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新たな動きのクラウドファンディング!

皆さん、おはようございます!
先日、調布飛行場内にある知る人ぞ知るプロペラカフェに久しぶりに行ってきました。軽飛行機の格納庫に併設されたこのカフェは飛行機好きには堪らない憩いの場かもしれません。なんと憧れのグライダーが格納されており、思いは青空に光り輝く雲間を駆け巡ります。



個人から資金を募り、製品などをリターン(=お礼)として送る「購入型」のクラウドファンディング(=CF)が急成長しているようです。キャンプファイヤ―は小売大手と提携し新興企業が継続して販売できる仕組みを整備する一方、マクアケはファンの開拓を支援しています。2020年上期の決済額は前年同月比3倍に増え、堅調な推移を見せています。


2009年に設立した世界最大のCF運営会社である米キックスターターの累計決裁額は6000億円にも迫る勢いです。キャンプファイヤーの10年間の累計決裁額が370億円程度であることを踏まえますと、まだまだ成長の余地が大きいものと思います。今後、国内CF運営者は事業者からの報酬である手数料をいかに下げることができるかが問われてます。


CFとは、事業者がインターネットで不特定多数の消費者から資金を調達する仕組みです。資金調達の目的によって「融資型」と「購入型」に大別できますが、融資型は調達資金を企業に投資し得られる利益を支援者に分配する仕組みです。これに対し購入型は、2011年頃から活発化しており、資金調達に対するリターンとして商品などを送る形態をとります。


当初は東日本大震災を背景とした寄付目的の利用が多かったのですが、海外ではEC(=電子商取引)の一種とみなされ、日本でも2018年頃から返礼目的の利用が増えてきたと言えるでしょう。購入型のCFは、事業者にとって試作品の段階で資金調達が出来るため、①在庫を持たなくてもよい、②消費者の声が商品発売前に分かることが魅力となっています。


そのCF運営者の新たな動きとして、キャンプファイヤーは2020年11月に丸井グループと資本業務提携をしています。CFで資金を募った事業者が、丸井の決済や物流サービスを使える体制を整えるためです。また、同社は丸井に続き、ECサイト開設支援のBASEとも提携し、CFで成功した商品を継続して販売できるような支援体制を整えています。


一方のマクアケは、継続的に消費者と繋がることにCFの価値を見出す事業者が増えていることを踏まえ、従来型CFからの脱皮を図っています。サイトを訪れたファンを熱心なリピーターに育てるべく、寄せられたコメントに商品企画責任者が回答する他、実店舗での販路を確保するため東急ハンズ等と提携し、連続的に商品を開発できる仕組みを整えています。


新商品を開発しても売れるかどうか分からない成熟した経済下、中小個人事業者から大手企業までCFを活用する動きが広がっているようです。事業者がCFで新商品を販売する時に商品をPRするページで商品のストーリーを訴求することも可能です。今日においては、単に商品の機能性のみを追求しても、消費者にとっての意味性を語らなければ伝わりません。


消費者は自ら共感できる商品を望んでいるおり、CFのサイトを通じて消費者の手に届いた商品を継続的にECや実店舗といった流通に乗せて行けることは、特に中小個人事業者にとっては又とない機会だと思います。これからの時代、商品を供給するのは大手企業だけの役割でなく、極端な話し個人であっても消費者に訴えかける商品であれば販売できるのです。


今日もありがとうございます!
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