誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

ガレージブランド!

皆さん、おはようございます!
事業というものは、多分にその事業を行う方のメンタルに大きく左右されるものです。当り前といえば当り前の話しなのですが、だからこそ時には自分の内面に目を向けて、いま何を考え、感じているのかを知ることが大切です。頭で考えるばかりでは見誤ってしまいます。



新聞を読んでいましたら「ガレージブランド」という見出しが目に飛び込んできました。インスピレーションで一時期前に流行った「メーカーズ」を思い起し、興味深く記事を読み込みました。案の定、そこで書かれていることは、アウトドア用品で「ガレージブランド」と呼ばれる小規模メーカーに脚光が当てられており、台頭していることが記されていました。


ガレージブランドとは、その名のとおり車庫で製作する様ような小規模メーカーを指しています。確かGAFAを初めとする多くの新興企業の創業者たちやメーカーズたちもガレージを拠点として創業していたと記憶しています。本当に事業を成功させるスタートアップ事業というものは、ガレージを拠点としながらもいくつかの共通点があるように感じています。


アウトドア「ガレージブランド」の創業者の多くがアウトドア愛好家で、短時間で水を沸騰させる簡易コンロ、撥水効果が持続するテントなど、ユーザー目線で機能を磨きあげており、新型コロナウイルス下でも堅調なアウトドア市場の裾野を広げているそうです。その一つ、リバーサイド・ランブラーの所在地は、東京都練馬区の住宅街にある自宅地下室です。


開発した「RSRストーブ」は約30グラムと軽く、不完全燃焼を起しにくいトルネード状の炎を出し、標準的な他社製品よりも1分ほど水を沸騰させる時間が短いそうです。台は3枚のチタン板を組み合わせる仕組みで、持ち運びしやすくスタイリッシュです。大手メーカーの簡易コンロなら5000円程度からあるなかで、8800円と高く設定されています。


それにも拘わらず年間1000個ほど生産するそばから完売するそうで、他の商品を含め2020年12月の売上高は前年同月比で8割増となっています。代表の河野辺さんは広告代理店などに勤めていたが、渓流釣り好きが高じて起業したそうです。自宅地下室の工作機器で自ら商品の構想を練り試作品を作り、量産化は中小工場に持ち込んでいるとのことです。


私のお客様にも、いわばガレージブランドやメーカーズを標榜し、自宅の一室やDIY工房で自ら消費者の視点で新たな商品の企画と試作を行い、クラフトにも似た手作り感溢れる商品を世に送り出している方々が多くいらっしゃいます。それらの方々に共通しているのは、それが売れるかどうかを頭で考えるのではなく、自分がそれをやりたいから遣っています。


いまの社会、糧を得るために良い学校を卒業し、良い会社に勤めることがスタンダードになっています。しかし、これは現在の慣習に倣って頭で考えたことであり、本当に自らの心に問いかけていることとは異なります。好きこそものの上手なれ、ではありませんが自らの能力を最大限発揮する為には、やはり本当に自分が遣りたいことに邁進すべきだと感じます。


また、これからは余りにも乖離してしまった生産者と生活者が、いま一度、歩み寄る時代だと思います。大規模な生産設備を設け経済合理性を追求することだけが、今までの標準でありましたが、それは時代の一過性のものだと思います。これからはガレージブランドと言われるメーカーズたち、生産消費者(=プロシューマー)でも食べて行ける時代になります。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する