誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

事業計画の本質!

皆さん、おはようございます!
ファイナンスというと、教科書に出てくる統計学に裏付けられた様々なテクニックにより、リスクを制御しながらリターンを最大化することが想起されます。勿論、各々の理論は正しいのですが、それをどの様に社会に生かすかは、それを活用する人の知性なのでしょう。



事業開発、事業再生、M&Aなどの場面で、事業計画を策定することを覚えてから30年余りになりますが、最近、ようやく自分なりの型に辿りついたような感じがしています。経営者や金融機関等の利害関係者に説明する為の小奇麗で見てくれの良い、俗にいう薄っぺらな計画ではなく、自分の腹が据わっている魂の籠った表現方法としての計画であるべきです。


事業を計画するということは、事業を行うための方法・手順などの筋道を立てて企てることを意味します。当然に計画の対象が事業ですので、なぜその事業を行うかという思想、理念という土台がしっかりしていませんと、その上にどんなに堅固な建物を建てても揺らいでしまいます。この思想や理念を確立するためには、自分なりの哲学を持つが必要があります。


その理念が固まってはじめて、将来ありたい明確な姿を構想することができます。それがビジョンであり、見通しや先見性、洞察力を意味しており、これから何が起こるのかについてを客観的に思考することです。知識社会においては、洞察的ビジョンこそが適切な個人戦略を可能にすると言えるでしょう。そして、ビジョンを意志として確立する必要があります。


それは、ビジョンとして描いたこれから何が起こるのかについての幾つかのシナリオの中から、自らの意志としてこのシナリオの実現を目指そう、この将来の実現を目指そうと志として具体的に自分の意識として焼き付けることです。理念を打ち立て、ビジョンを描き、志を抱いた上で、事業を通して社会を変革していく為には戦いを略くための戦略が必要です。


戦略とは戦いに勝つための策略ではありません。無用の戦いをせずに目的を達成する方策を考えることだと思います。刻々と変化する事業環境を感じ取り、その変化に応じて直感的感覚により事業資源を有機的に結合していくことだと考えます。それはビジネスモデルを打ち立てて行くことです。戦略が明確化させることにより、具体的な戦術を明らかに出来ます。


戦術とは、戦略をより具体的な方策として落し込んだものであり、個人名、企業名、組織名に落し込み、その背景情報や周辺情報を踏まえて想像力を徹底的に活用して戦略を実現するためのシミュレーションを行っていく必要があります。戦術まで計画できたら、あとは実際にそれらを具現化していく為の技術力を磨いていくことが必要になると受け止めています。


計画の対象となる事業に、どの様なきらりと光る技術力があり、何が不足しているのかを俯瞰しながら技術を磨き蓄積していく必要があります。技術とは、既に標準化されている形式知を修得することも必要ですが、それは現場の中で心身をもって経験知として蓄えていくことが必要です。理念、ビジョン、志、戦略、戦術、技術を行きつ戻りながら計画化します。


そこに必要なのは、事業に対する自分の意志や思いで一本貫かれていることが大切であることを強調したいと思います。特に理念、ビジョン、志、戦略は一つの塊として意味あるものでなければなりません。お客様の事業であっても、自ら事業に関わるのと同じように自分なりの哲学を込めて行かなければ、活きた事業として社会に認められることはないでしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する