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兼業のすすめ

皆さん、おはようございます!
今日もブログへの訪問ありがとうございます!!
一昨日の奈良日帰り弾丸出張の疲れか、昨晩は本当に眠くてしょうがなかったです。
22時に床に入って直ぐに意識がなくなり、目覚めればいつものAM5時。。


眠りが深かったせいか、頭がスッキリしています!
昨日の日経新聞朝刊にサイボウズが政策として進められている「働き方改革」に意見を申す、というトーンで自分達の目指す「働き方」に対する意見広告を出されていました。
確かに残業時間を減らし、非雇用社員の正社員化をすることは本質ではないと思います。


その最終的な目標は、各々の会社の付加価値額を増やすことであり、
その為には働く人一人一人の付加価値の高い生産性を高めることにあります。
生産性といっても、一昔前のマスプロダクトを前提とした時代であれば、どう生産効率を高めるかという生産効率=時間あたり生産性を高めることにあったと思います。


ところが、情報技術の進展によるモノづくりにおける自動化が進んで来ますと、
生産効率よりも発想力、創造力といったコトを生み出す力が重要になってきます。
その様な世界では時間効率よりも、アウトプットする考えの内容や質、成果が問われる様になります。


では、どうすればアウトプットする創造知識の内容や質を高めることが出来るのでしょうか。人間のメンタルは不思議なモノで、あまり安住し精神的に落ち着き過ぎてしますと、また、機械的な作業を継続的に行い続けていますと、頭の動きが鈍くなって物事を考えない様に出来ています。サーモスタットと同じ様な原理ですね。


一番、頭が働くのは、軽く切羽詰まったような少々興奮した状態において、頭の中で様々なコトを考え廻している時に、フッとCafe’の様な空間に身を置くと、それまで考え溜めてきたとが湧きでる様に様々なアイディアが浮かんできます。熟睡して、朝起きた時に、パッとひらめいた瞬間があると思いますが、それに似ています。


一方で、様々な人々や文献に触れて、溢れんばかりの情報を頭に詰めまくることも必要です。頭の中に様々な情報を熟成させると、ある時にパッと閃きが生まれる。アイディアというのは大体、こんなメカニズムだと思います。決して、白地のキャンパスにいきなり絵具を付けるような、まっさらな状態から新たなアイディアは生まれません。


創造的な仕事をする為には、セルフコントロールして自らの自己責任で自律的に創造力を高める努力も必要かと思います。頭の中での情報の積み重ねが不可欠です。
その意味では、サイボウズの主張は良く理解でき、運動論として形式的に機械的に残業時間を減らしたところで、創造力が高まるという訳では有りません。


政策として取り組むと、どうしても誰にでも分かり易い数字目標等を定める必要がありますので、結果的に本来の目的と乖離してしまい、中身が変容してしまい形骸化してしまうことが往々にしてあります。これも科学的合理性(=論理性)で説明しようとすることの限界であるように思えます。


だいたいが知識創造力を高めることについては、
個々人の行動や資質に負うところが大きい為、それを数値化して説明するには脳科学やAI技術を総動員しなければ難しいですよね。それを政策として国民に求めることは出来ませんしね。


日本では、長年、終身雇用が採られて来ました。
企業が未来永劫、成長し続けるのであれば、そこで働く人のモチベーションを一つの方向に向けることができ、個々人が切磋琢磨しながら共通の目標に向かって働くといういう意味においては、非常に創造的な組織体系であると思います。


ところが、その企業も成熟してしまうと、途端に目標を見失い働く人のモチベーションが内向きとなってしまいます。業務効率を追求する管理型の組織ですね。業務分掌も明確となり、その枠組みの中で仕事を廻すことが求められます。その仕事にもやがて習熟して行きますと、途端に頭にサーモスタットのスイッチが入ってしまう。


そうならない為には、組織に所属していながらも、大局的に組織内で自らが置かれた状況を俯瞰し、身体の半分は業務分掌に書かれた業務を行いながらも、方や経営者と同じ視点で会社をどの様な方向に向けて行くべきかとか、その為に自分の業務をどの様に変革すべきかを俯瞰し、実行にするかという視点が必要です。


例えて言うなら、組織に対して「半身を引いた状態」とでも言うのでしょうか。
企業に長年勤めると、どうしてもその企業文化に染まらなければならない部分が出てきてしまいます。それはそれで悪いことではないのですが、同時に外の世界に対して視野が狭くなることも事実です。だから自ら敢えて半身を引くことも大事なんです。


最近、副業を認める企業が増えて来ました。政府も後押ししているようですね。
何れも、その効果について明確に説明している資料がないのですが、
結果論的に副業をしている人の方が本業でも良い仕事をしているという、
積極性が認められるからではないでしょうか。


その心的なメカニズムは、今日のブログに記載した通りですが、
私は、本業とか副業とか言っているうちは、まだまだだと思います。
企業の仕事の中には大まかに二種類の業務があると思っています。一つは企画開発等のプロジェクトの仕事、もう一つは組織を廻す為のバックオフィス(=つなぎ)業務。


これからの時代、企画開発業務を自社のみで行うには限界があります。もっと社外ノウハウを活用すべきですので、その意味では副業よりも「兼業」を認めるべきですし、バックオフィスを司る人は副業を行い、絶えず自らの業務を客観的に俯瞰できる視点を持ち続けることが必要なのではないでしょうか。


※サーモスタット=一定の温度になると電源をオフにするセンサー



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