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銀行の働き方改革!

皆さん、おはようございます!
もうすぐ6時になろうとしているのに、まだ外は星が見えます。
ほんとうに日の出から日の入りまでの時間が短くなりましたね。。
夏場でしたら朝4時くらいから夜は7時くらいまで明るいのと大違いですね。


いよいよ銀行が本格的にビジネスモデルの転換に動き出したようですね。
メガバンク3行を見ていますと、FinTech(=金融と情報技術の融合)を採り入れ、店舗中心の営業を見直す他、働き方改革により生産効率を高め、自然減により行員数を大幅に削減することが計画されています。


銀行と言えばノルマ偏重の営業政策が有名ですが、
その達成度による成果重視型の人事評価を改め、行員が自らの業務を効率化して生産性を向上すれば加点評価する人事制度に改めるそうです。具体的には、業務削減や労働時間削減の達成度をも評価制度に加味するとのことです。


実際には、行員に課せられるノルマが減るとは考え難いのですが、
少なくとも今までの営業成果は維持、若しくは微増させながら、業務効率を高めて利益率を高めなさいという、売上至上主義から利益主義への転換を意味していると思います。
背景には、人口減少による国内市場の伸びが期待できないことにあるものと思います。


また、業績が低迷するなか、生産年齢人口の著しい減少により生産効率を高めないと、
いまの銀行運営を維持できなくなるという側面が強く出ているものと思われます。
これを実現して行くためには、営業を担当する行員のみならず、煩雑な書類関係を簡素化する等、本部サイドからの業務支援がないと実効性に限界が出てしまいます。


私も仕事がら、銀行の営業担当の方とはお付き合いをさせて頂きますが、本当に時間に追われながら仕事に取り組んでいるという感じです。
また、数字を商品としているだけあって、あの複雑な書類関係、ましてや数字の間違いは絶対に許されない、減点主義の厳しさの中でのストレスは大変なものだと思います。


ある意味で、その様な歴史のある大企業の文化の中で大成して行くためには、
仕事を進めて行く上での矛盾も多く孕んでいますが、その様な企業文化に疑問を持つ以前に全てを受け入れていく必要があるという話しを聞いたことがあります。
郷に入りずんば郷に従えではないですが、一言でいえば文化に染まれということです。


これまでの日本は戦後復興、高度経済成長、デフレ経済を経て、いままで右肩上がりの経済を前提に、企業をはじめとする社会の仕組みが成り立ってきました。
銀行でいえば、とにかく人海戦術で量を求めに行く、サービス産業でのスケールメリットを追求する産業の典型ではないでしょうか。


しかし、これからの日本の経済は、情報革新、人口減少、少子高齢化等、先の見通しが不鮮明な時期を迎えることになります。今までは、欧米企業というベンチマークすべき企業がありましたが、これからの時代は参考とすべき企業が存在する訳ではありません。
銀行も、今までの様な一本調子の政策による企業運営をすることは難しくなります。


その意味では、様々な社員が意見を交わして今後のあるべき姿を定めて行く多様性を許容する企業組織が望まれます。中央集権ではなく、自律分散型の組織構造です。
今回の銀行のビジネスモデル転換が、単なる利益拡大依存の効率性の追求に留まることなく、新しい銀行のあるべき姿へ転換する為の一歩であることが望まれると思います。


今日もご覧いただきまして有難うございます。
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