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凄い!HISの「変なホテル」

皆さん、おはようございます!
週末であるにもかかわらず、5時ピタに目が覚めてしまいました。
昨晩は、私がパートナーを務める林業系まちづくり会社の会合があり、雨のなか久しぶりに22時過ぎまで新橋界隈におりました。


様々な仕事をもつ7人が集まって専ら素材から住宅までの産業についての話しが中心でした。皆さんのワークスタイルを見ていると10年前と様変わりしていることに気が付かされます。ほんとうに価値観が多様化していると言いますか、会社勤めであっても自分の価値観と仕事をオーバーラップさせて自分の遣りたいことを自ら引き寄せている者。


これから事業を興そうと考える者は、今の時代は人と人の繋がりが希薄になり過ぎているので、街並みも非常にアンバランスと捉え、アートを通してコミュニティを再興し、街づくりに繋げて行きたいと考える。どれも納得感あるものであり、国内に住む多くの生活者の方の言葉を代弁している様に聞こえ、安心します。


最近、よく聞かれる話しに、AIをはじめとする情報技術によって、仕事の内容がどの様に変容するかというものがります。最近では旅行会社のHISがハウステンボスで経営している「変なホテル」を全国主要都市に展開する発表がありました。本当に妙な名前のホテルですが、皆さんはご存知でしょうか?


何が「変か」と言いますと、ホテルのフロントにホテルマン思しきロボットがチェックインの対応するそうです。それのみならず、お部屋にもタブレットが常設されており、様々な操作がタブレットで行える近未来型のホテルなのです。私も、流石にハウステンボスというテーマパークだから利用されるホテルかと思いきや、チェーン展開するそうです。


最近のビジネスホテルでは、チェックインはフロントでホテルマンが対応し、チェックアウトは自動精算機のところが多くなってきています。そのチェックインも自動化してしまい、機械的な味気なさを回避する効果として人型ロボットに対応させたものだと思いますが、実際にホテルの運営に必要なホテルマンの数を1/4に出来たというから凄いです。


ちょうどタイミング的にも、インバウンドの旅行者の増加が見込まれ、ホテルの数が不足し、かつ雇用需給が逼迫している中でのチェーン展開化ですので、いまさら誰も変に思わない非常に適宜を得た上手い事業戦略だと思います。自動チェックイン機だと単なるビジネスホテルと受け止められてしまいますが、その上のクラスと捉えられるでしょう。


最初、ハウステンボスに開業した時は人型ロボットなんて違和感あるな。。と感じていましたが、歳月を経ていま自分の感覚として受け入れている所が如何にも人間的で不思議でもあります。差し詰め、変なホテルも市民権を得たというところでしょうか。
人型ロボットではありませんが、財務の分野にも随分とAIの波が押し寄せています。


経理業務ですが、大手企業は別として中小企業では多くが領収書等の証憑を会計事務所に渡し、帳簿への入力処理、年に1度の確定申告業務を任せてしまっているのではないでしょうか(本来は、日々の経理処理を自社内で行って行かないと、PDCAという経営管理が出来ませんので、出来るだけ自社内で行うことをお勧めしますが。。)。


※PDCA=Plan→Do→Check→Actionのことです


この経理処理は人が一枚一枚手で入力していかないといけないと思われがちですが、最近では領収書等の帳票を読み取り、AIが自動的に勘定仕訳を行ってくれる様になっています。それよりも先に、税金の確定申告書の作成も自動で行ってくれるアプリケーションが随分以前より販売されています。


先ほどの変なホテルのチェックインもそうですが、ある程度定型化されている業務であれば、判断を伴う業務でもAIを活用すれば自動的に処理できる所まで至っています。
中小企業を多く顧客に持つ会計事務所も、まだまだ仕分処理や確定申告書を作成する事務員を雇用して運営している所が多いと思います。


日本全国に3万強の会計事務所がありますので、事務所での業務をAIをはじめとする情報技術により置き換えることが出来れば、相当の業務効率化に繋がるものと思います。
それ以前に、自社内で経理業務、確定申告書作成業務をAIに任せ、会計事務所には内容のチェックのみを依頼できれば、事業の付加価値も高まります。


これからの時代、個人でも副業としてプチ起業される方が増えて来ると思います。企業も副業を認めることに積極的です。その様な経験を持っている方が、本業でも良い成果を上げると考えられるからです。プチ起業でも気を付けなければいけないのは、年間の収入が20万円を超えると確定申告を行う必要があります。


その際に、いちいち会計事務所に経理業務を依頼していたら、顧問料の方が高くなってしまい、何のためにプチ起業をしたのか分からなくなります。
その様な時にAIによるクラウド会計を利用できるので、経理業務がAIにより代替できれば、プチ起業を助長する呼び水になるものとして着目したいと思います。


資本主義経済とは良くしたもので、社会が変化して必要とされるコトが顕在化して行きますと、そこには既に新たなニーズに応えるサービスが存在しています。様々な経済事象が絡み合い、影響しあいながら、経済は発展して行くものなのですね。
今日も、ここまでお読み頂きまして、ありがとうございます!


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