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アート思考をビジネスに生かす!

皆さん、おはようございます!
仕事には、自ら行う仕事と遣らされる仕事を行う立場があると思います。いまの社会で仕事というと、遣らされる仕事を行うことを前提にしてしまっている様に感じますが、同じ仕事を行うのにその境界線はどこにあるのでしょう。それは、気持ちの持ちようだと思います。



いま社会は時代の端境期にあり、イノベーションが求められています。新しい事業や商品を生み出したり、既存の事業を時代相応しい形に再構築することですが、その発想の拠り所となるものは、経営学や経済学の教科書には書かれている訳ではありません。従来、日本では、海外から事業を輸入し、それを日本風にアレンジすることには長けていたと思います。


それはカイゼンというアレンジであり、必ずしもゼロから有を描き出している訳ではないことに留意が必要です。日本人にその様な能力がないのかといえば必ずしもそうではなく、日本人ならではの自然とともに育まれた木目細かい感受性をもってすれば可能だと思うのですが、現在のビジネスのあり方が形式知による分析思考であることが問題だと受け止めます。


海外に目を向ければ、その答えをアートに求める動きが広がっているようです。ゼロから何かを作る創造性、社会の変化への感受性、感動を呼ぶ技法を学ぶことができ、イノベーションに生かすことが出来るからです。欧米では美術系大学が企業の幹部などを受け入れる例が増えています。アップル、ダイソンなど、アートを学んだ経営者の成功が背景にあります。


日本でも、アクセンチュア、KDDI、マネックスグループなどが社員向けに、アート作品づくり体験や作家との交流を通じて、アート的な思考を設け始めているそうです。これまでの会社の枠組みの中に捉われながらビジネスを進めてきた方々にとって、何事にも捉われない自由な発想でアート的に新しいことを描き出していくことが出来るのか疑問が残ります。


そもそもアートとは何でしょう。アートとは、「芸」(performance)か「術」(technique)を感じられることであり、人間の能力を究極にまで本質を突き詰めたものということが出来ます。そして、そのアート活動の過程で作り手の哲学が反映されたものであればあるほど、それはアートだと言うことが出来ます。即ち、心・技・体が備わっている必要がある訳です。


ビジネスをアートすることになぞらえますと、海外の事業を模倣することは技術が備わっていることになりますが、そこに事業としての魂である哲学が込められているかどうかが問われるものと思います。それは、それを生み出そうとする主体にとって、社会との相互作用の中で課題を見出し自分ならではの思いや、考えを投影して描き出しているかだと思います。


そのプロセスを突き詰めると、自分ならではの思想めいた世界観や人生観などの根本原理を追求することだと思うのですが、イデオロギーに染まることなく自分なりのポリシーを持ち続けることだと思います。アート思考を持つ人というものは、少し話しをしてみれば直ぐに分かるものです。暗黙の自問自答を繰り返してきた、自分なりのポリシーが揺らぎません。


現代社会を見ていますと、敢えてアート活動に勤しむ時間を割いている人は別として、その多くの時間を仕事に費やしています。その仕事を通してアートセンスを磨こうにも、業務課題とその解決策を効率よく見出そうとする仕事のあり方が求められる企業という枠組みの中では磨きようがありません。まずは、その企業という枠組みを度外視することが必要です。


今日もありがとうございます!
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