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家計を豊かにする!

皆さん、おはようございます!
今日は松本で爽やかな朝を迎えています。
昨晩、最終のあずさ号で松本へやってきました。
ほんとうに空気が美味しい綺麗な街だと思います。


先日、はじめてのCafe’に立ち寄ってみたことを思い出しました。最近、武蔵境にCafe’が増えつつあるので、新しいお店を探しつつ、珈琲を飲みながら本を読みたいと思ったからです。。ありました!お店の名前は「NORIZ COFFEE」。この地域には珍しい小粋なCafe’です。多くの人が行き交う道沿いに存在感ある構えを見せています。


お店でしばらく気持ちよく読書を楽しんでいました。お店が道路に対してとても開放的で、珈琲の香りにつられるせいでしょうか、お店の前を通りかかるお客さんが店主に気軽に話しかけています。お店には、小さなテーブルが4つしかないのですが、外国人、カップル、親子が座っおり、とても街に溶け込んだCafe'という印象です。


珈琲を飲みながら、ふと思い巡らせたことがあります。
武田薬品の取締役の16名のうち14名が外国人であり、同社の社長は日本市場ではなく、海外マーケットで戦っていくと明言していること。。自動車産業は、既に世界各国に生産工場を持ち、海外マーケットで自動車を販売していること。


ここにきて生命保険会社までが、海外の生命保険会社の買収に乗り出していること。
いずれも日本国籍の企業ですが、実際には多国籍企業といえ、海外子会社の売上が高くなっています。国内の人口減少が目の前に迫る中で、企業の論理として海外の市場を制覇して企業拡大(≠企業成長ではない)を図っていかなければならない宿命だと思います。


日本国籍の企業である親会社の連結業績は増収増益で見過ごしそうになりますが、実際の国内での親会社単体の業績はそれほど振ってはいないものと思います。
つまり、多国籍企業の連結業績が良いからといっても、必ずしもその業績の全てが日本でのGDP(=国内総生産)に貢献している訳ではありません。


言い方を変えれば、海外で稼いだ利益を日本の本社や支社で働く従業員の給与として還元しているかというと、そこはグローバルな観点から全体最適を図らなければならない事情もあると思います。今の日本にとって必要なことは、国内での所得を増やし需要を創出していかなければならない。今後の人口動態を考えると国内経済が行き詰ってしまいます。


一方、内需型企業の代表企業である鉄道会社に目を向けますと、最近、自社の沿線においてユニークなサービスを矢継ぎ早に展開しています。同じ上場会社でありながら地域経営の視点を持ち始めていることに好感を覚えます。例えば、居宅の見守りサービス、買い物代行サービス、お掃除代行サービスなど、より生活に密着したサービスです。


今までの資本主義経済の仕組みでは、貨幣に換算できなかった価値創出の領域(=いわゆる家計)の事業化に取り組んでいると言えます。これは生活領域にまで資本経済が入り込み初めていることを意味します。地域内で困っている課題を事業を通して解決するという意味で、経済の裾野が広がっています。地域内で新たな雇用も生まれるでしょう。


必ずしも鉄道会社だけが、この様な地域に関わる事業に携わっていくものではありませんが、地域の抱える課題を事業を通して解決して行きながら、そこに暮らす住民、企業、文化、歴史、固有資源を踏まえて、地域としての価値を高めて行く事業(=地域経営)主体が不可欠なのは間違いありません。


地域経営とは、地域における将来像をそこに暮らす方々と共有し、その地域の法人や個人と協力し合いながら相互に有形無形の街の仕組みを作って行くことだと思います。地域資源の良いところを見つめ直し、地域の経済力を高めて行くことが必要であり、そこで創られたライフスタイルそのものが、改めて地域の資源となる様な好循環を作ることです。


その様な地域が世界と競争し合うということがあっても良いと思います。そうグローカルとでも言うのでしょうか。その様な世界に誇れる地域ができれば、人や企業も集まり地域経済が更に高まり、資金も集まって来るようになると思います。そんな個性的な街が日本の各地で増えて行ったら良いですね。


資本主義経済は、自由な競争を前提に資本の効率性を追求させ、生活者の利益を最大化する良い仕組みだと思います。それが規模の経済と結びついていた時代には、企業に遠心力が働き、多くの多国籍企業を生み出しました。それが情報と結びついた自動車業界でも、範囲の経済(昨日のブログをご覧下さい)として資源を共有しはじめています。


考えてみれば、以前の鉄道会社は田園調布や国立の様な沿線開発は規模の経済を追求してのものでした。今のそれは、持てる事業資源を活用して今までとは異なる様々な事業でそれを共有する経済という意味においては、範囲の経済化と言えるものと思います。地域経営の視点で、地域の魅力を高めて行って貰いたいと思います。


今までの家計の領域や里山資本と言われる非資本経済の領域にまで、きめ細かく資本経済の裾野が広がることは良いことだと思います。その時に、個々のサービスを単に提供するだけではなく、中小事業者や地域住民を含めたコミュニティを前提とした仕組みを含んだ経済である必要があると思います。


折に触れて綴っている、特定郵便局やコンビニエンスストアは、そこで働く方がその地域の住民でもあります。全国で標準化された商品やサービスを提供するだけではなく、地域が必要としているものを住民と一緒に作りだして行くサービス拠点として、地域経営の一役を担うことも考え得るのではないでしょうか。


今日もご覧いただきまして有難うございます!


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