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文化を売る蔦屋書店!

皆さん、おはようございます!
勢力の強い台風が近づいているせいか、朝から雨足がとても強いですね。
明日の午前中には東京にも台風が上陸する予報ですので、
これからますます雨が激しくなって行くのでしょう。


昨日、三鷹市役所の前を通りましたら、シニアが行列を為していました。
向かう先を見ると今日の選挙の期日前投票所に向かっているようです。
今日の大雨を予想しての備えなのでしょうか、
シニアの先を考えた前もっての行動に頭が下がる思いです。


昨日は渋谷にあります松濤美術館へ行ってきました。
彫刻家、三沢厚彦の「アニマルハウス:謎の館」が開催されているのですが、
その中の「三沢厚彦×舟越桂 公開制作 粘土で首像をつくる」というイベントがありまして、芸術家の創作活動を実際に目の前で見てみたかったからです。


来場者をモデルに20分という短い時間で、2回のバトルセッションを行うという企画です。彼らも、粘土細工や首像をつくるのは大学以来であったり、久しぶりであったこともあり、盛んに緊張していると言っていました。20分という短時間に集中して制作している姿は、流石に迫力がありますね。


各々、粘土の盛り方が異なり、個性的ですね。30年以上も芸術家を遣っていると身体が自然と動いて行くのでしょうか、集中力×体得した技×客体をどう捉えるかによって芸術作品が表現されて行くことが良く理解できました。展示作品を見ていて気が付いたのですが、個々が自画像の様に自らの顔立ちに似ていると感じたのは気のせいでしょうか。


最近の企業の動きを見ていますと、ほんとうにバラエティに富んだ業種業態を営む事業者があるものです。各々の事業活動はテンポラリーに模索しながら行っているのだろうと思えるものが多いのですが、その根底にある本質はある一点に収斂している様に見えます。
今まで続いて来たものが、大きく変わりはじめていると感じます。


小売業で共通しているのは、新業態開発や新商品開発です。既存の業態や商品では売上の増加が望めなくなっており、自らが持つ店舗立地という事業資源を見つめ直し、時代に則した新たな売れるものを模索しています。これも規模の不経済を克服して、範囲の経済を模索していると言うことができるでしょう。


それから小売業に限れば、情報技術を活用してECと実店舗と連動させたビジネスモデルを構築するとか、商品管理の効率化を図る等の取り組みを模索しているとも言えます。
範囲の経済にどの様に情報技術が絡んで行くのかが一つのポイントになると思いますが、単純にシェアリングエコノミーに収斂することになるのでしょうか。


皆さん、TSUTAYAが運営しているT-SITEという新しい業態をご存知でしょうか。代官山T-SITE、枚方T-SITE他、全国に広がりつつあります。
GINZA SIXにも入居している蔦屋書店も、随分と質、広さともにグレードアップし私達を楽しませてくれます。


T-SITEシリーズ、蔦屋書店の両方に共通しているコンセプトは、売る側の立場で商品をジャンル別に売り場を集約して販売するのではなく、買う側のライフスタイルに応じて、様々なジャンルの商品を売り場を編集して販売している所です。極端な話し、本とフライパンと洋服が同じ場所に集められています。


今までの事業者の立場に立ちますと、商品管理が行い難くて非常に効率が悪い。商品を調達するバイヤーも倉庫も売り場担当者も、従来でしたら商品アイテム別に単品管理することで効率を追求して行きました(=規模の経済)。逆にいえば、いままで消費者が事業者の立場に慣らされ合わせて来たと言えるかもしれません。


本来、全ての経済事象の根源は生活する側の為に企業や事業が存在しているはずであるのに、規模の経済を追求するがあまり、いつの間にか企業や事業の論理に生活する側が合わせなければならなくなっている様に感じます。本来、小売業とは商品に込められた機能を販売するのではなく、文化を売る事業だったはずです。


この範囲の経済やシェアリングエコノミーといった、共有経済における世の中の動きは最終的に文化と出会った時に新しい社会は完成するのではないかと思います。
未だ情報技術が事業と結びつきはじめたばかりであり、新たに共有経済というものがおぼろげながら見え始めて来た段階です。


消費者側が、消費ではなく思い思いのライフスタイルを自己表現しはじめた時に、今までの社会の枠組みを終え、新たな営みが育まれて行くのではないでしょうか。
情報技術は私達に効率を求めるものではなく、私達の暮らしに自由をもたらすものだと思います。今日も、ここまでご覧いただきまして有難うございます!



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