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みずほ信託銀行の新商品開発

皆さん、おはようございます!
朝夕、すっかりと日も短くなり、
残暑という残暑もなく、季節はもう秋ですね。
毎朝、同じ時間に同じ場所にいますと季節の動きを良く感じることが出来ます。


今朝の日経新聞を読んでいましたら、
2025年には団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者になるそうです。
団塊の世代と言えば、私が社会に出たときの上司として指導を頂いた方々ばかりで、
非常にエネルギッシュなパワフルな方々という印象があります。


つい10数年前には団塊の世代が退職する時期を迎え、
企業もそれまで蓄積してきた技量やノウハウをどの様に社内に留めるかが話題になっていましたね。団塊の世代が去った後の企業は、どことなく人間臭さが抜けて、良く言えばクール、悪く言えばドライで、社内コミュニケーション力が落ちている様な気がします。


やはり無駄だと思われる仕事以外のコミュニケーションを社内外で行わないと、
新たな気付きやアイディアが生まれてこないものです。
その意味では、団塊の世代は何かにつけ夜の飲みニュケーションも非常に上手く、
自ら楽しんで行っていたのではないでしょうか。


その団塊世代が全員75歳を超えるということで、
社会保険財政もいよいよ本格的に逼迫して来る、
一方、信託銀行などでは新たな新商品開発が急務となっているようです。
従来の様な信託商品では収まり切れず、他業界企業と連携した新商品開発です。


例えばみずほ信託銀行では、介護事業者や警備会社など14社と連携し、既存の信託商品に介護相談や家事代行などの生活支援サービスを組み合わせた新商品を発売したそうです。みずほ信託銀行の考えでは終活金融におけるサービスとしては、まだまだ充分ではなく、契約者が亡くなった後のペットの世話、お墓の相談等も需要としてあるそうです。


こうやって見てみますと、消費者の人口構成が大きく変容してきますと、
従来から脈々と積み上げてきた自社の本業の範囲だけでは、
お客様の声に応えられなくなってきています。異業種と連携した複合的な商品を開発し、時間とともにその様な新規商品の中から新たな事業が生まれてくると思います。


私からみると、金融機関の中でも厳格な社風を持つ信託銀行が、
よく他者と連携した新商品を開発できたものだと驚きにも似た感心する部分があります。
普通の大手企業ですら、求心力と効率性といいますか、内向きの力が組織には働きますから、自らの製品を売ることに必死になります。


他企業と連携しなければならないお客様のニーズに応えるには、
乗り越えなければいけない組織の壁もありますし手間が掛かりますので、
なかなか社内からその様な声が出てこないのが普通です。
組織はそこで働く人間の心理の組み合わせで動いていきますからね。


このみずほ信託銀行に置いて、どうして他者と連携する様な気風が生まれたかは分かりませんが、興味深いところであります。
通常の企業ですと、ついつい資本力にものを言わせて、連携先企業を買収するという発想が出て来がちな時世だと思います。


銀行業の場合、出資規制があり本業以外の事業買収が制限されていますので、
事業連携という形になったのかもしれません。
ただし、間違いなく言えるのは、消費者の観点に立つと、一企業が提供できる商品やサービスには限りがあり、必ずしも求めていることを満たしている訳ではありません。


その意味では、今回の新たな信託商品の開発はこれからのあるべき姿を示唆するものであり、いくつかの企業が連携して消費者にメリットのある商品やサービスを新たに開発していく視点が必要ではないでしょうか。業際や企業の際に、新たなフロンティアがある。
その為には、それを促すコーディネーターが必要である様に思います。


今日もご覧頂きましてありがとうございます!


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