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資本としての不動産ビジネス!

皆さん、おはようございます!
例年より早く梅雨も明けたこの7月もあと1週間で終わってしまいます。夏のまぶしい日射しに踊る心を押さえつつ、今年は休日もなく仕事漬けの日々を送っています。ビジネスとプライベートの境目のない生活ではありますが、日々楽しく過ごせることに感謝しています。



一昔前であれば、ビジネスを営むのに際して不動産を所有することがあたり前に受け止められていました。最近のIT系企業であれば、ビジネスに不動産を活用する必要もなくなっていますが、農林業、製造業、小売店や飲食店などのサービス業は、いずれも大地という不動産を活用して事業を営むという意味では「立地」により左右される産業であると言えます。


それぞれのビジネスに適した立地を選好することにより、最大のパフォーマンス(=収益)を高めるという意味では、いずれも立地産業ということが出来るかもしれません。視点を変えれば、その立地に適した事業の運営力を高めることが地域の活力を最大限に高める鍵となるものと思います。この様なビジネスの捉え方はディベロッパー発想なのかもしれません。


ビジネスを営むための三大資本にヒト、モノ、カネが必要ですが、これからの時代、この中でもヒトという資本の重要性が際立つと思いますが、モノに含まれる不動産(=土地)の資本化も益々進んで行くことでしょう。これまで不動産といえばモノ的な感覚で捉えられることが多かったと思いますが、これからは金融商品的側面を持ち合わせた資本化が進みます。


従来のインフレ経済の下で不動産は、その代替のきかない希少性から値崩れしない安定財産として、いえむしろインフレ率にともなって価格が上昇する旨みのある財産として投資が為されていました。バブル経済により留まることを知らず値を上げピークに達し、その崩壊とともに不動産価格も一気に弾け飛んでしまったことは、歴史が語っていることと思います。


それ以来、不動産はより立地選好を高め、不動産を有効に活用することにより運用する事業からもたらされる収益力が高ければ高いほど、不動産の価値が高まっていくようになっています。不動産から生み出される利益を資本還元してその価値が定められるという意味では、不動産は「資本」であり、その不動産の立地により制約される特殊性を持ち合せています。


この様な不動産の特性から、明治維新以降、企業(=事業家)はこぞって不動産を所有することを良しとする経営に傾注して行きます。当初、不動産を所有さえしていれば価格が上昇し含み益が増えて行き、財務上の観点からも企業に潜在的自己資本力を高める資産として多大なメリットをもたらして来たと言えます。これを含み益経営と呼んでいたと思います。


但し、企業はその様な鷹揚な感覚で不動産を所有し続けてきたことから、今日に至っては必ずしも不動産を有効に活用しているとは言えません。その様な最中でのコロナウイルス禍にあって、どの企業も本業の業績悪化による損失を穴埋めすべく、含み益ある不動産を利回りを期待するファンドなどへ売却することにより含み益を顕在化させることを急いでいます。


更には株価経営を追求すべく、低稼働の不動産収益力を高める為に不動産を有効活用しようとする動きが顕著になって来ています。その際に一番良いのは、企業の本業である事業運営に不動産を活用することが最も収益力を高められますので、本業で持て余している不動産は売却すべきです。また、不動産は所有するだけでなく賃借できることにも留意が必要です。


今日もありがとうございます!
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