誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

未来のCFO!

皆さん、おはようございます!
カウンセリングというとクライアントとカウンセラーが1対1での面談を通して行われる療法なのですが、集団療法の様に10名程度のクライアントと1人のカウンセラーが心理的安全性を確保しながら、素の自分をさらけ出し共感を得ながら気付きを得ることもあります。



現在のCFOの役割は、変化の激しい世界経済の中で、ものづくりやサービスの質の高さだけではなく、キャッシュを生み出して投資や還元に振り分ける力が問われています。財務の力に脚光が当っており、財務人財がそれらコーポレートファイナンス業務を担うのみならず
、社内のデジタル化も司りながら、企業の変革を牽引していくことだと考えられています。


CFOや最高財務責任者の肩書きを持つ役員は373人と上場企業の約1割に達しているそうです。生え抜きCFOは3割弱で6割強が金融、コンサル、ファンドなどの外部出身者と言われています。かつては、取引銀行から天下りで来た役員が財務の安定に貢献するのが一般的でしたが、今では高い専門性を武器に経営そのものを牽引することが求められてます。


複数企業でCFOを経験した「プロCFO」と呼べる人財も27人いるそうです。この数字だけ見ますと、まだまだわが国の本格的CFO人財は少なく、もっと力を入れて育てていく必要があるかもしれません。ただし、これからのCFOは、これまでの様に企業や事業の資本効率にばかり目を奪われることなく、人的資本の効果を最大限発揮する必要があります。


それは、知的財産権やノウハウ、アイディアといった無形資産を連接点として、働く人と資本の関係を両睨みすることではないかと受け止めています。ただ単に、財務テクニックを駆使して資本効率を上げることばかりを考えていては本当の意味での企業価値を最大限高めることは出来得ず、いかに人的資本の社会的付加価値を引き出すかが問われているでしょう。


旧来の財務人財の役割は、銀行借入を中心とした資金調達業務、会計報告の為に企業財務に準拠した決算業務、予算実績に資するための経理業務、企業戦略においては財務面から補助的な役割を担う、いわば財務経理関係の実務に明るい人財が適していたということが出来るでしょう。専ら保守的にカネ勘定を行う金庫番とでも言うことが的を得ていると思います。


現在では、資金調達における社債や新株をグローバル市場で発行し、会計報告もリスク管理や内部統制などにその力点が置き変わっています。また、経理においては仕訳を理解し決算が出来るだけでは足りず投資や資本コストを管理する必要があり、企業の経済的な価値を最大化する視点から、経営指標を整備して資本を戦略的に配分する番人という事が出来ます。


未来の財務人財の役割は、企業を取り巻く多くのステークホルダーに利益を還元する必要から、グローバル市場のみならず地域経済にも配慮した資金調達を行い、ただ数字が羅列された財務諸表からその結果としての数字に込められた行間を読み解きながら、ビジネスモデルを再構築する構想を描けることが必要です。もちろん、それを数字で語ることが必要です。


その際、企業にとって核となる経営資源は人財であることは言うまでもありません。彼らの創造力やアイディアを最大限に引き出して行くためには、人間科学をも理解しながら最適な人財投資を行いながら人間的な成長を促して行くことで、資本としての経済価値だけでない社会にとって必要とされる付加価値を指し示す戦略観も持ち合せていることが不可欠です。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する