築きあげつつあるように思えます。言い方を変えますと、消費者が望むものをオリジナルで提供する一つの形です。


今までの社会では、規模の経済という供給者が売れるであろうと考えて作った商品の中から、消費者が自分の好みのモノを購入していた「受け身の購買活動」であった言えます。
ところが情報技術の進展により、消費者が欲しいと思ったコトを個別につくり供給する、
「消費者主体の購買活動」に変容しつつあるということです。


ONE to ONEマーケティング(=大衆消費ではなく消費者一人一人に対応して行く)という古くて新しい言葉があります。各社が一斉にこの分野を現実のものとして具体的な戦略に織り込み始めているということになります。消費者から見れば、コモディティな商品にも、自らのライフスタイルという思いを込め始めています。


書籍であれ、日用品であれ、衣料品であれ、消費者にとって商品はそのライフスタイルを彩るコンテンツとしてのアイテムだということが出来ます。
これからの供給者は、利便性や機能性のみならず、消費者のどの様なライフスタイルを想定してコンテンツを提案できるか、というノウハウが重要になると思います。


そこでは取扱う商品ジャンルの専門性は余り意味を為さなくなるのではないでしょうか。
その意味では、アマゾンが既に膨大な顧客情報を世界中で蓄積しています。現在ではありとあらゆる商品を取り揃え、ネット通販を始めリアル店舗を整備する等、インフラ面の強化に力をいれています。


このアマゾンが顧客情報を活用し、商品をコンテンツと読み替えAI技術を活用して、ライフスタイルを提案しはじめた時に、社会の仕組みは大きく変化するものと思います。
私たち消費者は、ますます自分ならではのより良い暮らしを創造する機会が増えて行くことになるのではないでしょうか。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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