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新たな事業創出!

皆さん、おはようございます!
今日は、朝から空にうろこ雲が出て、爽やかな気温を感じさせます。
湿度も随分と下がっているのでしょう。
盛夏も一過、秋が一方づつ歩みを寄せているようです。


週末は出勤する次男を最寄り駅まで車で送って行くことが日課となっています。
最近、私は早寝早起きで、息子と顔を合わせることが少ないので、
唯一のコミュニケーションの時間となっています。最近はコンスタントに営業成果も上がるようになり、私も思わずホッと肩をなでおろします。親バカですね。。


息子の会社は、まだ設立して3年程度の新しい会社です。
20代の若者ばかりが集まる30名程度の社員数の会社とのことです。
特に技術開発を行っている訳ではありませんが、日本の乗用車をモンゴルに輸出を始めたり、薪焼料理のお店を運営を始めたり、最終目標はECだと聞いています。


ただし、若いのになかなか大したもんだなと思うのは、
創業事業はNHKの未契約者に対する契約促進の受託勧誘営業業務です。
今年からこの会社に入社した次男は、まずはこの営業で毎日100軒程度の多摩地区の家庭を訪問しているようです。


一般的に言うと、非常に労働集約型の仕事ですので、引く手あまたの労働市場では敬遠されがちな仕事に分類されるのではないかと思います。
しかし、起業という観点からしますと、確実に日銭を稼ぎながら、少しずつ夢を引き寄せて行くそのプロセスは、若き経営者として堅実な王道を行っていると思います。


一方で、最近は情報技術を活用した研究開発型のベンチャー企業も多くあります。
これらの企業は初期投資が多く掛かる為、起業が難しいと言われる分野です。
最近注目する分野として、ビットコインがあります。仮想通貨による新たな資金決済の道がもたらされることも必見に値しますが、コア技術であるブロックチェーンの技術です。


私も技術系の人間ではないので余り詳しく説明できませんが、
一言でいいますと銀行の場合電算センターにおいて集中的に地行内の世界中の資金流通を把握し管理していますが、このブロックチェーンは参加者が分散管理するシステムとなっており、今までの情報管理の考え方を根本から覆す技術だと言えます。


最近、このビットコインに対して、仮想通貨の円滑な運営の維持やマネーロンダリングに活用されないようにする為に、事業者は所轄官庁への登録制にしようとする動きがあるようです。危惧されますのは、まだベンチャービジネスの段階で、余りに規制の網を掛けてしまいますと、成長が鈍化する可能性がありますのでバランス良い対応をお願いしたい。


新たに起業する人の生産労働人口に対する割合の統計数値を見ますと、
アメリカ13%、オーストラリア10%、オランダ8%に対して、
実に日本は5%にしか過ぎないことです。大手企業の新規事業開発に閉塞感がある中で、政策的に起業しやすい環境を整えて行かなければいけないと思います。


一方で、非常に残念なのは日本の創業企業が10年間生存する確率は10%に満たないということです。この統計数値も、起業率が低い一因でもありますが、起業するのに必要な資金調達に関して、金融機関(=中にはVC)も代表者に対して個人連帯保証を機械的に求めるのが当たり前の慣習となっています。


そうすると、普通の人間としての判断で、初期投資が必要な技術開発系の起業は、よほど大学発ベンチャーでもない限りは個人としては怖くて手を出せません。
もし、創業企業の90%側になってしまったら、精神的な打撃に追い打ちをかける様に、経済的な基盤まで奪われてしまうことには閉口するばかりです。


大手家電企業をはじめ、いま有名な名立たる会社の大方は、殆どの企業が戦後に設立された町工場からスタートしたばかりの会社です。時代的な背景の中で、財閥企業は解体され、そういった中小企業が成長するしかなかった訳ですが、優秀な若者がその様な創業企業に就職して行ったことも背景にあると思います。


一方、銀行の融資制度も、今の銀行の融資の仕組みは、完全にシステム化されており、事業を財務面だけで機械的に評価し、融資先企業に何か万が一のことがあっても回収不能にならない仕組みを徹底しています。しかし、戦後のバンカーは、事業を見て、定性的なアナログの目利き力で融資実行無を判断していたことも背景にあるのではないでしょうか。


ここにも大手企業が専門性を深め、それを標準化して行く過程で、失ってきた部分があることを感じざるを得ません。先日、テレビで新潟のツインバード工業が特集されていました。現在は3代目社長という事ですが、とにかく徹底的にお客様の声を徹底的に聞いて新商品開発や既存商品の改良を行っているそうです。


そこで凄いのは、その様な商品開発や改良を大手企業が行ったら、大手企業の場合2年は有に時間が掛かるところを1年足らずで行って、市場で販売する体制を持つそうです。
大手企業ですと、マーケティング部、商品開発部、技術部、製造部、品質管理部等々の部門が縦割りになっており開発プロセスを踏むだけで時間が要するのは理解できます。


しかも、これは自らの経験でもありますが、各部門内で永遠と議論の行い結論が出てから次の部門に開発案件を説明し、意見を貰ってまた検討をし直す。という遣り取りを行いながら、次の部門へと渡されて行きます。しかし、ツインバード工業は、中小企業の小回りの良さを逆手にとり、社長が率先して開発案件を進める為、早くできるそうです。


これからの時代、私は将来に繋がる新たな事業や商品を創出して行くのは、
なかなか大手企業の今までの体制では難しいのではないかと思います。通常の業務プロセスとは隔離された、起業専門の部署を設ける必要があると思います。大手企業の中には、積極的にベンチャー企業や第二の創業に賭ける中小企業への出資を行う所もあります。


それら創業企業に対して独立性を確保してあげ、
事業を進めるのに不足する(=手が回らない)資金調達やバックオフィス等の管理機能を
補足的にサポートし、本来の核となる技術開発や営業に注力できる環境を整えてあげることが不可欠です。


それから一番大切なのは、資金調達に対して機械的に代表者個人に連帯保証を求める銀行の姿勢は如何なものでしょうか。新規の事業を創出して行くことは、社会にとって将来に向けた財産でもあります。もっと、金融機関も共同事業のスタンスで腹をくくって融資活動を行っていくことも望まれるのではないでしょうか。


私自身、今まで培ってきた知見やノウハウをそれら創業間もない企業や第二の創業を目指す企業(=50代のシニアが不足しているそうです。)の役に立てて行かなければ思うところです。
今日も、ここまでお読み頂きまして、ありがとうございます!






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