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究極の財務

皆さんこんにちは!


今日は知り合いの林業コンサルさんの展示会応援で大阪は淀屋橋に来ています。
淀屋橋は10年前に単身赴任で住んでいたことがあり懐かしいです。。
大阪も春ですね!


さてさて、今回は職業としての「企業財務」のあるべき姿について考えてみたいと思います。通常、財務といいますと、組織化されている企業の中では①会社の資金繰りを把握し、②適宜、資金需要に応じて資金調達をする仕事ということになると思います。


資金調達をする為には、当然に事業概要を理解していなければ、銀行や株主に対して説明をできません。その様に考えますと、何処まで事業を理解しているかが、財務マンとしての腕の見せ所と言えるのではないでしょうか。


一般的な企業の人事を見ていますと、財務要員は事業部や子会社の管理業務と本社の財務部門をトーテイションで行き来しながら、ポジションが上がって行くというパターンが多いように見受けます。その企業の本業からみれば専門的な職種として括られています。


しかし、その本業たる事業の本質に迫る為には、財務計数では測れない利害関係者との関係やどの様な有形無形の積極若しくは消極財産により事業が構成されているのかを肌感覚(≒概念として「暗黙知」という言葉を使いたい)で理解している必要があります。


そして、その肌感覚で掴んだものをどの様に財務計数で会計諸則で表現して行くかというアート性も持ち合わせていなければならないと思います。そこまで出来ますと、財務という計数を媒介とした活動においても、とても奥行きが出て来ると思います。


どの様な仕事でも一芸に長じる為には、ある個々の事象(財務なら①事業、②金融、③会計)について、言語表現が難しいけれど、身体に染み付いて覚えている肌感覚を得るまでに長じないと、その本質を理解したことにはならないものでしょう。


ここまで昇華できれば、一企業内で資金を調達する為だけの役回りだけではなく、もう少し積極的に事業をコーディネート(事業創出、事業再生、事業改善等々)しながら、資金調達をアレンジすることも可能となります。これが現CFOの役割なのかもしれませんね。


余談ですが、事業コーディネートと資金アレンジを一括りにした職種概念として事業プロデューサーという言葉に置き換えられます。言葉の概念上、コーディネーターとは構成する人であり、そこに資金調達まで加えるとプロデューサーという人になるようです。


先ほど、身体で本質を会得した暗黙知に触れましたが、これをアウトプットする為には何らかの個人的な視座を持たないと知識を統合することが出来ない。それは、その人が置かれた立場や役回りによっても異なってきます。


社会の一員である企業が新規事業を始める場合もそうですが、その理念ともいえる視座により、当然ながら始める事業も異なってきます。私は、この様な情報技術により個人が主体となる変革の時代ですから、個々人が困っているコトを事業にすべきと考えます。


社会正義ではありませんが、日本でいえば少子高齢化問題は、単純に言えば右肩上がりの経済を前提に整えてきた社会の仕組みが余剰になることですし、政策主導で進められてきた産業社会も個人の「豊かさの本質」を理解しないと見誤ると思います。


その様になりますと、金融におけるお金の流れも、現状の媒介事業者を前提とした資金還流では目詰まりを起こすように思えます。最近、大学卒業後、直ぐに自らの目的を実現する思いで起業する若者が増えています。


一方、実績を持つ中小企業も世代交代で受け継いだ若い経営者が、時流を捉えて既存の事業資源を活かし、新たなモノやコトを打ち立てる流れもあります。それら彼等彼女等が伸び伸びと事業に専念できるよう、財務の立場から、応援して行きたいと思います!

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