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なぜ「まちビジネス」なのか!

皆さん、おはようございます!
よく自分の仕事を説明するのに分かり易さから「企業財務」と言うことが多いのですが、内心では世の中で一般的に理解されている仕事内容とは異なると思っています。正確には、M&Aや事業再構築に長じた企画開発に強みを持つ企業財務なのですが、長すぎて困ります。



最近、中小個人事業を総称し「まちビジネス」という使い方をしています。それは、それら事業が地域に根付き営まれているということもありますし、大手企業に比べて地域に住まう生活者との距離が近いからです。大手企業でも消費者に商品を提供する、いわゆるB2C事業を営むところもありますが、それは必ずしも両者間の相互作用がある様には見えません。


まちビジネスを営む事業者は、自らその地域で暮らす生活者である側面と地域で経営を司るという二つの側面を持ち合わせています。これが大手企業でしたら、暮らしている地域と仕事をする場所が物理的にも精神的にも乖離しており二つの顔を持っていることに対比し、暮らしの中で二つの顔を使い分けることなく表裏一体となっていることに安心感を覚えます。


確かに大手企業は、資本を集中させ規模の経済を追求して大量生産供給するビジネスモデルである訳ですが、それが故に提供される標準化された機能的商品に人肌の温もりがないばかりか、企業としてのエゴが見え隠れしてしまうのは言い過ぎでしょうか。擬制法人たる没個性の無機質な人の集団が、一層、私たちの暮らしから遠ざかった存在に感じてしまいます。


大手企業はGDPなど経済成長の原動力となっている訳ですが、必ずしもそれら指標の多寡が私たちの暮らしの幸福度を表しいる訳ではないことに留意が必要だと思います。誰のための経済成長なのか。モノが不足する時代であれば、それを満たすことが幸福度に直結したかもしれませんが、既にモノに満ち溢れており、それより精神的な豊かさが求められてます。


カネで幸福が買えないことは改めて言うに及ぼないと思います。それは日々の暮らしの中にあることは誰でも知っています。はつらつとした笑顔の絶えない暮らしを楽しむ社会になれば良いと思います。その為には、生産セクター以外にも生産と暮らしが表裏一体の古くて新しいセクターを元気にしていく必要があります。それが「まちビジネス」だと考えてます。


情報化社会の到来が、社会を非マス化(=均一性が失われること)や商品のカスタマイズ性の向上に向かわせる流れの中で、分離した生産者と消費者が再び融合した生産消費者(=プロシューマー)が増えてくると思います。また、まちビジネスを営む中小個人事業なども、このプロシューマーに該当するでしょう。暮らしとビジネスが一体となっているからです。


彼らは、生活者の視点でその地域の人々が欲しいと思うオリジナリティ溢れる商品を提供することに注力しています。そして、彼らはやはり同じ地域でまちビジネスを営むプロシューマーたちと織り成しながら新たな思いやアイディアを創発していく存在です。地域に固有の資源を見出しそれを最大限活用しながら、日々の暮らしを楽しんでいると言えるでしょう。


その様なまちビジネスが人・物・金といった資源をを循環させ地域が元気を取り戻していくものと思います。確かに未だ見ぬ機能的な商品も必要ですが、地域ちいきの個性溢れる商品に対して生活者(=消費者)の期待が高まっているのは事実です。これからの事業は量ではなく質が求められていることからも、まちビジネスに期待が寄せられることが分かります。


今日もありがとうございます!
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