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不動産会社のIT新規ビジネス!

皆さん、おはようございます!
自分の仕事の足跡を振り返ってみますと、意気に感ずる仕事はそれが難しくとも持ち前の本質を見抜く力と実践力で大きな成果を上げています。それが会社や業界にとって初めて試みだったという様な経験を多く持てたのは、常識を疑ってみる視線と勇気かもしれません。



これまで土地や建物といった不動産ばかりを対象に商売を営んできたディベロッパーなどの不動産会社が、少子高齢化により先細る動態人口や昨春から収まることを知らない新型コロナウイルス禍を背景に、変わるライフスタイルや消費者動向を捉え、必ずしも本業である不動産に限らない新しいビジネスの展開に打って出る事例が増えつつあるように見受けます。


森トラストは出張料理サービス事業を取得しています。デジタルホールディングス傘下の企業から「プライムシェフ」に関するシステムを買収しています。プロの料理人が自宅などに出向き料理する仕組みで、森トラストは自社のホテルやレストランとの相乗効果を期待しているようです。自社所有する不動産の付加価値を創造する取り組みという見方も出来ます。


プライムシェフは、デジタルホールディングス系のオプトインキュベートが2015年から手掛けている事業であり、会員数は約1万人で出張シェフとして働く料理人ら約100人が登録しているそうです。首都圏などでサービスを展開しています。コロナ禍を背景に自宅で本格的な料理を楽しみたいという需要が高まり、売上高は50%以上伸びているそうです。


森トラストとしては、サービスを提供する料理人や会員数を増やし、事業の拡大を図っていきます。確かに出張料理サービス事業はこれからも伸びが期待できるシステムによるマッチングプラットフォームでしょう。不動産会社がIT(=情報技術)を採り入れ融合していくことにより、今後、本業である不動産事業にも地殻変動を起こし得るものと期待できます。


また、ディベロッパー三井不動産の子会社である三井不動産リアルティは、土地を貸したい地主と出店の場所をなどを探す企業をつなくネットでの仲介サービスを開始します。キッチンカーへの土地提供やスポーツジムなどの出店を見込みます。同社は時間貸駐車場「三井のリパーク」でも有名ですが、コロナ禍で駐車場利用が減る中での新たな需要創造でしょう。


多様な企業を誘致して収益を最大化したいという土地所有者に応えたいといったところではないかと思います。まずは首都圏で年100件の成約を目指しています。専用サイトを立ち上げ、土地所有者と土地を借りたい事業者をマッチングするビジネスです。土地所有者には立地や広さなど土地情報と賃料や利用方法といった希望条件を入力して貰う形をとります。


関心を持った企業には活用の提案を出して貰い、同社が土地所有者と企業の間に入り交渉や契約までの仲介を行います。現時点で小売りや卸売り、貸倉庫、スポーツ施設の運営企業など約70社が同サイトへの参加を決めており、今年度中には150社程度まで参加企業を増やしていく考えです。在宅勤務が定着する中で多様な立地に出店したい企業が増えてます。


金融機関と同様に不動産業も情報産業であり、本来、ITとの親和性が高い事業という見方が出来ます。しかし、事業のIT化の遅れが否めないことも事実です。これからの不動産ビジネスは、不動産そのものだけを扱うことに留まらず、ITを媒介として派生的に私たちの生活習慣の変化を捉え総合生活産業として新たなビジネスを創出していく必要があります。


今日もありがとうございます!
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