誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

マイクロファイナンス!

皆さん、おはようございます!
これまで仕事を通して多くの方との出会いがありました。考え方が似ている方もいれば、なかなか響かない方もいらっしゃいます。これだけ多くの人々がいる訳ですからやむを得ないことだと思います。ともに共感できる方とは長くお付き合いをさせて頂きたいと思います。



金融の世界から経済を俯瞰してみましても、規模の経済という一辺倒の考え方が根強く支配している社会ですが、果たしてそれがこれからの社会にも求められているのかは疑問を持たざるを得ません。マクロ的に規模の経済を追求すれば経済成長という富を手に入れることが出来る様な錯覚に陥りますが、ミクロ的な部分での幸福が犠牲になっている様に思えます。


それは、最近取り沙汰されている言葉で語れば「格差社会」ということになるのでしょう。
規模の経済を追求すると言うことはマスマーケットに対して便益を提供することになるのですが、例えば商品を供給する事業主体が経済合理性を追求し品種を絞り込めば、その狭間にはそれだけでは不便を感じているニッチマーケットを生じさる潜在的課題を内包してます。


これまでの規模の経済による成長を追求する社会では、それがグローバル化すればするほどニッチ需要、事業が社会の課題を解決することにあるとすればニッチな課題が置き去りにされてしまうことになります。ニッチな課題とは、人々が暮らす地域固有に存在する共益的なサービスの提供者が不足していることであり、自治に任されている需要と言えるでしょう。


一昔前であれば、未だマクロ的な社会システムが地域にまで侵食しておらず、地域には地域固有の枠組みが残されていましたが、今日においてはその地域までがマクロ的社会システムに組み込まれてしまっています。それは、例えば酒屋やたばこ屋から転業した全国標準のコンビニエンスストアであったり、1億総サラリーマンと言われるほど雇用者が増えてます。


確かにそのお陰でGDPや国民の所得は目覚ましく増加し、こんなに恵まれた国はないと考えられる位に豊かになっていますが、その陰では必ずしも精神的にも豊かさを享受できているかというと疑問を抱かざるを得ないのではないでしょうか。経済的には裕福ですが精神的には貧乏という言葉があてはまる位に虚像の経済大国になってしまったと言えるでしょう。


この様な状況を捉え政府が新たな指針を示せばよいのですが、それが出来ないでいます。必ずしも規模の経済が間違っているとは言うつもりはありませんが、成熟した社会と言われる割には社会システムが表層的であり、もっと複層的で多様な社会に変えていく必要があると思います。マスマーケットばかりでなくニッチマーケットをも育てていく必要があります。


その打開策として、中小企業や創業企業の経営力を高め育成する必要があります。中小企業においても産業構造の変化にともなって事業再構築を通して新しい事業の創出に迫られていますが、自助努力だけでは限界があると思います。特に地域に根付く中小企業は、先のニッチマーケットに対して新たな商品を提供する担い手として期待されているものと思います。


一方で実業と表裏一体を成す金融を担う事業主体が、こぞって規模の経済を追求しているため、これら中小創業企業に資金が循環し難いという大きな課題を抱えています。もっと個人事業を営みたいという人々にも資金が回す必要があります。その意味で、金融はもっと情報技術等も活用してマイクロファイナンスに寄って行くべきですし、その実現が待たれます。


今日もありがとうござます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する