誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

資本主義経済のこれから!

皆さん、おはようございます!
LINEなどのネットによる情報伝達機能の普及により、年賀状による年始の挨拶を交換する文化が形骸化しているように思われます。極端な話し、世代に関係なく、既に年賀状を書かないと決め込んでいる方々も増えており、これも時代の変化だと受け止めております。



改めて資本主義経済の意味を調べてみますと「資本主義または資本制は、営利目的の個人的所有者によって商業や産業が制御されている、経済的・政治的システム。特に近現代の資本主義の根幹は、自由資本主義・リベラルキャピタリズムと呼ばれており、資本主義に基づく社会は資本主義社会、市民社会、近代社会、ブルジョア社会」という概念が得られます。


確かに、産業革命以降の目覚ましい社会の発展は、資本主義という社会の枠組みの中で、様々な業種、業態の民間企業を創出し、それぞれの企業が経済合理性を追求し、生活者に多くのベネフィットを提供してきたことに依るものと思います。大量生産大量供給といった生産体制を実現することにより、消費者は品質の良いものを安価に手にすることが出来ます。


しかし、先進諸国を見渡しますと、既に生活に必要なモノが消費者の手に行き渡り、モノが売れない時代に突入しているといっても良いでしょう。企業も今までの延長上で既存製品に新たな機能を付け加えただけでは、消費者に見向きもして貰えず、もっと先端技術を活用した新たなイノベーションの必要性に気付いても、手を拱いているのが現実だと思います。


世相かもしれませんが、活路を見失った企業は、特に株式を公開している企業は、資本市場からの要求により毎年継続的に成長し続けなければならないジレンマに陥っています。株価という名の企業価値を毎年高めて行かなければ、機関投資家をはじめとする株主から見向きもされなくなるからです。そこで蔓延っているのが手っ取り早くM&Aを行うことです。


世界的に見て資本がダブついていることもありますが、企業セクターにおける設備投資需要の減退により行き場を失った資本が、サブプライムローン問題に端を発したリーマンショックおよび今日におけるマイナス金利のような珍現象をも引き起こしています。完璧と思われてきた資本主義経済にも、いたるところでその綻びが出始めているのではないでしょうか。


私たちが生活をしていく上での切実な問題が、お金を持つ者と持たざる者との格差、貧富の格差が増大していることが社会問題にすらなっています。その様な中で、唯一の光明と思われている情報技術革新についても、GAFAによる情報保有の寡占化により独占禁止法違反を問われ政治問題化しています。これら情報産業に資本が傾れ込んでいることも一因です。


一方で、情報化社会の到来は、確実にいままでの古い慣習を洗い流し、私たちが生活をする上での価値観をも変えゆくことは間違いありません。資本主義経済の勃興により企業を中心とした機械生産による没個性的な働き方であったものが、企業側の変革の必要から少しずつ働き手の創造力を活かすようになり、生活者主体の社会に変わりつつある様に思われます。


社会というものは、そこで暮らす人々の意識の変化によって拠り所とすべき価値観が変容して行くものです。その意味では、単に資本主義経済といっても、いままでのそれとこれからのそれでは意味合いが異なって来るでしょう。資本の暴走を危惧される方々も多いと思いますが、所詮、民意に抗うことは出来ず、社会は私たちの意思に委ねられていると思います。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する