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商品開発の創造性!

皆さん、おはようございます!
昨晩は以前勤めていた今はなき流通グループの社長を囲む会で、市ヶ谷の小料理屋におりました。数年振りにお会いする諸先輩方と旧交を暖めるっていいものですね。美味しい料理を頂きながら、ついつい気分良くお酒も過ぎてしまいました。


先日、コンビニエンスストアのおにぎりと老舗高級スーパーのドイツパンサンドイッチの新商品開発のドキュメンタリーテレビに見入ってしまいました。究極の知恵とアイディアが勝負の仕事だと思いながらも、その仕事の厳しさに開発担当者の心中を察し、自分が開発担当者だったらどういう心境になるだろうなどと考えていました。


コンビニのおにぎり開発では、おにぎりの具である鮭のハラミをタイから輸入しているのですが、和食ブームで鮭の値段が倍々ゲームで高騰しており、今までの値段を維持できなくなり、担当者はおにぎりの値上げを余儀なくされています。その旨を商品開発会議で諮ったところ、会議体の責任者より値上げに見合う品質の向上を図れとの厳命。


そこで、その開発担当者が何をしたかと言いますと、ハラミを麹に漬け込み、味に奥行きを持たせたのと、結果的に具材が柔らかくなり、これに海苔のパリパリ感を高めて、おにぎり1個の値段が190円代にも関わらず、売上を20%も伸ばしたのです。年商換算すると60億円近くになりますから、確かに侮れません。


おにぎりの開発担当者として国内や海外をおにぎり簡易作成セットを持って周り、新たなおにぎりのヒントを探し歩いているんですね。立場的にはコンビニエンスストアの商品開発担当ですが、見ている限りは調理師と何処が違うのかと見間違うくらい、様々な専門的な仕事があるものだなと感心しました。


もう一方は、パンの中でも特徴のあるドイツパンを自社で生産しているスーパーなのですが、味や触感に個性があるのと、日本人にはあまり馴染みがないので、そのスーパーが考えたのはドイツパンを使った食べ方を提案して販売促進しようというもの。そのメニュー開発は自社で行わずに専門の商品開発会社に委託しています。


委託を受けた商品開発会社の担当女性(栄養士で元食品メーカー勤務)が自分の経験の引き出しの中から何種類かの調理パンを提案するのですが、そのスーパーからは同社が取り扱う他製品に似ており特徴が無いと却下され、再度、オリジナルな食べ方の提案を依頼されるコトになります。


最後は、その開発担当者がスーパーへ足を運び、商品を見ながら新たな食べ方を思いつき、そのスーパーで大々的な販売促進を行い、お客様から好評を得ることが出来ました。
おにぎりも、ドイツパンもそうですが、開発担当者は与えられた時間の中で売れる商品を開発しなければならないプレッシャーは想像以上に大きいのではないでしょうか。


参照すべき商品がない中で、自らの創造力と経験を拠り所にするしかありません。
しかも時間の制約があるので、必ずしも最適な解答を導き出せるか分からない中で、精神的負担を撥ね退けながら新たなものを創造する。私だったら、もし実現できなかった場合も想定したくなりますので、そこまで商品開発に集中できるのか疑問です。


情報化社会の中で、働き方も変容して行きますが、情報技術に代替されない仕事として、人間の知恵やアイディアに依拠する仕事の一つとして、この商品開発業務が上げられると思います。ある程度のマーケティングデータは参考にするのでしょうが、最終的には担当者の持つ直観力と感性に負う部分が大きいと思うからです。


今回の二つの事例で、開発担当者が一人の責任で新商品開発を進める場面がありましたが、もっと周りの開発担当者から意見を聞きながら共に考えることも効果的ではないかと思います。個人の直観力や感性という非言語的な部分を誰もが理解できる共通のコンセンサスとして具体化する為には、他の人との遣り取りをすることが不可欠です。


言語化できていない暗黙の知識(直感力、感性)は、他の人とのコミュニケーションを通して具体的に共有できる様になります。その情報共有する過程の中で、また新たな考えが浮かんでくるというのが創造力が生み出されるプロセスだと思います。その意味でも、暮らしの中で様々なコトを見聞きして経験の蓄積を増やすことが大切なのでしょう。


これからの時報化社会において、人間が為すべき仕事の成果に求められる内容が質的に変容してきます。定型化された継続反復業務は情報システムに置き換えられ、人間がすべき仕事は考えることです。この考える知恵を高める仕組みを、社会として作って行く必要があるのではないでしょうか。


人生100年時代。自身の経験や直感を他の人に伝えるべき方法は言語だけでなく、今回の新たな食べ物で表現をするということもあります。知識を習得するだけの学校教育のみならず、社会人や特にシニアに対してもカレント教育を通してアクティブラーニングを充実させていく必要があるのではないでしょうか。


今日も、ここまでご覧いただきまして有難うございます。
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