誰にも聞けない経営戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

楽天による「フリーテル」買収!

皆さん、おはようございます!
昨日は22時半まで横浜におり、それから自宅のある調布まで帰って来たのですが、スムーズな乗継であるにも拘わらず、帰宅したのが午前様で距離を感じてしまいます。
直線距離にしたら1時間余り。。等と考えながら電車に揺られていました。


神奈川建築士会でパートナーの講演があり、そこに偶々参加していた今はなき不動産開発会社時代の先輩と20年振りの再会を果たし、横浜西口某街角で旧交を温めていました。
また、この横浜西口の一角が奇しくも同社が運営していた街区で、今は同社の諸先輩、元同僚達がスピンアウト(=MBO)により事業を取得して運営しています。


1990年代のことですから、未だM&AどころかMBOすら珍しく市民権を得ていない時代でした。現状の業況は分かりませんが、不動産開発業務好きが高じて手に入れた横浜の残された一等地ですから、事業に携わっている仲間達にとっては冥利に尽きるだろうと思います。再開発を成就させる為には何十年と掛かることも珍しくありません。


不動産開発業務より事業企画や事業再建といった広い意味での財務業務の比重が高かった私は、同不動産開発会社を離れた後も、財務に軸足を置いて参りました。この数年間は情報家電機器製造の新興企業で責任者を司りながらも、不動産事業情報化など広く立地事業との関わりを持って来た自分との立場の違いが妙に新鮮でした。


最近、新興の携帯電話通信会社である「フリーテル(=運営企業は㈱プラスワンマーケティング)」が楽天の傘下に入るというニュースを聞いて驚かれた方も少なからずいらしたのではないでしょうか。最近は街中を歩いていてもフリーテルショップが目立つようになっており、テレビコマーシャルや家電量販店でも目立っている矢先のことです。


フリーテルの強みは、提携する中国のメーカーと組んで自らオリジナルの端末を委託生産し、それと共に自社で通信回線の提供(=大手通信会社からの回線賃借方式)も行っているところにあります。商品企画力とプロモーション力を背景に、この5年間に急成長した新興企業で、5年前には社員3名でマンションの一室で創業しています。


実は、私も同じタイミングに小売業のイオンのオリジナル商品としてSIMフリーの格安スマートフォンを手掛けています。携帯通信の規制緩和を背景に3社が新規参入を果たした経緯があります。当初より、フリーテルは、中国メーカーとの密な連携関係を背景としたプロモーションの上手さが群を抜いていたと思います。


商品のライフサイクルが短い情報家電分野において、矢継ぎ早にスマートな新機種を市場に投入し、かつ独自の通信回線をも提供する。新興企業でありながら、大手通信会社を向こうに回して、その小回りの利くスピード感といったら、舌を巻くばかりです。そのフリーテルが何故、失速してしまったのでしょうか。


大きな原因は、大手企業による後ろ支えを持たない独立系企業であり、出る杭は打たれるではないですが、大手通信会社との競争に道を阻まれ、スポイルされてしまったと言えるでしょう。大手通信各社は、ここ数年、Y’モバイルやUQモバイルなど格安通信会社を世に送り出し、フリーテルと真っ向から勝負をしています。


当然に、系列の格安通信会社には通信速度の速い格安の通信回線を提供できますので、ここに消費者のフリーテルに対する商品への信頼性に疑問符が付いてしまいました。
大手通信会社とフリーテルの間の競争のうちは、フリーテルのニッチな商品戦略の独自性が際立っていましたが、そこに資本力で大手企業に攻め入られてしまったからです。


フリーテル自体は楽天の下で事業は継続し、また再起していくでしょうが、一つの有望な新興企業を大手による「格安つぶし」で失ってしまったという意味では残念です。
この様に考えますと、新たに事業を興す時には、まったく競合のいない空白地帯(=世の中にない商品やサービス)で勝負をしないと、本当に難しいとつくづく思います。


それから、創業者が寝ても覚めてもその事業が好きな事も必要な条件かもしれません。その事業に関しては、頭で考える以前に身体に染み付いて条件反射的に行動できるほどのプロフェッショナル力。本格的な起業には、これだけの必要条件が揃っていても、なおかつ競合を前にしたら、行く道を阻まれることも考慮に入れる必要があります。


情報技術革新の中で、アップル、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、FaceBookが生まれ、大きく成長しています。考えれば、どれも競合がいない新たな市場を開拓してきた企業ばかりです。成功する新興企業は、無理を強いられなくとも、自然体で少しずつ成長して行く、そんな会社だと思います。競合に労力を獲られることもなく。


この様に考えますと、これからの有望な分野としては、やはりシェアリングエコノミーの領域になるのではないかと考えます。
規模の不経済ではありませんが、大手企業が直接的には出てこれないフロンティア市場が無数にあるように思えます。


今日も、ご覧いただきまして有難うございます!



CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!
http://crelife.co.jp



×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。