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臨床美術!

皆さん、おはようございます!
普段、他者への説明が難しいので「財務」と答えることが多いのですが、本当は会社再建の方が正しいのかもしれません。財務の立場で会社再建の話しをしますとデューデリが専門なのですか?という反応が返って来てしまいます。人それぞれ仕事の概念が異なるのですね。



いま「ウェルビーイング」が注目されています。ESG(=環境・社会・企業統治)を重視する経営が求められる企業でも、従業員の幸福度を高めようとする動きが広がっています。
凸版印刷では、従業員の幸福度を高めるために「臨床美術」の考えや技法を経営に採り入れているそうです。企業組織が業績目的に論理的思考を高める中で注目に値すると思います。


臨床美術とは、絵やオブジェなどの作品制作を通して脳の活性化や心身のリフレッシュを促すアートセラピー(=芸術心理療法)の一種です。アートセラピーは、芸術の創造的なプロセスを、すべての年齢層の人々の身体的、精神的、感情的な健康を改善して、強化するために使用する精神療法です。言語でなく芸術を媒介としたカウンセリングと言えるでしょう。


芸術的な自己表現に関わる創造的なプロセスは、人々の葛藤や問題解決の助けとなり対人関係のスキルを深め、行動を管理し、ストレスを減らし、自尊心と自己認識を向上させ、洞察力を与えると言われています。その臨床美術について、凸版印刷は子会社である芸術造形研究所が特別な技能を取得しなくてもアート作品を作れるメソッドを開発したとのことです。


誰もが創作活動を楽しむことができるそのメソッドは、作品を鑑賞しながら語り合うところまでプログラムに含まれており、子供たちから高齢者まで様々な方々に活用して貰えるそうです。ロジカルシンキングが常識となっている企業が、こういったセラピーの分野にまで進出し始めていることは、驚きでもあり社会の価値観が確実に変わりつつあるからでしょう。


臨床美術の体験において、最初は口数が少なかった参加者も絵を描くうちに徐々に心を開き
、心の内を話せるようになるそうです。作品が出来る頃にはその場にいた皆が打ち解けてほっとした表情へ変化し、それが一時的なものであれアートを介したコミュニケーションによって幸福感が得られるそうです。今後アートセラピーは様々な活用が考えられるでしょう。


凸版印刷では、新型コロナウイルス禍で入社後も自宅でのオンライン研修が続いた新入社員や、育児休業中の社員向け、メンタルヘルスケアの一環、またコミュニケーション促進策として、臨床美術を採り入れたオンラインワークショップを実施しているそうです。これからの時代、創造性逞しい企業へと変革しなければならない中で、強力な糸口となりそうです。


アートセラピー自体は、芸術的素養を高めることを狙いとしていませんが、アート作品を自ら制作するという体験を通して、ありのままの自分を受け入れ、自己肯定感を持つことに繋がります。アートの力によって他者の個性を肯定・尊重し、多様性を認めることにも繋がります。結果、人々の幸福感を高め、企業であれば創造力ある組織を実現できるのでしょう。


私は、このアートセラピーのメソッドを中小個人事業を営む経営者に活用したら良いのではないかと考えています。それら経営者の多くは、事業の忙しさに感けて自己内省する機会が少ないものです。アートセラピーを通して自分に気付き意志を明確にすることが出来れば、
事業に振り回されることもなくなるばかりか、より創造的な経営が可能になると考えます。


今日もありがとうございます!
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