皆さん、おはようございます！
今日は久しぶりに外出の予定がなく、オフィスで仕事に勤しむ予定です。このところ急に仕事が増えていましたが、忙しくなったらなったでそれに順応して効率的な仕事の遣り方に変わって行くので不思議なものです。インプットが増えれば良質なアウトプットも出来ます。

起業志望者を後押しする「スタートアップスタジオ」という取り組みが広がりを見せています。未だ事業構想すら持たない起業志望者に対し、事業アイディアを練る段階から支援する点が特徴です。現状、起業する場合、独自の技術、研究成果、ビジネスモデルの構想を持つ者が、大学やベンチャーキャピタル（＝ＶＣ）の支援を受ける流れに限られてしまいます。

これに対し、スタートアップスタジオには事業構想を持たない起業志望者も参加することができ、他の参加者などと議論しながら「事業のタネ」を見つけるプロセスから始められるメリットがあります。また、事業構想を具体的に事業に結び付けて行く過程では、財務などビジネスに必要なマネジメントが必要になりますが、それらノウハウを学ぶことも出来ます。

最近では、大手企業のスタートアップスタジオに対する関心も高まっており、凸版印刷などのように既存スタジオと協業する企業も現れています。海外に目を向けますと、２０１５年以降に３００以上のスタートアップスタジオが主要各国に設立されてきています。その成果も現れつつあり、米国ではニューヨーク証券取式所へ上場した企業も出現し始めています。

起業を志望する方は、潜在希望者を含めれば相当に裾野が広いものと思います。ただ、起業したいけど悩みが多くて一歩を踏み出せないというのが一般的ではないかと思います。例えば、アイデアはあるが何から始めれれば良いか分からず相談できる相手もいない、仕事を辞めるのは怖いので、小さく始めて徐々にフェードアウトしたいという声が聞こえてきます。

更には、起業したいが資金もないし外部の投資家に話しても相手にされないと考えることもあるでしょう。そんな起業に興味ある方に対して、スタートアップスタジオは、事業開発、エンジニアリング、バックオフィス（＝事業マネジメント業務）の支援を行うに留まらず、構想段階から起業後の資金調達とパートナー探しまで、相談することが出来る「場」です。

いまの社会は生活をしていく為には、企業に勤めるのがあたり前となっていますが、もっと気軽に「商い」が行える環境になっても良いものと思います。経済合理性を追求して考えれば、企業の規模が大きければ大きいほど生産性が高く（＝これからの社会は決してその様には言いきれませんが）、企業勤めしていれば生活が安定するものと受け止められています。

しかし、情報社会へ移行する中で将来のあるべき姿を描き切れない企業は混迷するばかりであり、そこで働く方々も夢を持てなくなっているのが今日でしょう。その様な社会では、経済もシュリンクしてしまいます。誰しも、長い人生の中で一度位は、個人で安心して事業を営むことに挑戦できる社会であって欲しいものです。特別に構える必要はないと思います。

スタートアップスタジオが、その様なニーズに資する存在になれれば良いのですが、一民間事業として運営する限りは糧を得る必要があります。スタートアップスタジオが報酬として起業成功時に新会社の株式を一部受け取る場合が多い様ですが、それでは株式を公開させることが前提となってしまいます。事業とは個人の「商い」レベルであっても良いでしょう。

昔よく見かけた個人商店街ではありませんが、社会の多くの方々が個人事業主の延長として夢を追いかけながら商いを営まれることにより社会に活力が生まれてくるものと思います。その様な中から、世界に大きく羽ばたく事業も生まれてくるものでしょう。その為には、企業における人財の硬直化を是正して、もっと副業などの制度を強化して行くべきでしょう。

その様な方々をサポートする拠点としてスタートアップスタジオの様な施設がもっと増えて行くべきですが、それら施設を成り立たせる糧を得る方法としてヒト、モノ、カネ、情報といった事業に不可欠な資源をサポートする外に対して開かれたプラットフォームを用意し、
それを利用する多くの事業者から少額ながら課金する方法を採ることも出来ると思います。

今日もありがとうございます！
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