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林業の成長産業化

皆さん、おはようございます!
今日も朝がやって来ました。
空に目をやれば秋らしい穏やかな雲が目に優しいです。
昨日よりも幾分過ごし易い気温となりそうですね。


昨日は、秩父宮ラグビー場へ社会人ラグビーの試合を見に行ってきました。
あまりルールも良く分かっていないのですが、
あの身体と身体のぶつかり合いは、迫力がありますね。
試合後の選手を間近でみると筋肉の塊ですが、以外にイケ面が多いのには驚きです。


最近では女子ラグビーの世界選手権もあるようですが、
このスポーツばかりは本格的には男のスポーツと言ってもいいかもしれません。
そうは言うものの、女子ラグビーには女子ラグビーならではの戦い方があると思いますので、それはそれで後学の為に一度、見てみたい気がします。


最近、林業の世界にも林業女子という女性が増えていることをご存知でしょうか。
木の伐採を行う施業会社、製材所、材木商とあるなかで、
林業女子は圧倒的に施業会社(=俗にいう樵です)に多い様に思います。
なぜか製材所、材木商といいますと男社会という気がします。


どの業界でも男社会といいますと、
意外と外に対して閉鎖的な上下関係で成り立っている職人技の匂いがします。
最近は、男社会の代表格と言われたバス、トラック、電車、航空機の運転手も
女性であることが珍しくはなくなっています。


むしろ女性の方が、運転が丁寧で優しい印象があります。
林業女子とお話しをしてみますと、男性の様な拘りや、虚勢をはらず、
身の丈の自然体で仕事に取り組まれますのでアウトプットされるものも
しなやかですよね。


この林業においても経営者の高齢化が著しく、
また市場規模が縮小してきたことから
後を継ごうとする後継者がなく廃業する事業者が多い業界でもあります。
それがまた市場の縮小を助長させる一因になっているものと思います。


その様な中でも、元気の良い製材所、材木商をみていますと幾つかの共通点があります。
①いちど都会に出て異業種で働いた経験のある二代目が後を継いで、先代とは全く異なる価値観で商売を行っている。②自分達の商売の強みを尖らせてお客様に向けて徹底的にアピールを行っている。③近代的な経営手法を取り入れている。


それまでの製材所、材木商が市場規模が縮小するなかで昔ながらの感覚的な仕事のやり方を愚直に続ける中で、需要の減少に甘んじてきた中で、二代目経営者が手を付けるべき経営課題が山ほどあると言えるのかもしれません。
待ちの経営から、攻めの経営への転換です。


日本の林業者が戦うべき相手は輸入木材であることは間違いがありません。
輸入木材は工業材料として規格化されており、樹種ごとの供給量が安定しているので、
需要者サイドである材木商社、ハウスメーカーは生産計画が立てやすいというメリットがあります。


これに対して、国産木材は製材所が地域で産出する樹木を製材する形で営まれているため、大手材木商社やハウスメーカーが受容するには絶対的な供給量を満たすことが出来ず、この需給ギャップを埋めるには調達側の負担が大きくなってしまい、敬遠せざるを得ない現実的な事情があります。


材木の最大需要と言いますと、住宅用の部材利用、内装材、家具といったところです。
しかしながら、大手ハウスメーカーが占める戸建て住宅の新築着工占有率は3割強のまま推移しています。また、その他7割の地域工務店は、部材調達の手間、そして製品としての安定性の面から材木商社からパッケージで調達することが殆どの様です。


マス経済の良いところはスケールメリットを追求できるところですが、こと木材という観点では機能性を担保することは出来るかもしれませんが、産地が区々となってしまいます。本来、木材は植物ですので産地によって風合いや質感が異なって然りですが、その様なデザイン性は度外視して人為的に工業製品化せざるを得ない。


このブログで、何度となく今消費者が求めているのは、
商品としての機能性を重視したマスプロダクトだけではなく、自分だけの意味性のある商品、パーソナルな商品に付加価値を認める様になっていることに触れて来ました。
木製品に対しても同じことが言えるのではないでしょうか。


最近、食品のトレーサビリティ(=生産から加工、流通までの履歴の見える化)が消費者から厳しく見られています。これが輸入木材であったら、どこまでトレーサビリティを担保できるか疑問点が残ります。どこの地域の樹木をいつ伐採して、どの様な加工を誰が、どこで施してきたのか。。


材木も食品と一緒ではないでしょうか。
現状、建売住宅を購入する消費者にとって、今でこそ住宅性能表示を求められる様になってきていますが、まだまだ普及している訳ではありません。また、その住宅に使用されている部材の性能、特にトレーサビリティは行われていないに等しいです。


一方、今日、地域工務店は新築着工戸数の減少から、工務店間の競争が大変に厳しくなっています。少しでも自らが提供する住宅の特徴を出すべく、どこ其処の地域の木材を使用した住宅と産地を強調して販売強化する所も増えているようです。その為、直接、製材所から木材を購入する事例も増えています。


この時に、製材所と工務店が連携してトレーサビリティ表示を行う様にすることが、木材という商品の最大の差別化に繋がるのではないかと思います。このトレーサビリティを標準化できますと輸入木材であっても、なかなか太刀打ちできない面があります。それは木材が工業製品であると同時に生鮮品でもあるからです。


木材は、家の柱になっても呼吸をしている為、調湿や木の匂いという面で人間の心身に与える影響が大きい資材でもあります。その意味で、本来は人間が長年住み慣れた地域の木材を使用することが身体にも非常に優しいそうです。身体への心地よさが、人間の創造力発揮の為にも微妙に影響を及ぼします。


そして、自らが住まう住宅のトレーサビリティを情報として全てを把握しているということは、不動産の観点からもその価値を高く維持する為には不可欠なことです。特に日本の木材住宅は、建築後、20~30年経過すると価値が無くなると言われていますが、実は、丁寧に手入れを行っていけば100年でも200年でも使用することが可能です。


その様に考えれば、日本の林業者も将来に向けて行うべきことが、
まだまだ沢山あるものと考えます。
デザイン的なオリジナリティとサイエンス的な機能性の標準化が
キーワードになってくるのではないでしょうか。


今日もここまでお読み頂きまして、ありがとうございます!



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