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より良い暮らしを創造しよう!

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経済の本質!

皆さん、おはようございます!
今日は、天気も良く穏やかな朝を迎えているという感じですね。。
凍てつくような寒さも峠を越したようで、幾分、暖かく感じます。
今日は、久しぶりのOffですので、どこかの街へ行ってみたいと思います!


ふと今年1年間に何回、松本へ訪問したか振り返ってみました。
一昨年のGWにクラフトフェアへ行った時には、こんなにも頻繁に訪問することになるとは考えても見もしませんでした。偶々、東京への電車の待ち時間に行った駅前の居酒屋で偶然にも出会った3名の知り合いと、今ではお仕事をご一緒するまでになっています。


人生というのは不思議なご縁だと思います。
もともと都市開発、化学、ITの各業界で財務を本職として歩んできた訳けですが、
今では林業、製材業(=広義の林業)に吸い寄せられるように人脈が日増しに増えており、ふと我に返ると数奇な感じもしますが、これも天命なのでしょう。


高校時代に同級生から誘われたサイクリングに嵌まり、北は網走から、南は鹿児島まで日本全国を寝袋と飯盒を片手に津々浦々。大地を自分の足で踏み固めながら前に進めていく感覚が、自分の体内リズムと合っていたものと思います。また、行く先々で出会う地域の方々との触れ合いが、今でも楽しい思い出として残っています。


仕事ではありますが、松本へ参りますと、そんな学生時代の思い出が蘇ってきます。
きっと林業を営んでいる方々とのお付き合いを通して、
その自然(=じねん※)な姿に、私たちが置き忘れてしまった、伸びやかさに惹きつけられているのだと思います。


※自然(=じねん)とは、万物が現在あるがままに存在しているものであり、因果によっ 
 て生じたのではないとする無因論のこと。また外からの影響なしに本来的に持っている 
 性質から一定の状態が生じること(自然法爾)という意味や、「偶然」「たまたま」と
 いった意味。


また、松本というアルプスの山々に囲まれたコンパクトな街の中に、都会的な顔、里山の顔、小高い山の顔が調和している歴史ある街並みが続いており、北欧のそれとおなじ様なイメージにさせられます。そんな自然環境に抱かれて暮している人々の姿は、とても大らかで自然界に対して驕ることのない実直さを感じます。


最近の林業界も、確実に世代交代が為され、30~40代の若い世代がが事業を担うようになっています。一世代前の代々受け継がれた樵文化から、都会で育った方が林業に魅せられて新しい血として受け継いでいる所に新しさを感じます。皆さん、とても優秀な方が多く、地に足のついた考える力を持っていると思います。


一方で、情報化社会の中で、仕事としての林業や里山での暮らしを自らのライフスタイルとして、積極的に表現して行こうという一面も見られます。山林、里山、街という大地の新たな関係を紡ぎ、あるべき暮らしの姿を実現しようとする力強い姿を見ていますと、生きること、働くことの本質がここにあると思えてなりません。


いつもお会いする林業会社の若き女性社長(=林業女子です)とお話しをしていて感じるのは、自然界と人間の距離を身体で知りぬいているところです。自らがこの大地の上で活かされている存在であり、生きるために自然の恵みを頂戴しながら、また人間として自然を荒らすことなく、きちんとお返しをして行く生きる知恵を大切にされています。


そんな彼女は、山々と分断された大地として連なっているはずの農地、住宅地を人が紡ぐことにより、地域内であらゆる資源が循環する仕組みを作ろうとしています。戦後の無政策な伐採によって荒廃してしまった山林を繋げることにより、正しい循環系を復元することが「夢」であり、エネルギーの源になっています。素晴らしい発想力だと思います。


現在の日本の社会は、合理性、効率性を旨とする科学的思考を前提に積み上げられています。その様な中で企業組織は、これからの時代の変革期に科学的な判断だけで正しい解答を導き出せないことに未だ気付いていません。企業の目的は、人間の暮らしを豊かにすることです。それが、いつの間にか自らの存続自体が目的化している様に見えます。


企業組織実体が、自己と他者という対立する関係(=競争)にばかり目を奪われ、組織と組織の間に存在する社会の課題(≒需要)解決にまで手が回らず、様々な社会問題がクローズアップされるまでになっています。相次ぐ企業の不祥事、人口減少問題、高齢化社会問題、財政赤字問題等、解決して行くべきことが沢山あります。


企業中心の社会の仕組みの中にいますと、全ての産業の存在によって暮しに必要な機能が十二分に網羅されている錯覚に陥りますが、実は一部の表層的な部分を担っているだけではないでしょうか。あくせくとした多忙な暮らしの中では、なかなか社会の繋がりが見え難くなってしまいます。本来、各々の主体が調和しながら連続することが不可欠です。


先の林業女子社長の問題意識も、日々の暮らしは様々な事象が関係を持ちながら繋がっているのに、山林、農地、市街地という行政管轄の影響もあり、分断され関係が希薄になっていることにあります。そこに暮らすものとして感じる異和感を素直な原動力として、彼女を夢や行動へと駆り立てているのだと思います。


企業は、所詮、人々が寄り集まった集合体です。その企業がいかに正しい判断を行うかは、そこに所属する人間の行いそのものだと思います。科学的な考え方をも超越する、もっと人間の本質に耳を傾けて、より良い暮らしを創造していくべきでしょう!
今日も、ご覧いただきましてありがとうございます。


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